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市民公開講座・血液がん「新たな治療と新たな課題」

7月14日(土)
退院後じりじりと気温が上がってきている。そして今日が最高気温33度と今までのピークだ。段々と過粘稠症候群の兆候が現れてきて、疲労感が増してくる。退院後は体調は全く問題はかかった。しかし徐々に体力が減退していっている。退院後1週間位はラジオ体操に出かけて、その後家の周りを散歩していた。しかしラジオ体操へ行く気力、体力が失われていった。結局散歩しかしていいない。白血球も血小板も赤血球も少ない。M2プロトコルの影響もあるのだろうが、脊椎の中に形質細胞腫瘍が大量に作られ、血球産生が阻害されているのではないか。

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 ホールの外壁は赤レンガ              会議室入口

つばさ定例フォーラムが東京大学で行われた。12時40分開会だ。炎天下の本郷通りを東大赤門に向かう。会場である伊藤国際学術研究センターは初めて聞く名前だ。それもそのはず、今年の5月22日に完成記念祝賀会が行われたばかりの真新しい建物だ。メイン会場の伊藤謝恩ホールは、100名~500名対応ホールで凝った内装になっている。、そのほかに中会議場、小会議場があり分科会はそこで行われる。、

この建物のコンセプトとして次のように書かれている。伊藤国際学術研究センターは、伊藤雅俊氏(セブン&アイ・ホールディングス名誉会長)並びに伊藤伸子氏(同夫人)による、東京大学への寄付により、社会と東京大学との関わりを深めるための社会連携及び国際交流拠点として設立されました。 グローバルな視野を持ったリーダー育成の施設、学究のための国際会議・種々学会の施設、レセプションやファカルティクラブの施設としての役割を担うことが期待されています。

大学でのセミナーは以前は古い大教室で行われていたが、最近はどのセミナーでも会場が立派だ。製薬会社などの支援もあるのだろうが、会場が古く無料で提供してくれるような大学の教室でいいのではないか。その分患者支援に当てた方ががいいのではないか。

つばさ定例フォーラム 市民公開講座・血液がん「新たな治療と新たな課題」

会 場:伊藤謝恩ホール(東京大学伊藤国際学術研究センター)
共 催:慶應義塾大学医学部ノバルティス造血器腫瘍治療学講座 / NPO法人血液情報広場・つばさ

I. 全体会(1) 12:40~14:10
○血液がんの病態とその治療 (慶應義塾大学病院 血液内科 岡本 真一郎)

講演内容
血液の中を流れる大切な細胞としては、赤血球、血小板、白血球(リンパ球、顆球)があり骨髄の中の造血幹細胞から作られる。これらの役割は白血球はウイルスや細菌と戦う、赤血球は組織に酸素を運ぶ、血小板は終結を止める。
血液がん(造血器腫瘍)とはどんな病気か、多能性幹細胞が、リンパ系と骨髄系の幹細胞に分化し、さらにT細胞、B細胞に分化していく様々な段階で発症し、どの段階で発症するかによって病名が異なる。

急性白血病・・造血幹細胞が成熟血球に分化・増殖する過程での成長が止まって発症する造血器腫瘍。
多発性骨髄腫・・骨髄腫細胞が骨髄で増殖、血中でM蛋白の増加、破骨細胞の活性化。
悪性リンパ腫・・造血幹細胞が成熟血球に分化・増殖する過程での成長が止まって発症する造血器腫瘍。
慢性骨髄性白血球・・造血幹細胞が無秩序に成熟した血球をたくさん作り出す造血器腫瘍(骨髄増殖性腫瘍)。

血液がんの診断・・・形態診断、細胞表面マーカー解析、染色体・遺伝検査。
血液がんの治療・・・化学療法、分子標的療法、造血幹細胞移植、支持療法。

分子標的治療薬・・血液がん細胞がその生存・増殖を大きく依存している遺伝子、分子を先着的に攻撃することで抗腫瘍効果を得る試み。
・移植片対白血病効果
・慢性骨髄性白血病で認められる染色体異常-フイラデルフィア染色体
・慢性骨髄性白血病に対する分子標的治療薬-グリべック
・受容体型チロシンキナーゼからのシグナル伝達。
・急性白血病に対する分子標的治療薬
-Bリンパ球の分化とCD20の発現
-FLT3阻害剤に対する耐性獲得機構
キメラ型、非抱合型CD20抗体(リツキサン)

血液がんの幹細胞を標的とした治療・造血幹細胞は骨髄内のニッチに存在する。ニッチシグナルに対する治療。細胞周期への導入、分化の誘導。分化した血液がんの幹細胞に対し化学療法、移植、分子標的療法を行う。

チームオンコロジーのABC
Team C Active Care
医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療養士
Team B Base Sapport
看護師、医療ソーシャルワーカー、家族、介護[介助]者
Team C Community Resource
家族、友人、基礎研究者、製薬・医療機器メーカー、NPO/NGO マスメィア、財界、政府。

(以下の講演内容は省略。)

○新しい薬剤の評価方法(臨床試験や臨床治験)を理解する (東京大学医学部/日本臨床研究支援ユニット 大橋 靖雄)

Ⅱ. 疾患別Q&A分科会(各分科会同時進行) 14:30~15:30
○骨髄増殖性腫瘍(真性多血症、骨髄線維症、本態性血小板血症)
○骨髄性腫瘍(急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群)
○多発性骨髄腫
○リンパ性腫瘍I(急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、成人T細胞性白血病)
○リンパ性腫瘍II(非ホジキンリンパ腫、ホジキン病)
○慢性骨髄性白血病
○小児科(小児白血病治療の晩期合併症軽減に向けて、白血病治療の影響を少なくする教育とは、闘病中・後の上手な学校生活支援の受け方) 

III. 全体会(2) 15:45~16:45
血液がん治療を受けながらも、学校生活、仕事場、地位活動などで輝こう!
 …… 慶應義塾大学病院 近藤 咲子

IV. 総合討論 16:45~17:00
共に考えるより良い治療とより良い治癒
講師全員による会場全体とのQ&A血液がん共通の質問を司会者が読み上げ、複数の講師からのアドバイスを聴き、各自の参考として共有します。
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テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

もっと知ってほしい多発性骨髄腫

5月19日(土)
「もっと知ってほしい、多発性骨髄腫」と題してのセミナーがUDXオープンカレッジ、NPO法人キャンサーネットジャパンなどの共催で、14時から16時30分まで、秋葉原UDX4階・UDXシアターで行なわれた。

セミナー002_convert_20120520003453  セミナー003_convert_20120520003527 秋葉原UDX

開会挨拶に続き14:05から15:05まで基調講演として「多発性骨髄腫の診断・治療と今後について」虎の門病院 血液内科 伊豆津 宏二医師からの話があった。

休憩を挟んで、15:25から16:25まで「Q&Aセッション」が行なわれた。骨髄腫に関する質問が事前に回収してある質問用紙に沿って司会の方からなされた。司会をPatient Advocate Liaison (PAL) 代表 古賀 真美さんが行ない、回答を虎の門病院 血液内科 伊豆津 宏二医師が行った。

基調講演


初めてこの病気について学ぼうとする人にもわかりやすく、多発性骨髄腫に関するパンフレットや本に書いてある内容ではあるが丁寧に解説していった。

1、多発性骨髄腫とは・骨髄腫を疑う症状(臨床所見)
-形質細胞の異常増殖が様々な症状をもたらす。
骨痛(病的骨折)、腎障害・腎機能異常、貧血(赤血球の減少)、易感染性、高カルシュウム血症(多飲、多尿、口渇、便秘、悪新・嘔吐、意識障害)、神経症状(脊椎骨の圧迫骨折による頸、胸、腰部痛)

2、どのような検査で分かるのか(初診時検査)
抹消血検査-赤血球、白血球、血小板の検査。貧血の程度は症候性骨髄腫の診断や病期の判定に重要。
骨髄穿刺(マルク)、生検-骨髄中の形質細胞の割合を調べる。
M蛋白-血清と尿の蛋白分画を検査。M蛋白の量は病期を決定する。
血液生化学検査-総蛋白が高い、アルブミンが低い、血清クレアチニン、血清コレステロールの検査
画像検査-レントゲン、PET、CT、MRI・骨病変を調べる

3、診断
特定の免疫グロブリンが増加しM蛋白が増える。血液検査と尿検査。病期の判断をする。骨髄腫による高カルシウム血症・腎不全・貧血・骨病変・その他(過粘稠度症候群、アミロイドーシス、年2回以上の細菌感染)を臓器障害と規定し、M蛋白の量に関わらず、臓器障害のいずれかを有するものを症候性骨髄腫とする診断基準を定めた。

4、治療
多発性骨髄腫の年齢別罹患率を見ると圧倒的に高年齢の人が多い。65歳以上と65歳以下の治療法が異なる。65歳以上の場合はMP療法、ベルケイド+デキサメタゾン、サリドマイド、レナリドマイドなどを組み立てながら、M蛋白の増加を押さえていく。65歳以下の場合VAD療法やベルケイド+デキサメタゾンを用いた化学療法でM蛋白を減少させた後に移植を行う。

5、支持療法
骨病変-ビスホスホネート(ゾメタ)による骨病変の防止、緩和。骨折への痛み止めの服用(オピオイドを含む)。
高カルシウム血症-抗破骨細胞療法、脱水補正、抗骨髄腫療法。
腎不全-腎不全の原因により治療法を選択する。
貧血-赤血球を輸血
血栓-ワーファリン、アスピリン
感染症予防-バクタ(肺炎)やバルトレック(帯状疱疹)を服用する。好中球の減少に対してはG-CSFを投与する。
その他神経障害、過粘稠度症候群、アミロイドーシス、高アンモニア血症などが合併症として起こりうるが、それへの対策も行なわれる。

6、日常生活で心がけること
腎機能を守る、水分補給。骨を守る(ビスホスホネートの定期的な投与)、感染症の予防。

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 UDXシアター                        伊豆津宏二医師と古賀真美さん       

Q&Aセッション(質疑応答)

1、歯科医は一般的にゾメタなどによる顎骨壊死の恐れなどについて知識を持っているのだろうか。

血液学会で、2,3年前に歯科医師会に、多発性骨髄腫の患者でゾメタを使用している患者への注意事項についての文書を送ってある。その文書を見ているはずだから大丈夫だと思う。

2、レナリドマイドとデキサメタゾンの服用の仕方について

レナリドマイドは21日間一定量を毎日服用するが、デキサメタゾンの服用方法について、通常デキサメタゾン40mgを4日間服用し4日間休む、また4日間服用するという事を繰り返す。しかし最近の臨床試験の結果、週1度服用する低用量デキサメタゾンンが4日おきと比べてむしろ効果があるという結果が出ている。

3、多発性骨髄腫に完治ということはあるのか。

自家移植のあと同種移植をした人で、10年以上再発していない人がいる。最近認可された3種の新薬によって、長い間再発しない例が多い。強力な治療でがん細胞を叩くといった方法を選択する人もいるが、出来るだけ再発なしの期間を長くしていくという方法でいく方がいいのではないか、QOLを維持しリスクの少ない治療を選ぶという方法がいいのではないか。

同種移植での寛解の、完治の可能性にかけるという方法もある。移植後のGVL効果を期待できる。しかし移植関連死が3,4割あるという現実もある。どういった治療を選択するか難しい点は確かにある。

4、自家移植を2回行うタンデム移植と自家移植、同種移植のタンデム移植とどちらが効果があるのか。

幾つかの国で臨床試験を行なっているが、後者の方が再発までの期間が長いという報告もあるが、生存期間に関してはまだ資料がなく不明である。

5、MGUSや無症候性骨髄腫の予防は可能か

症候性に何時なるのだろうという不安を抱えている患者にとって予防はないのかと思う気持ちはよく分かる。しかし今の所、予防のため行なった治療に効果があったという報告を聞いてはいない。

6、セカンドオピニオンの受け方

転院を目的とするわけではない、ある病院で提起された治療法が妥当かどうか、ほかの病院で確かめるという目的が主なものだろう。標準的治療であれば血液内科があるような病院であれば、ほかの病院で効いても同じようなこと合えとなるだろう。

7、抗がん剤治療中の食事、アルコールについて

アルコールに関しては、使用している薬との関連で一概には言えない。主治医に聞いてもらうほかない。通常大量でなければ問題はないと思うが、ただし外来で治療薬を投与した日はやめておいた方がいいと思う。

生物を食べていいかどうか。これは白血球の状態による。好中球が少ない時には刺身などは食べない方がいい。生の牛肉で重い食中毒にかかったことはニュースで知っていると思うが、免疫力が落ちている時には注意すべきだろう。生野菜に関してはよく洗えば大丈夫だろう。

8、骨髄腫に対して抗がん剤治療をしなかったらどうなるのか

様々な合併症に対する対症療法が必要だろう。骨病変や骨折に関しては痛み止め、感染症、特に肺炎や敗血症にはそれに応じた治療、貧血には赤血球の輸血、腎障害への対応。ともかく骨髄腫は進行し合併症は病気の進行に伴って重くなるので、症状を和らげる治療を行うほかない。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

監獄人権センターの連続講座

11月26日(土)
18時30分から監獄人権センターの連続講座の第3回目が、渋谷の伊藤塾東京校で行なわれた。この連続講座は、「犯罪をおかした人の更生に弁護士・市民はなにができるか?~受刑者をめぐる現状と課題から探る~」というもので、主催はNPO法人監獄人権センター・伊藤塾で、法学館憲法研究所の後援で行なっている。

連続講座の趣旨は次のように書かれている。「受刑者の社会復帰への支援策は不十分で、受刑者に対する不当な処遇も少なくない。刑の確定後、とくに刑務所における矯正処遇や出所後の社会復帰(更生保護)の現状、そして受刑者や保護対象者の人権保障や法的支援についての連続セミナーを開催する。」

第3回講座  受刑者処遇の現状と課題・各論2

仮釈放、出所後の更生保護/ 監獄人権センタースタッフ
更生保護に携わる人の体験談/更生保護施設を経営して30年、更生保護法人・東京実華道場理事長・小山内清孝さん

今回は小山内清孝さんの講演内容の要約と、質疑応答の中での中心テーマ何故再犯者が多いのかについて報告する。

出所した受刑者の再入率
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1833年原胤昭は石川島監獄所に入獄した。半年後出所したが、監獄内の経験からある一つの考えに到達していた。「さて私は此の牢獄生活で、すっかり囚人の惨苦を嘗め、囚状を推察した。・・・前科者はナゼ、又やるのか、再犯するのか。それは諺にも云ふ、血に交われば赤くなる、ああしておいては、社会自ら再犯者を作るようなものだと、その実状をつくづく覚った・・・。」(NHK人間大学、「知の自由人たち」より) ここに原胤昭の監獄改良と免囚保護(刑余者救済運動)に捧げる後半生が決まった。この年胤昭は31歳。以降、その実践は50年を超える。

その時から180年近くが経っているが、再犯といったことに関しては殆ど変わりない。現在の再犯者の多くは高齢者である。仕事もなく身柄引受人もいない。彼らの犯罪はコンビニでの万引きや空き巣、窃盗など人的被害のない犯罪である。通常説諭位で釈放されるが再犯を繰り返したため常習累犯窃盗で刑務所行きとなる。彼らを受け入れる社会環境がない、有効な対策がないまま社会が彼らを作っている。

法務省が2006年に実施した調査によると、全国の主要刑務所の約15000人の満期釈放者のうち帰住先のない人は約7200人。うち、高齢や知的障害のために自立が困難と思われる人は約千人だった。07年の犯罪白書によると、65歳以上の満期釈放者が5年以内に再入所する割合は約70%で、64歳以下より約10ポイント高かった。うち4分の3は2年以内に再犯に及んでいる。

更生保護施設の処遇
更生保護施設の処遇の流れとしては、施設内処遇として、少年院、刑務所があり、そこで生活環境調整をしながら地方更生保護委員会(仮釈放決定)と保護観察所(委託)によって仮釈が決まり、社会内処遇としての更生保護施設などの自立更生促進センターでの生活が始まる。その中には執行猶予、起訴猶予者も含まれる。しかし満期出所者は色々な条件で中々入所できない。せいぜい自立支援ホームなどがある位だ。満期出所者の再犯率が多いのは、更生保護会への入所が困難であるいう所に大きな原因があるのではないか。

環境調整の役割は保護観察所への受け入れ可能な対象者の選択である。満期釈放者は高齢者、疾病者、障害者、累犯者、暴力団現組員等が多く、犯罪の種類も粗暴犯、性犯罪、放火犯などである。更生保護法人東京実華道場でのH23年度9月の環境調整では入所要請総数131人の内受け入れが可であった人数は21人、不可になったのが86人、保留が23人であった。不可理由としては共同生活不適15人、反省希薄13人、薬物親和性大12人、勤労意欲欠如11人、アルコール依存大7人、その他性犯罪、現組関係、保護歴不良、粗暴性大、放火、重度精神障害、就労困難だった。

東京実華道場入所者の年齢は、~49歳33人、~59歳29人、~39歳24人、~69歳19人という構成である。学歴は、中学校卒業44%、高校中退28%、高校卒業18%であった。無就労年数は、~5年25%、~10年26%、~15年15%、~20年9%であった。今回の入所罪は、窃盗28人、覚醒剤17人、常習累犯窃盗16人、その他52人であった。健康状態としては、普通が45%、投薬中が47%、要加療が4%という状態であった。

平成21年矯正統計年報によれば、全出所者33,500人、うち仮釈放者15,800人、満期出所者15,800となっている。法律的には犯罪者予防更正法、執行猶予者保護観察法、更生緊急保護法が平成19年整理統合された更生保護法によって扱われる。

更生施設では日雇いの仕事しか紹介されない。刑務所の延長のような仕事しか出来ない。だから皆仮釈中に再犯しなければいいといった思いで日々過している。更生施設を社会に出るための休憩所のように思っている。

刑務所では施設内処遇だが、更生保護施設の処遇とはどういったものか。衣食住の提供、就労支援、生活指導、生き甲斐・趣味・余暇の利用、処遇期間180日以内。生活指導というのがあるが、これには個別指導と集団指導があり、集団指導には情操教育とかSST(ソーシャルスキルトレーニング)とかがあるが殆ど意味を成さない。少年の出所者などは職員に話を聞いてもらいたいという要求が非常に強い。そういった意味で個別処遇には大いに意義があると思う。

更生保護会への平均在所日数は80日だが、保護観察期間が180日でいいのか、確かに老人ホームの空き待ちなどで180日の延長は可能だが、役所の方はなるべく早く自立させろと早期退所を促す。そして次々と出所してくる出獄者を受け入れる体制を整えるよう要請する。

更生保護施設出所後

円満退会81%、勧告退会3%、無断退会8%、事故退会3%。受け皿として父母のもと、配偶者、知人・雇用主、アパート・マンション、福祉、その他・ホームレス・反社会的集団となっている。

講演者が理事を務めている「東京実華道場」での退所者追跡調査(H22.11.1~H23.10.31)の結果は以下の通りである。、
年齢: ~49歳32%、~39歳25%、~59歳15%、~69歳18%
現在地: 東京57%、神奈川12%、埼玉9%、千葉7%
住居: 下宿・アパート60%、親族・知人17%、就業先9%
現職業: 建設系40%、サービス系20%、運輸系10%、無職者11%
生活状況: 安定66%、やや不安29%、不安定5%

入所者の生活行動の問題点: 休職中、軽いうつ状態。金銭管理がルーズ、自棄的にならないように注意。離職を繰り返す。就労意欲に乏しい。就労は持続しているが、経済観念に乏しくそれが自立への妨げになっている。無断外泊、門限違反を繰り返す。感情起伏が激しい。規則違反及び無断外泊。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

日本骨髄腫患者の会 骨髄腫セミナー2011

11月13日(日)
日本骨髄腫患者の会 骨髄腫セミナー2011が、午前10時45分より東京コンファレンスセンターで行なわれた。品川駅港南口の目の前に27階建てのアレア品川の黒いビルがそびえている。その3階からがコンファレンスの専門施設、東京コンファレンスセンターである。セミナーはその4階、5階で行われる。

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 東京コンファレンスセンター        センター5階より品川インターシティ方面

セミナー2011の定員は午前中の部は200名、午後は400名となっていた。かなり早く申し込んだつもりだったが、既に午前中は定員に達してしまっていて午後のみの参加となってしまった。

その後患者の会から次のような通知が来た。「午後の部に参加される方のための待合室(当日は通常営業をしていないレストラン)で、午前の部のライブ映像を放映します。ただし、講演を聴くための部屋ではなく、レストランで待合いを兼ねて 中継をご覧になることを予めご了承下さい。」どちらにしても会場に行くので、午前中の講演も聴こうと思って10時45分開始までに会場に行った。

受付は3階で、手続きをして受付横のレストランに入る。レストランは100名位入れるほどの広さで、正面に2台のスクリーンが並べてあり、1台は講師の映像、もう1台は説明の画像が写され講演内容は一目瞭然だった。レストランには20名位しか来ておらず、広々とした中で飲み物自由なのでコーヒーなどを勝手に飲みながら、ゆったりとした気分で午前中の講演を聴くことが出来た。むしろ会場のホールで聴くよりも良かったような気がする。

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 5階大会議場                        セミナーの情景

午前の部

■■ 研究助成課題発表

▼ 基礎研究堀之内朗記念助成「多発性骨髄腫幹細胞における治療遺伝子の探索」秋田大学大学院医学系研究科 田川博之先生
§ 新規薬剤の効果は何故起こっているのか。がん細胞の種となる幹細胞の性格に注目した。がん細胞の特徴である遺伝子異常の性格はSP細胞に現れる。MMのSP細胞は、薬剤排出能、自己複製分化、強い増腫瘍能をもつ。このSP細胞に対して、オーロラキナーゼ阻害剤は効果的であるが、ボルテゾミブ、レナリドマイドはSP細胞に対して90%の抑制効果を持つ。新規薬剤の効果の仕組みを幹細胞に視点をあてて研究を進めている。

▼ 基礎研究杉特別助成「多発性骨髄腫の発症予防にむけて」東海大学創造科学技術研究機構医学部門 幸谷愛先生
§ MMの発症予防は可能なのだろうか。MGUSの段階で抑えることが可能だろうか。AIDを如何に抑制出来るのか。イマニチブはAIDの発現を抑えることができる。イマニチブは臨床試験で難治性のMMには効果がなかった。しかしMGUSには効果はある。MGUSのハイリスク患者にイマニチブを投与することによってMMへの予防効果が期待できるのではないか。

▼ 臨床研究助成「3T-MRIを用いた多発性骨髄腫のfat fraction analysis」広島大学病院放射線診療科 高須深雪先生
§ MM患者の骨の評価法にはX線単純撮影、CT、MRIがある。骨質評価でCTは溶骨性浸潤を、MRIはびまん性骨髄浸潤を見る。骨強度の評価を行うことはMMによる脊椎骨折を予防することにある。そのためにMRIによる脂肪画像を分析する。脂肪量が少なくなり、腫瘍量が増加することによって無症候性から症候性になっていく。それを骨の脂肪量から判断し早期の治療を開始していくことができる。

■■ ランチョンセミナー

▼「骨髄腫治療と食事、栄養」国立国際医療研究センター病院栄養士 比嘉並誠先生
§ 管理栄養士として、健康をサポートするための栄養相談を通して、人々が健康を保持、増進できるようサポートし生活習慣病を始めとした疾患の治療にも関わってる。個人的には「万病に効く薬はないが、栄養は万病に効く!」という言葉を胸に、一次予防を中心とした栄養相談に力を注いでいる。

▼「日常生活の注意点」国立国際医療研究センター病院がん化学療法看護認定看護師 望月朋美先生
§ MM患者の日常生活と体調管理。体調管理のためのセルフチェックや感染予防について日常生活での工夫。

午後の部

■■ 基礎講演「骨髄腫-どんな病気? 治療法は?」徳島県立中央病院 尾崎修治先生

§ MMとは、MMの年齢別罹患率、病態、症状、診断に必要な検査、免疫グロブリン、MMの種類(病型分類)、症候性MMの診断基準、Durie&Salmon病気(進行度)分類、国際病期(進行度)分類、治療方針の決定、治療法の歴史的変遷、MMの治療、治療方針、MP療法、VAD療法、自家抹消血幹細胞移植、サリドマイド、レナリドミド、ボルテゾミブ、ベルケイド、新規治療薬の特徴、合併症とその対策、ビスホスホネート製剤の種類、腎障害感染症、日常生活で心がけること、治療成績の進歩。

■■ 特別講演「骨髄腫治療による副作用を知ろう」日本医科大学付属病院 田村秀人先生

§ MM治療における副作用、MMでよく使用する薬剤、抗がん剤の主な副作用、①新規薬剤の副作用-ベルケイドの副作用、レブラミドカプセルの副作用発現状況、サレドカプセルの副作用、新規薬剤の副作用の比較、②コントロールが容易ではない副作用-ベルケイドによる抹消神経障害、抹消神経障害の発症時期とリスク、状態の把握、対処法、注意点、③すぐに治療が必要なもの-帯状疱疹、肺障害、心障害、腫瘍崩壊症候群、④まだよくわかっていない副作用-レナリドミドの2次がん、⑤予防によって回避できる可能性のある副作用-感染症、ゾメタの顎骨壊死、血栓症、⑥知っていれば心積りの出来る副作用-デキサメタゾン・プレドニンによる精神の変調と離脱症状、日常生活心がけること。

■■ パネルディスカッション「骨髄腫よくある質問」

【司会】 患者の会 中雄大輔
【回答】
日本骨髄腫研究会総会会長 三輪哲義先生
埼玉医科大学総合医療センター医師 木崎昌弘先生
久留米大学病院集学治療センター看護師 津留崎寛子先生
国立国際医療研究センター病院薬剤師 澤井孝夫先生
国立国際医療研究センター病院看護師 及川敦子先生

質問1、MMの治療は何をもって開始するのか。
質問2、治療の目指すものは。
寛解を目指す。骨髄腫細胞を減らす。治癒は難しい。生存期間(OS)の延長。
高齢者には強い抗がん剤を使わず、プラトーの期間を保つ位の治療がいいのではないか。QOLを保てるような治療を行う。
質問3、MP療法の有効性は。
9月からベルケイドを初期治療から使えるようになった。MP療法は以前第1選択肢だったが第2選択肢となった。
質問4、ベルケイドによる痺れの対策。
質問5、自家移植を楽にする工夫。
①氷なめ、②中心静脈カテーテルの早期の抜去(感染予防)、③食事の経口摂取、栄養管理チームの協力、「食え食え教」、食物の経口摂取によって消化管粘膜の回復を促進、④運動の薦め、筋力低下を防ぐ(足こぎバイク)、⑤感染予防-抗生剤、抗真菌剤、抗ヘルペス剤の服用。
質問6、治療奏効後の日常生活の注意点。

■■ おひらきのご挨拶と小さな音楽会+懇親会

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 5階ロビーでの演奏会

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

監獄人権センターの連続講座

10月30日(日)
昨日、10月29日18時30分から監獄人権センターの連続講座の第2回目が、渋谷の伊藤塾東京校で行なわれた。この連続講座は、「犯罪をおかした人の更生に弁護士・市民はなにができるか?~受刑者をめぐる現状と課題から探る~」というもので、主催はNPO法人監獄人権センター・伊藤塾で、法学館憲法研究所の後援で行なっている。

連続講座の趣旨は次のように書かれている。「受刑者の社会復帰への支援策は不十分で、受刑者に対する不当な処遇も少なくない。刑の確定後、とくに刑務所における矯正処遇や出所後の社会復帰(更生保護)の現状、そして受刑者や保護対象者の人権保障や法的支援についての連続セミナーを開催する。」

第2回の講座の内容は、受刑者処遇の現状と課題(特に、外部交通、医療など施設内処遇について)と元受刑者の体験談(監獄人権センタースタッフとの対談)であった。

今の刑務所生活はどういう状態なのか、元受刑者の体験談は興味ある所である。その点についての集会内容を報告したい。話をしてくれた元受刑者のOさんは、田園調布資産家殺人事件の被告とされ、懲役20年の刑を受け、1995年から2007年まで千葉刑務所で服役していた。彼は未決拘留も含めて23年拘禁されていた。彼は一貫して無実を主張し冤罪を晴らすために再審請求をしている。

刑務所の日課
刑務所生活の24時間について最初に話をした。
6:30-起床 7:00-出房、洗顔、食事 7:20-工場出役 7:40-作業開始 12:00-昼食 12:20-作業開始 16:10-作業終了 16:20-帰房 16:40-点検 17:00-夕食 18:00-仮就寝 19:00-テレビ開始 21:00-就寝

刑務所生活は分刻みに運営されている。作業中の禁止事項として、私語、よそ見、離席がある。看守と目が合っただけで工場から連れ出される。離席に関しては、工具や鉛筆を落としたとしてもそれを拾うのにも許可がいる。勝手に拾えば懲罰の対象となる。

一挙手一頭足が決められ自発的に何かをすることが出来ない。何かを考えることもなく流されるままに生活しているとあっという間に時間は過ぎていく。昼の20分では作業用のマスクを洗ったり、作業メモを書いたり、官本を選んだりする時間も含まれている。7分で飯を食べないと遅いと言われる。昼休みの残りの10分位で碁や将棋をする人もいる。机を出して物を書けるのは17時からの時間だけである。かなりこまごまと忙しい。

自立を妨げる刑務所処遇
7人収容の雑居房だが、皆と同調しながらやっていく外ない。土日祭日とかで行事のない日は、9:00~12:00、13:00~15:30,19:00~21:00の間テレビの時間だ。その間本でも読んでいたい気持ちもあるが、皆とたわいない話をしながら一緒にテレビを見ている外ない。思考を止める方が楽だ。

看守と受刑者は主人と奴隷の関係だ。明日のことは分からない。いつ処遇が変わるか予告もない。全て看守が受刑者を管理しやすいという視点で決められる。考えると辛くなるから、考えない事を習慣化するほかない。

全ての行為はルールに乗って行なわなければならないが、密に決められたルールは最初抵抗があったとしても習慣化すれば精神的に安定する。反抗すると苦しい。何も考えないで流れに乗っていれば、5年位経てば慣れてきて、後で思うと辛かったが懐かしいといった気分になる。受刑者処遇法が出来て、一時期は外部交通が緩和されたが1年も経たないうちに元に戻ってしまった。

出所後の問題
長期刑務所の受刑者は社会復帰を諦めている。週一度NHKでニュース特集をやるが、誰も見ようとはしない。社会が今どうなっているかを知ろうとはしない。受刑者の半数以上の人が今まで一度も面会に来たことがないという。意識の高い人は、処遇上の問題に関して、監獄人権センターなどに手紙を書くが、普通の人は手紙など書かない。また書く相手の人もいない。

社会復帰処遇は行われているか。仮釈放で出所した人は保護会を利用できる。そこでしばらくは生活できるし、日常生活のこまごました事についても色々と教育を受ける。駅の自動販売機での切符の買い方まで教えてくれる。満期出所の場合、出る一週間前から、校長などによる命の大切さや生き方についての道徳教育が行なわれるだけで、その説教時間以外は作業をやらされる。

私の場合満期出所だったが、妹が手配してくれ帰る場所も確保してあり、迎えに来てくれたので駅への行き方を教えてもらったりしながら一緒に帰り、それ以降の当面の生活場所は確保できていた。

同じ満期出所の人がいたが、一旦外に出たが駅への行き方が分からずまた戻って聞きに来た。賞与金は持っていたが、旅館などに泊まり生活しているとすぐに金は底をついてしまう。住民票がないからアパートを借りることも就職することも難しく、また刑務所に戻るような状態に追い込まれてしまう。

刑務所での情報収集
千葉刑務所には図書館があり2、3万冊位の蔵書があり借りることもできる。しかしその本は4、50年前の本で、10年以内に発売されたものはない。県や市の図書館が廃棄する本を刑務所に回してくる。時事性のあることを学ぼうと思っても無理だ。受刑者が置いていった本は比較的新しいがそれは昼休みに配る官本として借りることが出来る。確かに本を買うことは出来るが、最近どんな本が出ているかなどの情報は私の場合読売新聞をとっていたが、その中の書評位しかなく情報が手に入らない。

刑務所は受刑者を教育しようとは思っていない。様々な情報から受刑者を遮断しようとする。パンフレットが送られてくる。看守は読むなとは言わないが「こんなのを読むと仮釈法は無理だよ」と言われる。

一旦看守ににらまれると、どんなことをしても懲罰の対象になる。例えば部屋では決まった所に座っていなければならない。しかし立ったり、動いたりすることもある。通常それは問題にはしないが、目を付けられた受刑者に対しては看守の裁量で懲罰に持っていってしまう。看守と目を合わせただけで懲罰の対象となるなど、全ての行為が懲罰になりうるように規則が決められている。

矯正教育の現状
刑務所での更生改善や社会復帰などはほとんど行われていない。色々な職業訓練をやったが、向上心でやったのではなく、作業をするより楽だからやったようなものだ。しかし内容が古くて実際社会に出て使えるものはほとんどない。また職業訓練が出来る人は限られていて誰でもができるわけではない。教育とは処遇のための道具でしかない。

無期囚の人と話すこともあるが、彼らは今ほとんど仮釈放で出られることはなく、絶望している。仮釈になるのは1年間に1000人のうちの一桁台だろう。昔は無期刑でも15年、20年で出られるということもあったが、今では多くの無期囚が獄中で死んでいる。一生出られないのであれば、更生改善を目指したり、矯正処遇などをする意味がない。長期の受刑者の処遇のあり方を考えなければならないだろう。

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がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

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