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入院生活(25日目・退院日)

8月18日(木)
◆ 退院日である。空調の効いた病院から酷暑の世界に戻ってきたら、体調を崩すのではないか、出来るだけ入院していた方がいいと面会に来た人や、電話での話の中で、必ず言われる。入院していたくとも治療が終れば退院しなければならない。空きベッドを待っている人もいるだろう。

お盆あけから涼しくなるなどいう話をあてにしてどうにかなるだろうと思った。しかし退院日である今日はよりによって都心は今年の最高気温で36.1度。ニュースでレポーターが銀座の街角で寒暖計を指差した。43度という表示だった。夜20時の新橋駅前で32度だった。私の住む街の隣練馬は37.9度。浦安では水道からお湯が出たという。その暑い世界に一歩踏み出さなければならない。

退院後の治療

主治医と担当医が退院の挨拶に来た。そこで主治医はこれからの方針を述べた。25日の外来診療からレナリドマイドを服用する。デキサメタゾンと併用するかどうかについては考える。レナリドマイド単独、またはレナリドマイド+デキサメタゾンが効果を失ってきた場合、ベンダムスチンをプラスする。

新薬であるベンダムスチンに関しては、まだ十分な臨床経験がなく骨髄抑制がどの位になるのか、どのような副作用がでるか十分に把握できていない。国内で行われた多施設フェーズ2試験の結果、好中球減少症で、グレード3が25%、グレード4が48%となった。かなり骨髄抑制が強い薬だ。好中球の減少に対して通院では対応が難しい。したがってベンダムスチンの投与の際には入院してもらう事になる。こういった説明があった。

◆ 私のいた病室は出入りが激しい。入院後3日目で一人が退院した。そのベッドの来た人は今週月曜日に退院した。隣のベッドの人は先週の土曜日、前のベッドの人は明日退院だ。月曜に隣のベッドに入院した患者は投薬だけの治療で2週間の予定だという。肝臓内科の人で短期間の人が何故かこの病室に集まる。血液内科の患者は長期入院が多いが、ほかの科ではこんなものかもしれない。

病院にとって患者が2週間以上入院すると利益がどんどん減少していく。なるべく早く退院させたい。血液内科でも化学療法の区切りの時それが3,4日でも一旦退院させる。すぐに戻ってくるのだから外泊扱いにしてもらえば荷物を持ち帰りまた持ってくるといった手間も省けるが、きちっと退院という形をとるために荷物は持って出なければならない

月曜日入院した人は80歳で、朝2錠、夕方2錠薬を飲む。それを2週間行う。副作用として、手足の乾燥と湿疹予防のためケラチナミン軟膏と抗生剤の軟膏を適宜手足に塗る。その患者には入院時看護師が説明していなかった病室の設備についてアドバイスをした。

その事もあってか、就寝後、12時頃まだ眠っていなかったが、ベッドの所に訪ねてきて治療内容が不安で眠れない。大丈夫だろうかという相談を持ちかけられた。4人部屋で今は3人だ。私たち以外は80歳位でずっと寝ている人で金曜日に退院する。少しくらい大丈夫だろうと思いベッドの上の電気をつけて相談にのった。

◆ 思いつくまま話した「医者は患者の年齢や体重、既往症など十分考慮して薬を処方する。その薬の副作用に対処するための支持療法も用意している。確かに人によって副作用は様々であり、未知数な部分があるからこそ、通常服薬だけだったら通院でも出来るはずだが、あえて入院で対応するというのは極めて慎重で丁寧な対応といえるだろう。そういった意味で安心して治療に専念した方がいい。

副作用に関しては、自分が誰よりも分かる。自分の体の異常に関してはきちっと医者に対して主張していって適切な処置を求めていくことが重要だ。吐気やだるさや発熱など関して、それが重ければ薬を減らしたり服薬を中止したり臨機応変に対応してくれるだろう。自己主張さえ出来れば何の心配もない。」こういった話をしたら、安心して自分のベッドに戻っていった。


 入院から退院までの第2回DCEP療法に関しては、「治療経過ダイジェスト・4」のまとめてあります。参照して下さい。     trakl.blog121.fc2.com/blog-entry-1076.html

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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お帰りなさい。

今日は雨が降ったから涼しい夜になります。
暫くは過ごしやすい日が続くようです。

入院中の出会いは大切ですね。

下界でユックリしてください。

No title

まりこぶさん、いつもコメント有難うございます。励ましの言葉をかけてもらってそれが病気と闘うとための大きな支えとなってきました。今日は大雨が降り、かなり涼しく、過ごし易い一日でした。これから秋に向かい気温も徐々に下がっていくでしょう。そうなれば色々な所に出かけて体力回復に努めることが出来るので、それを期待して日々過ごしています。

高尾山,サンシャイン水族館より生還

退院,おめでとうございます。

退院日こそ猛暑でしたが,翌日から涼しくなり,すごしやすいと思います。
秋になったら,散歩記の復活を待っております。

No title

MOTOGENさん、水族館とは涼しげでいいですね。サンシャイン水族館は家からも近いし夏の涼を取るのに最高の場所でしょう。体力が十分に回復していない時には、ウオーキングは無理だとしても水族館や美術館、映画館などに行くのもいいかもしれません。出かけることで運動にもなるし、水族館や美術館などはそれなりに歩く事になります。この2日間の涼しさが続いてくれれば、そろそろ外出の計画を立てて見たいと思います。

みりです、仙台の。以前メールなどで原因不明の病気でした。あれからいろいろあり、医者不信?大学病院にはいきませんでしたが心療内科で疼痛障害と言われそれを信じていました。震災もありいよいよしっかりしないと!!で今月から仕事もたまにしています。信じられない復活ぶりです。今日などはまだまだムシムシしますかね、仙台もクーラーでしたから。退院されてもご自愛下さい(__)ありがとうございました。

No title

みりさん、お元気そうで何よりです。仕事を始めれば色々気も紛れるでしょう。震災の只中での様々な苦労は東京ではなかなか理解することは難しいですが、その中で皆復興に向けてそれぞれのやり方で力を出し合っているを見ると頭の下がる思いがします。

入院・治療と決して楽ではない状態だったわけですが、復興に向けた人達の熱意と努力を見ると、そのような辛さを乗り越える事はそんなに難しいことではないと思えてきます。

また暑さがぶり返してきましたが、35度が続いた頃と比べるとかなり過ごしやすくなってきています。これから秋に向けて過ごしやすい季節になるでしょう。お互いその季節を味わえるような心の余裕を持って過ごしたいものです。
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Author:yosimine
がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

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