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日本骨髄腫患者の会 骨髄腫セミナー2011

11月13日(日)
日本骨髄腫患者の会 骨髄腫セミナー2011が、午前10時45分より東京コンファレンスセンターで行なわれた。品川駅港南口の目の前に27階建てのアレア品川の黒いビルがそびえている。その3階からがコンファレンスの専門施設、東京コンファレンスセンターである。セミナーはその4階、5階で行われる。

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 東京コンファレンスセンター        センター5階より品川インターシティ方面

セミナー2011の定員は午前中の部は200名、午後は400名となっていた。かなり早く申し込んだつもりだったが、既に午前中は定員に達してしまっていて午後のみの参加となってしまった。

その後患者の会から次のような通知が来た。「午後の部に参加される方のための待合室(当日は通常営業をしていないレストラン)で、午前の部のライブ映像を放映します。ただし、講演を聴くための部屋ではなく、レストランで待合いを兼ねて 中継をご覧になることを予めご了承下さい。」どちらにしても会場に行くので、午前中の講演も聴こうと思って10時45分開始までに会場に行った。

受付は3階で、手続きをして受付横のレストランに入る。レストランは100名位入れるほどの広さで、正面に2台のスクリーンが並べてあり、1台は講師の映像、もう1台は説明の画像が写され講演内容は一目瞭然だった。レストランには20名位しか来ておらず、広々とした中で飲み物自由なのでコーヒーなどを勝手に飲みながら、ゆったりとした気分で午前中の講演を聴くことが出来た。むしろ会場のホールで聴くよりも良かったような気がする。

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 5階大会議場                        セミナーの情景

午前の部

■■ 研究助成課題発表

▼ 基礎研究堀之内朗記念助成「多発性骨髄腫幹細胞における治療遺伝子の探索」秋田大学大学院医学系研究科 田川博之先生
§ 新規薬剤の効果は何故起こっているのか。がん細胞の種となる幹細胞の性格に注目した。がん細胞の特徴である遺伝子異常の性格はSP細胞に現れる。MMのSP細胞は、薬剤排出能、自己複製分化、強い増腫瘍能をもつ。このSP細胞に対して、オーロラキナーゼ阻害剤は効果的であるが、ボルテゾミブ、レナリドマイドはSP細胞に対して90%の抑制効果を持つ。新規薬剤の効果の仕組みを幹細胞に視点をあてて研究を進めている。

▼ 基礎研究杉特別助成「多発性骨髄腫の発症予防にむけて」東海大学創造科学技術研究機構医学部門 幸谷愛先生
§ MMの発症予防は可能なのだろうか。MGUSの段階で抑えることが可能だろうか。AIDを如何に抑制出来るのか。イマニチブはAIDの発現を抑えることができる。イマニチブは臨床試験で難治性のMMには効果がなかった。しかしMGUSには効果はある。MGUSのハイリスク患者にイマニチブを投与することによってMMへの予防効果が期待できるのではないか。

▼ 臨床研究助成「3T-MRIを用いた多発性骨髄腫のfat fraction analysis」広島大学病院放射線診療科 高須深雪先生
§ MM患者の骨の評価法にはX線単純撮影、CT、MRIがある。骨質評価でCTは溶骨性浸潤を、MRIはびまん性骨髄浸潤を見る。骨強度の評価を行うことはMMによる脊椎骨折を予防することにある。そのためにMRIによる脂肪画像を分析する。脂肪量が少なくなり、腫瘍量が増加することによって無症候性から症候性になっていく。それを骨の脂肪量から判断し早期の治療を開始していくことができる。

■■ ランチョンセミナー

▼「骨髄腫治療と食事、栄養」国立国際医療研究センター病院栄養士 比嘉並誠先生
§ 管理栄養士として、健康をサポートするための栄養相談を通して、人々が健康を保持、増進できるようサポートし生活習慣病を始めとした疾患の治療にも関わってる。個人的には「万病に効く薬はないが、栄養は万病に効く!」という言葉を胸に、一次予防を中心とした栄養相談に力を注いでいる。

▼「日常生活の注意点」国立国際医療研究センター病院がん化学療法看護認定看護師 望月朋美先生
§ MM患者の日常生活と体調管理。体調管理のためのセルフチェックや感染予防について日常生活での工夫。

午後の部

■■ 基礎講演「骨髄腫-どんな病気? 治療法は?」徳島県立中央病院 尾崎修治先生

§ MMとは、MMの年齢別罹患率、病態、症状、診断に必要な検査、免疫グロブリン、MMの種類(病型分類)、症候性MMの診断基準、Durie&Salmon病気(進行度)分類、国際病期(進行度)分類、治療方針の決定、治療法の歴史的変遷、MMの治療、治療方針、MP療法、VAD療法、自家抹消血幹細胞移植、サリドマイド、レナリドミド、ボルテゾミブ、ベルケイド、新規治療薬の特徴、合併症とその対策、ビスホスホネート製剤の種類、腎障害感染症、日常生活で心がけること、治療成績の進歩。

■■ 特別講演「骨髄腫治療による副作用を知ろう」日本医科大学付属病院 田村秀人先生

§ MM治療における副作用、MMでよく使用する薬剤、抗がん剤の主な副作用、①新規薬剤の副作用-ベルケイドの副作用、レブラミドカプセルの副作用発現状況、サレドカプセルの副作用、新規薬剤の副作用の比較、②コントロールが容易ではない副作用-ベルケイドによる抹消神経障害、抹消神経障害の発症時期とリスク、状態の把握、対処法、注意点、③すぐに治療が必要なもの-帯状疱疹、肺障害、心障害、腫瘍崩壊症候群、④まだよくわかっていない副作用-レナリドミドの2次がん、⑤予防によって回避できる可能性のある副作用-感染症、ゾメタの顎骨壊死、血栓症、⑥知っていれば心積りの出来る副作用-デキサメタゾン・プレドニンによる精神の変調と離脱症状、日常生活心がけること。

■■ パネルディスカッション「骨髄腫よくある質問」

【司会】 患者の会 中雄大輔
【回答】
日本骨髄腫研究会総会会長 三輪哲義先生
埼玉医科大学総合医療センター医師 木崎昌弘先生
久留米大学病院集学治療センター看護師 津留崎寛子先生
国立国際医療研究センター病院薬剤師 澤井孝夫先生
国立国際医療研究センター病院看護師 及川敦子先生

質問1、MMの治療は何をもって開始するのか。
質問2、治療の目指すものは。
寛解を目指す。骨髄腫細胞を減らす。治癒は難しい。生存期間(OS)の延長。
高齢者には強い抗がん剤を使わず、プラトーの期間を保つ位の治療がいいのではないか。QOLを保てるような治療を行う。
質問3、MP療法の有効性は。
9月からベルケイドを初期治療から使えるようになった。MP療法は以前第1選択肢だったが第2選択肢となった。
質問4、ベルケイドによる痺れの対策。
質問5、自家移植を楽にする工夫。
①氷なめ、②中心静脈カテーテルの早期の抜去(感染予防)、③食事の経口摂取、栄養管理チームの協力、「食え食え教」、食物の経口摂取によって消化管粘膜の回復を促進、④運動の薦め、筋力低下を防ぐ(足こぎバイク)、⑤感染予防-抗生剤、抗真菌剤、抗ヘルペス剤の服用。
質問6、治療奏効後の日常生活の注意点。

■■ おひらきのご挨拶と小さな音楽会+懇親会

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 5階ロビーでの演奏会

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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セミナーご苦労様でした

何をどうして良いのかよく分からない状態ですが、病気は先生と相談して・・・仕事は手探りで、今出来る事に追われています。
皆様のブログから何かを得たくて毎日時間を見つけてはお邪魔させていただいています、主人も私も病気については想像もしていない出来事でまだ嘘の様です。

No title

ローズママさんはじめまして。ブログを読ませていただきました。突然のご主人の多発性骨髄腫の罹患といった事態に驚いていることと思います。11月6日入院、11月11日VAD療法開始と考える間もなく次々と色々なことが起こって気ばかり焦っているでしょう。こういう時は、やはり多発性骨髄腫について知ることが何よりも必要だと思います。

私の病名は当初原発性マクログロブリン血症と診断されましたが、厳密に言うとIgM骨髄腫です。治療法は全て骨髄腫と同じです。VAD療法から、自家抹消血幹細胞移植を行ないました。その後再発し、ベルケイド、サリドマイド、レナリドマイドなどの新薬を駆使しながら延命治療を行ってきています。

この病気は治癒がなく、一生付き合わなければならない病気です。そういった意味でこの病気がどういった病気であるのかの知識は極めて重要です。治療法の選択はいわば自分の生き方の問題につながってきます。

日本骨髄腫患者の会で出している様々資料はかなり役に立つはずです。今回のセミナーに行けなかったとしても、しばらくすればセミナーの詳しい報告文章が出るはずなのでそれを見ることが出来ます。病気に対しては「知は力なり」という言葉が極めて大きな意味を持っていると思います。

No title

コメントありがとうございました^^

まだ治癒のない病気と言われていますが、
熱い先生方の熱意を感じて
これなら未来は・・・・と思えた私です^^

的を得た簡潔明瞭な記事を書いてくださって
ありがとうございます。
自分なりの解釈をもう一度見直すことができました。

ありがとうございました。

プロフィール

yosimine

Author:yosimine
がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

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