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川治温泉・道祖神めぐり

12月5日(月)
 母親は現在89歳だが、6年前までは海外旅行にもパック旅行に一人で参加し行っていた。国内旅行はJTBで半年に1度位催される「文学散歩シリーズ」の企画があって、著名な作家に関連する場所を文学者や作家の解説で回るパック旅行に出掛けていた。そのために足腰を鍛える意味もあって夕方散歩をするのを日課としていた。

しかし、4年前雨上がりの夕方、散歩の最中転んで3,4ケ月ばかり寝たきりになってしまった。腰の痛みは収まり半年位でどうにか動けるようになった。しかしそれまでこなしていた炊事、洗濯、掃除といった家事を、その後やることはなかった。身の回りのことは出来るので安心だが、今はこたつに入って横になったり起きたりしながら一日中テレビを見ている。腰が治ってからしばらくは近所への散歩などもしていたが、最近は寒くなったせいもあって面倒だといって、一歩も外に出ようとはしない。気分転換に何処かに連れて行こうと妹と話し合った。

妹と母親は昨年川治温泉の「宿屋伝七」という所に泊った。そこから葉書が来て、優待券が送られてきていた。旅館が暇な時期に出すようだ。またリピーターの確保という意味もあるのだろう。まず基本料金から優待料金として2割ばかり引かれる、その外に12月上旬という時期や週末でないということで、さらに2割ほど引かれる。

「宿屋伝七」は川治温泉では1,2を争う旅館だ。通常の宿泊料金はかなり高いが、優待券と時期的な関係で3分の2位の料金で泊れる。妹と母親にとっては同じ所なのだが、母親にとっては何処かに行くことが目的ではなく、温泉が目的なのだから温泉と浴場が良ければいいのだ。

川治温泉は、池袋から鬼怒川温泉駅での乗り継ぎはあるが一本で行けるので便利だ。母親は少しの距離なら歩けるし階段の上り下りは可能だが、基本的には車椅子で移動する外ない。私自身は今週の週末にでも入院するかもしれない。血液内科病棟は管理が厳しく白血球が下がれば病室から出られない日が続く可能性がある。入院前に温泉にでも行ってゆっくりしたいと思った。

こういったことで、母親と妹と3人で川治温泉に出かけることになった。車椅子を押すのは私の役割だ。これでも少しは親孝行になるのだろうか。車椅子は家の近くの特別養護老人ホームから借りることが出来る。

川治温泉由来:
享保8年(1723年)数日間の大雨で五十里の堰が決壊し下流は未曾有の大洪水に襲われ多くの家や人が被害にあった。幸いにも川治村では決壊の危険を感じて高所に非難したため人的被害はなかった。洪水が収まって数日後川治村の筏流しが濁流によってえぐられた川岸から湯煙があがっているのに気づき近づいてみると温泉が湧き出していた。アルカリ性単純泉、怪我に対する効能があるとされ、「傷は川治、火傷は滝(現在の鬼怒川温泉)」と称された。

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 川治温泉街(「宿屋伝七」からの眺め)

鬼怒川、川治温泉に行くのは10時41分池袋発「スペーシアきぬがわ3号」が便利だ。昔は浅草や北千住まで行かなければならなかったが、JRが栗橋までそれ以降が東武線と相互乗り入れして運行するようになった。鬼怒川温泉駅が特急の終点だが、前のホームに会津鬼怒川線の下り列車が止まっていて1分待ちで出発する。

 川治温泉に行くには川治湯本という駅で降りる。この小さな駅にエレベーターがあったのは助かった。最近都内の殆どの駅にエレベーターがあるので車椅子利用者にとっては本当に有り難いことだ。駅には旅館の送迎バスが迎えに来ていてすぐに旅館に案内された。

川治湯本駅から旅館までは5分もかからない。鬼怒川温泉と比べて川治温泉は全体的に小規模だ。川治温泉街は鬼怒川と男鹿川の合流部付近にあり、男鹿川沿いに約10軒の旅館、ホテルがある。

川治温泉の老舗旅館「宿屋伝七」に着く。旅館については次のように書かれていた。「川治温泉の男鹿川上流の平方山を望む地に位置し、自然に恵まれた閑静な環境と観光にも便利な立地が魅力です。自慢の温泉は檜造りの大浴場を始め、男鹿川向きには露天風呂があり、男性用の岩風呂や黒御影石造りの源泉100%掛け流しのジャグジーがある。館内は昔の旅籠の風情があり粋な和風情緒が漂う。旬の食材を使った会席料理は部屋でゆっくり味わえる。」

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 「宿屋伝七」の幟                      ロビー 

広々としたロピーでウェルカムドリンクを飲んで部屋に案内される。部屋は男鹿川に面している。紅葉の時期は鮮やかの色彩が窓枠を埋め尽くしていたのだろう。今は冬枯れの木々が山肌を覆い寒々とした情景が広がっている。1時間ばかりゆっくりして、温泉街を散策しようという事になった。母親を折角連れてきたんだから、気分転換として少し外に引っ張りださなければ家にいるのと同じだ。

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 部屋からの風景・男鹿川                  露天風呂

道祖神巡りコースという企画が川治温泉で行なわれていた。川治温泉郷には昔から親しまれてきた道祖神がたくさんある。道祖神は、集落の境や村の中心、 村内と村外の境界や道の辻、三叉路などに主に石碑や石像の形態で祀られる路傍の神だ。

今回の企画は、昔からある道祖神に加え、川治温泉のキャラクター道先案内役“かわじい”をデザイン制作した益子町在住の陶壁作家・藤原郁三が手がけた益子焼の道祖神を3体新たに設置し、それらをめぐって開運を手に入れるスタンプラリーである。スタンプ6つ全て集めると「開運お守り」がもらえるというものだ。

川路064_convert_20111207160342 川治温泉キャラクター“かわじい”

温泉街も観光客を集めるのに色々苦労している様が伺える。キャラクターの“かわじい”を考案し、道祖神巡りスタンプラリーを企画したり、昨年には川治ふれあい公園を完成させた。公園にはイベントスペースを兼ねた東屋、「かわじいの湯」「結びの湯」の2種類の足湯があり、併設されている「かわじいふるさとの駅」には観光案内を兼ねた休憩所がある。

気温はそれ程低くはないが、山間のせいなのだろうか底冷えがする感じがした。特に何処に行くという目的がある訳ではないので「道祖神巡り」の出かけることにした。旅館の受付でスタンプラリー用の地図付用紙をもらって3人で出かけた。

道祖神めぐりコース
1、「川冶金精神」: 上流にある五十里湖決壊時埋没してしまったが、その後再発見され以降温泉の守り神として親しまれてきた。

川路078_convert_20111207160448 川路081ed_convert_20111207160624 川路071ed_convert_20111207172735
 川冶金精神               腕組型道祖神             合掌型道祖神

2、「南平山」・酒器持ち型道祖神: 土地や黄金の守り神として安置され、平家の盛衰を偲ぶと共に、今後の繁栄を願い酒器を交わしている。
この道祖神は黄金橋を渡った所にある川治あじさい公園の中にある。この公園は約8000平方メートルの敷地にアジサイを中心に色々な花が植えられている。川治温泉には、平家の埋蔵金伝説があり、謎かけのような歌が残されている。黄金橋は、そんな伝説にちなんで命名されたと言われる橋。鬼怒川と男鹿川の合流点に歩行専用の橋としてかけられている。

3、「薬師の湯」・腕組型道祖神: 川治の温泉に浸かり、いつまでも健康で仲良く幸せに、との願いを込めてこの道祖神は男女仲良く腕を組んでいる。

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 薬師の湯                           黄金橋より温泉街方面

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 黄金橋

4、「新男鹿橋」・合掌型道祖神: 江戸と会津を結ぶ街道として栄えた「会津西街道」だが、その新道にも難所があり、重い荷物を背負った馬が怪我をしたり命を落としたりと幾多の困難がつきまとった。その当時の人々にとって馬は家族同然であったため、馬を供養し旅の安全を祈願するため多くの馬力神が安置されている。

5.おなで石: 古くから伝わる御神石で、なでると子宝や安産に御利益があるとされている。隠れたパワースッポット。

川路093_convert_20111207160925 おなで石の祠

6、「川治ふれあい公園」・合川石道祖神: 鬼怒川と男鹿川が合流する地点に位置することにちなみ、出会いや縁結び、子孫繁栄の願いをこめそれぞれの石を抱き合わせた自然石の道祖神。

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 足湯「かわじいの湯」                    足湯「結びの湯」

7、「浅間山」・温泉神社: 川治温泉の中心にそびえる浅間山は多くの神が祀られ古くから神の山として崇められてきた。また川治の源泉は全てこの山の麓から湧き出ていることから、温泉の守り神として祀られている。

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 温泉神社                          神社の拝殿

 途中何ケ所か階段がありその場所では、その度に母親に降りてもらって歩いて移動した。100%車椅子に頼りきっているのではないので、旅行する時の移動も可能なのでかなり助かる。そうでないと階段を車椅子ごと上ったり下りたりしなければならないので、旅行に行っても階段のある所に行くことはあきらめなければならないし、エレベーターのない駅とかでは階段を4人で車椅子を担いで上り下りしなければならない。

途中から母親は寒くなってきたので早く帰りたがったが、ともかくスタンプラリーをやりきり旅館に戻った。体が冷えていたので温泉は、ことのほか体に染み入るものだった。かなり気温が下がってきているのだろう。露天風呂に入ろうとして外に出ようとすると寒くてすぐ扉を閉めて又大浴場に戻ってしまう。大浴場の湯船で体を十分温めやっと露天風呂に入ることができた。

食事は部屋食。会席料理で「お品書き」が渡される。そこには20種類以上の料理が記載されている。会席料理は少量多品種で様々な味を楽しむことが出来る。若い頃であったならば物足りなさを感じるかもしれないが、今の齢だと好みに適している料理だとといえるだろう。家での通常の食事ではせいぜい主菜と副菜だけだから種類が多いと嬉しい。

今まで和食のコースを食べたことがあるが、出された料理次々と食べるだけで、それがどういった流れの中で出されるのか意識したことはなかった。ここら辺で認識を深めておこう。そもそも会席料理とはどういったものか。先付(前菜)、椀物(吸い物)、向付(刺身)、鉢肴(焼き物)、強肴(煮物)、止め肴(原則として酢の物、または和え物)、食事(ご飯・止め椀-味噌汁、香の物-漬物)、水菓子(果物 )といった順番で出される。これ以外にも油物(揚げ物)や蒸し物、鍋物が出ることがある。

いつも安い民宿に泊まっているのでこういった会席料理を食べることなどめったにない。しかし民宿の料理は見栄えはともかくもそれなりに地元の食材にこだわり、その地域の雰囲気を感じさせてくれるものが多くそれはそれで旅行の流れの中で大きな位置を持っている。様々な食事の種類がある。状況に応じてそれぞれを楽しむ心の余裕があればどの料理も限りない魅力を秘めていることを見出すことが出来るだろう。

(参考資料:鬼怒川・川治温泉観光協会公式サイト、川治温泉組合オフィシャルサイト)

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
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