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椎名誠 『わしらは怪しい探検隊』

5月29日(日)
 一昨日、毎年沖縄に一緒に行くY氏の所に八丈島行きの最終打ち合わせに行った。中々スケージュール調整がつかず、結局6月2日の夜の船で出発し、3,4,5日3泊し、6日の夕方の飛行機で戻るという事になった。梅雨に入ってしまったがどうにかなるだろう。温泉にゆったりと浸かるのもいい。

何故Y氏は島が好きなのかのについて聞くと椎名誠の「わしらは怪しい探検隊」といった本を持ってきて読んでみるよう進めた。またこのシリーズの中に八丈島の温泉がいいとか、藍ケ江浜の景色がいいなどと書いてあったらしい。そこで泊まりは温泉のある南側の中之郷地区に決めた。

怪しい_convert_20110529170215 「わしらは怪しい探検隊」は椎名誠が飲み仲間と作った「東日本何でもケトばす会」(東ケト会)が離れ島に出かけそこで体験した事を書いた本だ。この会というのは離れ島に行く事を主な業務としている。

「しかしただみんなでぞろぞろ離れ島に出かけ、だらしなく笑って酒を酌み交わす、というのではあまりにも未来に対する展望が欠けている、と思われるので、離れ島では天幕を張り、水はその辺の湧水を見つけ、海、山、平地から食料を調達し、夜ともなればうま酒、ビールを飲み交わし、ドンパン節をうたい星を見つめ波の音きいて・・・」という生活をするのだ。

だが自炊天幕生活もなかなか厳しい。幕営地探し、整地、テント張り、3食の準備、買いだし、食器洗い、片付けなど次々と仕事がある。そこで毎年テント生活を3日も送ると、隊員はけだるい表情を見せ始め。せめては最後の夜くらいは、「畳の上で寝たいッ」「後片づけの心配なく晩飯を喰いたいッ」「熱い風呂に入りたいッ」というもろもろの欲望が起こってくる。

 このようなテント生活の体験記を読むと昔の経験を思い出す。20歳前、友人と2人で八ヶ岳縦走をテント飯盒炊さんで行ってみようと思ったのだ。昔の重いキャンパス地のテントに寝袋、衣類、食料、食器、燃料など詰め込んだリックサックは優に50キロ近くはあったろう。家を出る時からその重さに圧倒されていた。

清里から最初は車道を歩いていくが、道行く人が軽装でさっさと追い越して行く。山道に入れば今度は登りが通常の何倍も辛いものになる。やっとのことで赤岳の行者小屋の幕営地に着いた。既に降っていた雨は土砂降りになってきた。

幕営地は周囲に溝が掘ってあって水はけは良かった。すばやくテントを張り中にもぐりこんだが、テントの中ではラジウスでお湯を沸かしてインスタントもの位しか食べられなかった。土砂降りの雨がテントに当たり強い音を奏でている、時々吹く強い風がテントを揺らす。そういった中では中々寝付けるものではない。

朝になっても雨は止む気配はない。八ヶ岳縦走をあきらめて茅野方面に下る事にした。水を含んだテントは重みを増し肩に食い込む。途中赤岳鉱泉の前を通過した。雨に濡れ冷えた体をここで温め、ゆっくりと風呂でも浴びて行きたいなとも思ったが、そうしたら下山する気力がなくなってしまうのではないかと思って、ひたすらとぼとぼと雨の中を下り続けた。

テントと飯盒炊さんによる登山は結局この1回きりだった。それ以降は山小屋での食事、泊まりの方法に変えることになった。山岳部ではないので自然を楽しむための山登りが目的なのだ。苦行のような山登りではあまり意味がないような気がした。

 椎名誠の東ケト会は隊員に苦行を強いる「青少年強化合宿」であった。これは7年間続いた。しかし1975年粟島キャンプで、テントをたたんで、例え一日だけとはいえ民宿に泊まったことは東ケト会にとっての汚点といえた。「それから後の大いなる堕落の第一歩となっていった。」それ以降、もう重いリックは持たず、最初から民宿を利用する事になった。その意味では、1975年、輝ける第一次東ケト会の歴史は事実上幕を閉じたと言えるだろう。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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