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「多発性骨髄腫 - だから頑張れる2011」

5月21日(土)
日本骨髄腫患者の会・横浜講演会が「多発性骨髄腫 - だから頑張れる2011」と題して、パシフィコ横浜、会議センター3階で行なわれた。

 会場の最寄り駅がみなとみらいという。街の名前の由来は何処から来ているのだろう。どんな街だろうと思ってしまう。桜木町の駅からみなとみらいの方を見たことはあるが駅を降りるのは初めてだ。早めに着いて少し周辺を探索しようと思った。駅を降り長いエスカレーターで、地下から2階まで行くとそこがクイーンズスクエアー横浜である。

ここは3棟の超高層オフィスビルが連なる「クイーンズタワー」やショッピングモール・シティホテルで構成される複合商業施設である。クイーンモールを中心に「QUEEN'S EAST(クイーンズイースト)」や専門店街のアット!(at!)が4ヶ所あり、キャラクター、服、スポーツ関連の店や、レストランがある。

みなとみらい005_convert_20110522165559  みなとみらい004_convert_20110522170129
 クイーンズタワーA棟とB棟                よこはまコスモワールド

みなとみらい011_convert_20110522170303  みなとみらい014_convert_20110522170328
 クイーンズタワーB棟とC棟         C棟とランドマークタワー  

クイーンモールを抜けると左に横浜みなとみらいホール、右にパンパシフィック横浜ベイホテル東急へとつながっている。そして連絡橋を渡るとパシフィコ横浜に至る。

パシフィコ横浜についてはHPに次のように書かれている。
「環境、平和をはじめ人間の問題が地球的なテーマとなっているいま、国、言葉、文化を超えたコミュニケーションの果たす役割はますます大切になっています。横浜の新しい都市、みなとみらい21のウォーターフロントにひろがるパシフィコ横浜は世界最大級の複合コンベンションセンターです。」

みなとみらい020_convert_20110522170452  みなとみらい024_convert_20110522165740
 パシフィコ横浜・会議センターとヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル

講演会場はパシフィコ横浜の会議センターの3階の二部屋を貫いて使っている。なかなか豪華な部屋である。会場を借りるのにかなりの金額だろう。協賛している製薬会社が資金提供をしているのだろうか。市民会館や区民会館ではなく、いつも会場の豪華さに驚かされるのだ。

 講師は国立国際医療センター・血液内科 ・三輪哲義医師で、2年に一度彼の多発性骨髄腫の今まで研究成果と世界の骨髄腫治療の現状について聴く集会である。

講演会のスケジュールといっても、すべて三輪医師の講演である。11時から午前の部の講演が12時まで行なわれ、45分の昼食の休憩の後、午後の部・1の講演が14時15分まで、15分休憩後、午後の部・2の講演が16時30分頃まで行われた。延々と4時間半話し続けたわけだが、それでもまだ言い足りない所がかなり残ったようだ。

「多発性骨髄腫、如何に考え克服するのか、国際骨髄腫ワークショップ2011年も踏まえて考えよう。」と題する62ページの分厚いレジュメに沿って説明していったわけだが、レジュメに書いてない情報も織り交ぜて話していくのでかなり時間がかかってしまう。

5月3日から6日にパリで開催された国際骨髄腫ワークショップ(IMW2011)では、多発性骨髄腫に対する様々な新しい治療法の試みが各国の研究者から発表された。三輪医師はその情報も踏まえて発言する。「骨髄腫には希望がある」それが講演のメインテーマである。

 講演内容
1、骨髄腫の治療(骨髄腫自体の治療-若年者、高齢者、骨髄腫の合併症の治療)
2、骨髄腫の基礎(蛋白質、白血球、血小板、腎障害、アミロイドーシス、骨病変、ビスフォスフォネートと顎骨壊死)
3、骨髄腫の特徴(骨髄腫は一つの病気ではない、染色体)
4、いつから治療を始めるか(国際病期分類、治療開始条件)
5、多様性に基づいた治療(標準的抗がん剤治療、自家移植、同種移植、新規薬剤の組み合わせによる地固め療法、維持療法)
6、新規治療薬(サリドマイド、ベルケイド、レナリドマイド)
7、骨髄腫の最新治療-研究段階
講演の内容は撮影、録音され、後日DVDに収録して頒布する予定だという。

 講演の中で印象に残ったのは移植への対応についてだ。移植は一般的には辛い治療として知られている。しかし、安全で快適な自家移植の方法がある。そのための3種の神器として話された内容は、これから移植をしようとする人にとってかなり役に立つのではないか。

その3点とは、氷なめ、栄養補給、運動である。前処置の大量抗がん剤投与前に氷をなめつづけ、口の中から肛門まで冷やしておく。すると血管が収縮して抗がん剤の影響を受けにくくなる。それによって口内炎や腸の粘膜が破壊される事によって生ずる下痢や腸内の細菌の活性化を抑えることが出来る。

次に消化管粘膜の回復促進と栄養補給のために出来るだけ食事の経口摂取を進める(栄養管理チームによる指導)。筋力低下を防ぐため、動ける範囲で足こぎバイクなど室内で出来る運動を行い体を動かすよう指導する。

栄養サポートチーム介入の目的は、患者に必要エネルギー、蛋白などの栄養を経口でとらせ、中心静脈栄養は出来るだけ期間を短くすることである。栄養サポートチームはすべての移植患者に対し移植開始前栄養評価と移植中定期評価を行う。そのため、血圧を測る時に上腕三頭筋皮下脂肪圧や上腕筋周をはかり、患者の栄養補給状態を管理し、指導する。患者は経口摂取量と静脈栄養投与量をモニターされ、生化学データー、身体測定にて栄養状態を評価される。

こういった移植時の氷なめから始まる移植後の対策によって、経静脈栄養日数、抗生物質投与期間、在院日数、医療費額すべてを短縮、削減することが出来るようになった。これは国際医療センターでの試みだが一般化すべきだろう。

講演後ロビーで懇親会が行われ、テーマ別にテーブルが置かれ質問者と回答者が出会えるように設定されている。例えば移植をこれからやろうとする人が経験者から話を聞きたいという場の設定をすることによって、初めて会う人でも話がスムーズに進むというわけだ。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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暑かったり涼しかったり><

 日本骨髄腫患者の会のセミナーに行かれましたか。

 2年前の三輪哲義医師ワンマンショーには,わたしも行きましたが,その後,MMとWMは近縁疾患とされているけど,だいぶ違うなという感触を得て,MM関係はスルーしています。2年も経つと,治療もかなり進展しているのでしょうね。
 yosimineさんの場合は,治療法やCD20マイナスからして,WMというよりIgM型骨髄腫としたほうがすっきりするのではないかという感じで,骨髄腫関連セミナーは役立つでしょう。
 パシフィコ横浜は,国際会議がよく行われる会場です。2年前のMMセミナーも秋葉のきれいな会場だった。
 ネクサスの東京セミナーは2回続けて東京医科歯科大学だったし,ことしは,つばさの東京セミナーも東京医科歯科大学です。使用料は,格安らしいです。
 会場はきたなくてもいいや。(東京医科歯科大学に失礼^^;)
 内容がよければ。

IgM型骨髄腫

WMは非ホジキンリンパ種に分類されているように、治療法も悪性リンパ腫の治療法を中心に行なっているのが現状です。ただ私の場合は最初に最新治療として紹介され使用されたフルダラビンが全く効かず、またCD-20が陰性でリツキサンが使えませんでした。

そういった事を判断してか、最初の治療以外はすべて多発性骨髄腫の治療を行ってきました。IgM型骨髄腫と言われたのは随分後になってからです。『日本臨床2007.12』特集・多発性骨髄腫 2273ページに「IgM骨髄腫とWMの鑑別」が記載されていていて11項目にわたって違いが書かれていました。

医者はおおむねその分類で判断しているのでしょうが、免疫表現型や細胞遺伝学の項目までは調べていないと言っていました。IgM型骨髄腫はWMとの違いがあるように、幾つかの点で多発性骨髄腫とまた異なる点があるのも確かです。

IgM型骨髄腫であろうが、WMであろうが今は効果のある薬が必要となっています。正確な診断とそれに合った適切な治療のために分類は、最初は必要ですが、私のようにあらゆる薬を使っては効果がなくなるといった事を繰り返していると、外の病気で効果があった薬でも使いたい位なものですから、あまり分類にはこだわりません。

ただやはり骨髄腫である限り、骨髄腫の最新治療の情報を集めて、少しでも治療に役立てたいと思う気持ちは当然持っています。三輪医師の話は骨髄腫に関しての全面展開なので、骨髄腫を総合的に理解するのにかなり役に立つものでした。

ご相談させてください。

恐れ入ります。検索していてブログを拝見させていただきました。
私の母が、膵臓に腫瘍があり、最初は膵臓がんという診断だったのですが、
国立がんセンターの精密検査で、形質細胞腫という診断がされました。
珍しく膵臓にできていたそうです。

この治療には、抗がん剤を使った治療になると言われているのですが、明日、その治療方針や、同意書のために病院に行くことになっています。
ただ、母は、膵がんでも抗がん剤治療はしないとあらかじめ決意した状態で、
玄米菜食などからだや血液を浄化する方法で、大量の書籍も読み自らも高い士気を持ち生活してきました。
一週間前から、再度検査と膵臓の簡単な治療のため入院をしています。
明日、抗がん剤治療の話をすることになるのですが、
そこで、どのような話があるかはまだわからないのですが、
率直にどの様に思われますでしょうか?
抗がん剤治療をされて、副作用やその後の症状としてはいかがでしょうか?
あいにく母は、全く自覚症状がなくピンピンしています。
Igaという数値が4000と非常に高い以外に目立ったところもありません。

もし、管理者様でしたらこのような状況でも抗がん剤治療をされますでしょうか?
個人的なご意見で構いませんので、
お聞かせいただけませんでしょうか?
突然のコメントで大変厚かましいですが、
どうかよろしくお願いいたします。

さとう

IgA型多発性骨髄腫

佐藤さん、医者ではないので厳密な判断は出来ませんが、骨髄腫の治療の開始に関しては、無症候性の骨髄腫の場合、経過観察ということもありますが、既にお母さんの場合には膵臓に腫瘍が出来ていてそれが体にどのような影響を与えるか分からないという状態なのですから、膵臓の状態を厳密に把握して、その内容に沿って治療を始めたほうがいいでしょう。形質細胞腫瘍が膵臓にどのような影響を与えるのかは分からないのでより一層の注意が必要でしょう。

まだ膵臓腫瘍の影響が体に出ていないので元気なのかもしれませんが、症状が進行してくれば色々体の不調も出てくるでしょう。玄米菜食では、残念ながら膵臓腫瘍を撲滅させることは出来ません。抗がん剤治療を開始する外ないでしょう。

どのような抗がん剤を使うのか不明ですが、通常骨髄腫の場合、移植を考えるのでないならば、メルファラン+プレドニンやシクロホスファミド+メルファランなど経口で服用できる薬を使うでしょう。副作用も人によって違いますが比較的少ないといえるでしょう。

入院治療であればビンクリスチン+アドリアシン+デキサメタゾンの組み合わせの治療もあります。これらは自分の経験では副作用はあまりなかったようです。

ただ膵臓腫瘍があるので、それをどうするのか。放射線治療をするのかなど、医者も色々考えているでしょう。担当医の判断に従った方がいいと思います。膵臓腫瘍の状態が分からないので、治療したらいいかどうかの厳密な判断は出来ないのです。腫瘍が体に全く影響を与えない無進行の状態だったら治療は必要ないでしょうね。

抗がん剤治療を開始するかどうかは、膵臓の所見によるとしか言いようがありません。少しでも問題があれば進行しないうちに治療に入ったほうがいいということは言うまでもありません。

No title

yosimine 様

ご連絡ありがとう御座いました。
大変参考になりました。

やはり抗がん剤が前提となってしまうようですね。
私の母は、そもそも抗がん剤を使用するつもりがないみたいなので
続けてきて徐々に徐々に改善の兆しもある食事療法を続けつつ、
バランスをとりながら病院に通っていきたいと思っています。
定期的に拝見させていただきますね。

佐藤

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Author:yosimine
がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

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