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入院4日目-土曜日の病院

4月7日(土)
 土、日は普段とは病棟内の雰囲気が違う。穏やかな空気が漂っている感じだ。継続している点滴などがなければ治療もなく、検査や医者の巡回もなく落ち着いた静かな雰囲気だ。土曜日は比較的退院の人が多い。

私がいる病室から今日2人の人が退院する。4人部屋の病室に2人しかいないと急にシーンとした雰囲気になる。昔と比べて今は退院が早い。病院にはできるだけ長期入院させないというのが厚生労働省の方針だ。入院させると病院が損をするという仕組みになっている。

退院する一人の人は、一昨日たまっていた胸水を抜いたばかりだ。もう一人は昨夜の検温で37度4分の熱があった。糖尿病の治療を受けてはいるが何の病気で入院したのかはわからない。2人とも血液内科の患者ではない。この病棟は肝臓内科と血液内科の合同の病棟だ。色々な病気の患者がいて出入りが激しい。その分血液内科病棟に比べて管理が厳しくなく気が楽だ。

 上天気だ、少し寒いらしいがお花見には最高だ。桜は今日、明日がピークだという。何十年も夜桜見物や桜の樹の下での宴会はやっていない。「仕事が忙しい」と自分にいい聞かせ自然の営みとは切り離された世界に生きてきた。しかしそれは自分の置かれた労働の現実を直視する事を避けるための口実でしかなかったのかもしれない。

病気になってからは当然宴会などの機会はない。その代わり季節の移り変わりには敏感になり、仕事で追いまくられていた時には全く関心がなかった季節の花が開く時を待つようになってきた。

千川通り桜007_convert_20120409093610 病院駐車場の桜

それは生きているという事を実感するための時間でもあるのだろう。後何年この花を見ることができるのだろう、季節の移り変わりを体感することが出来るのだろう。そういった思いで自然の循環に身を委ねながら、花々が咲き散る様を愛でてきた生き方を繰り返してきた。

駒込病院桜001_convert_20120409093546 病室の窓から見た病院入口の桜

そして今年もまた桜の季節。病院駐車場の桜は満開だった。そして病室から夜の闇を見ながら思い浮かべる。頭の奥深く焼きつけられた濃紺の空を背景にしたピンクと照明の淡い光のコントラストを。この色彩の乱舞を辺りに魅せながら桜は今夜も闇の中に輝いているのだろう。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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がん治療とは長く細い道を辿ら
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