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柳田真講演 「福島原発事故1ケ年と今後の方向」

3月5日(月)
3月3日の18時から「スペース21」の総会と講演会がタンポポ舎の集会場で行われた。「スペース21」とは反原発、沖縄問題、日朝、日韓連帯の活動、非正規労働者支援などを行なっている市民団体だ。この団体を担っている友人からメールで集会参加の要請があった。最近は何処の集会でも個別的な誘いなどはない。団体のホームページを見て、行きたければ勝手に行くという風になっている。また集会に行った時に受けとったチラシを見て関心があれば行く。

反原発の集会やデモがかなり頻繁に行われているのは知っていたし、経産省本館横で9/11から原発反対テントひろばを設置し、24時間体制で泊りこみ、交流、議論、行動の場になっている。気にはなっているが屋外の集会やデモがほとんどなので体調的になかなか行く機会がない。たんぽぽ舎の柳田真さんの講演があるというので夜の外出は体調的に厳しいと思ったが出かけることにした。

第1部は総会、議案審議が行なわれる。第2部が講演会である。1時間の講演とその後30分の質疑応答の時間が用意されている。講演内容を要約して報告する。

講演: 「福島原発事故1ケ年と今後の方向」柳田真(たんぽぽ舎共同代表)
―今後どうしたら原発を廃止できるか、正念場の2012年、2つ目の大惨事を防ごう―


1、最初に原発を理解するための基本資料が紹介された。
1)「源八おじさんとタマ」You Tubeでシリーズ6まであり、原発推進側の言う嘘を漫画動画で表現している。①原発がなくても電気は足りる、②原発は様々な過程でCO2を排出する。CO2が温暖化の原因であるという説の問題点。③放射性廃棄物の処理が出来ない。④多くの原子力発電所が活断層の上にある。⑤津波の危険。⑥原発建設基準は安全性よりもコストによって決まる。
2)「フクシマで明らかになったこと」(2011年5月柳田氏執筆)
3)「本当に環境にやさしい電気とは?」(環境とエネルギーを考える研究会編、大竹財団発行)のパンフレット。
①原発はCO2を出し、放射性廃棄物を残す。②原発の問題点、地震、事故、放射性廃棄物。③原発分がなくても日本の電力は足りている。④それでも原発を推進するのはなぜ?⑤再生可能エネルギーを
4)「原発がどんなものか知ってほしい」(平井憲夫著・20年間原子力発電所の現場で働いていた1級プラント配管技能士)

2、「フクシマで明らかになったこと~原発の本質、推進派の構造、メディアの大問題、今後の希望~」
講演は彼自身が執筆した文書に沿っての話しから始まった。
1)原発4基が過酷事故、続く深刻な事態、
現地の敷地内では原子炉本体、発電関連設備の電源がなく、陸地、海とも放射線モニーターがない。1号機・水素爆発、2号機・格納容器破損(放射能放出)、3号機・水素爆発、4号機・大火災・ウラン燃料破損。

2)事故の原因は原発を推進してきた「原子力村」にあり

原子力村とは原子力利権帝国
①東電・電力会社、②原子力保安院・安全委員会、③政府・官邸、④専門家、⑤財界、⑥報道、⑦過酷事故を無視した裁判官
住民の危険性への指摘を無視したため事故は起こった。原発事故後の対応が後手に回り、最初に廃炉を決意して対応しなかったため事故が拡大。今回は2重の人災である。

3)原発(原子力)の本質は放射能問題(汚染問題)
セシウム137やヨウ素131、ストロンチウム90などは体内の臓器や骨などに止まり放射能を放出し続ける。内部被爆でがん、白血病の原因になる。空気と土地と食べ物が何百年以上も放射能汚染され続ける。

4)事故の本質から見る「今後の見通し」

①福島原発4基がもっている放射能はチェルノブイリの3倍といわれている。チェルノブイリを上回る放射能放出の可能性がある。
②今後福島原発を襲うかもしれない余震、地震。
③現地作業員の累積被爆が拡大し、制限オーバーで現場で働ける熟練者が減ってくる心配。
④食品摂取基準の改悪が心配。東日本を中心に放射能が拡散し食べられる物が減少する。

5)第二のフクシマを発生させるな

気象庁の発表ではM7級(阪神大震災クラス)の地震、余震の発生が今後ありうるとしている。日本は1995年阪神大震災以来、地震活動期(活発期)に入ったようでもしM7級の地震が起こった時、日本の原発は耐えられるだろうか。第二のフクシマを発生させないため、今後全ての原発を停止すべきだ。第二のフクシマが発生したら日本はもつだろうか。

6)原発なしでも電気は大丈夫

これまで原発推進派は火力を半分以上も休ませて原発のフル活動を目指してきた。IAE(国際エネルギー機関)ですら「日本は原子力発電の不足を補うだけの石油火力発電による余剰を有している。日本は2009年には火力発電能力の30%しか使用していない」といった声明を出した。

7)テレビ、新聞の報道のおかしさ、原子力村からの圧力の大きさ
原発事故による放射能汚染のため、復興が支援がボランティアが妨げられている。海に大量の汚染水を流していて世界中から非難を浴びている。それなのにテレビも新聞も、この核心点を報道しない。原発震災という単語も使わない。原子力村の圧力が働いている。しかしその原子力利権共同体構造も原発事故の深刻さを全国民に知れるにつれてほころび始めている。

2011.3.11大震災以前の日本の原発の状況
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3、原発廃止運動の現状・課題

4月には全ての原発が稼動を停止するのに合わせ、原発の全面廃止を求めていかなければならない。しかし野田政権は原発の再稼動や原発輸出を積極的に推し進めようとしている。それを後押しするのが、原子力利権帝国の力だ。電力会社、財界、電気会社、マスコミなどがフクシマ事故の責任を放棄し再び国民を危険にさらそうとしている。

推進派の主張の間違いについて、今回の大惨事で原発の本当の姿が分かった。特に女性の声が大きい。昨年の4月10日の高円寺デモ「素人の乱」は1万5千人が集まった。原発反対自治体議員・市民連盟も結成された。2.11には1万2千人が集まり沿道の反応もよかった。

3.11には福島現地集会や日比谷公園での集会さらに全国的に反原発の集会が行なわれる。反原発の署名活動も行なっており、現在500万人が署名している。また東京都と大阪府で住民投票を行うべく署名運動を行なっている。大阪では既に必要数が集まり、府長に提出している。橋本は自分が原発に反対なのだから住民投票は必要ないと言って行おうとしない。東京では既に必要数を大きく超え30万人以上が署名した。

4、運動の方向性

ドイツでは反原発の30万人デモが行われ、原発推進を掲げていたメルケル首相は運転中の古い原発7基を止めた、今後10年でドイツの全原発を廃止するという答申が出されている。日本でどのようにしてドイツのような厚い層の人々、活動者群を作るのかが問われている。電気料金値上げ論の傲慢さ、インチキを許すな。福島の運動とどう連携していけるのか。

反対運動の点検、総括、方向性としては
・ 原発の捉え方
・ 即時廃止か段階的廃止か
・ 代替論は必要か・自然エネルギー論
・ CO2温暖化論の果たした悪影響、間違い
・ 地域に根ざした運動を作る運動・組織論
こういった問題を論議しながらも共同行動を積み重ね、広範な大衆運動として反原発闘争を推し進めていかなければならない。

■ 『原発がどんなものか知ってほしい』(平井憲夫著)から印象邸な一文を引用したい。彼が泊原発の隣の共和町で講演し質問を求めた所、会場の中学2年の女の子が次のように言った。

「今夜この会場に集まっている大人たちは大うそつきのええかっこしばかりだ。私はその顔を見に来たんだ。今の大人たちは、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子供たちのためと言って運動するふりばかりしている。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子供が生まれる確立が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私子供を生んでも大丈夫なんですか?」と。

泣きながら300人の大人たちに聞いているのです。でも誰も答えてあげられない。「たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。私が大人で子供がいたら命がけでから打を張ってでも原発を止めている。」彼女は泣きながら訴えた。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
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