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入院19日目・同室の人たち

7月6日(金)
今回の入った病室は全ての相部屋がそうであるように4人部屋で、私を含めて全て血液がんの患者だった。3人の中で白血病の2人の患者は治療真っ只中で、様々な副作用に苦しめられていたのでほとんど話はしていないが、看護師、医者の話から治療内容や病状を判断した。確かに他人の病気でしかない。しかしそこにはまさに人の生き死にのドラマが展開されている。単なる状況報告でしかないが、その中から何を読み取ることができるのかが問題だ。

1人目の人
多発性骨髄腫の患者で、ベルケイド+MP療法のため入院した。ベルケイドは週一度4回行う。メルファラン+プレドニンは最初にベルケイドの静注を行った日から4日間服薬する。これを1クールとして、1週間おいて第2クールを同じように行う。

彼は圧迫骨折が原因なのか車椅子を使用している。また骨病変による骨の痛みを訴え、それに見合った痛み止めを色々試して自分に効果的な薬を探している。オピオイド系の痛み止めについて最初は抵抗があったらしいが、医者や看護師に説得されて「中毒にならない」と納得してを使用することになった。今まで弱い痛み止めで、痛みを我慢していたが、それは我慢するのが当然といった気持ちでいたからだ。

「痛みを我慢しない」という緩和ケアの必要性についての看護師の話を聞いて、自分にあった痛み止めを探してみる気になった。70歳少し前の人だが、まだまだ痛みは我慢するもの、オピオイド系痛み止めには抵抗があるという人は多い。そういった意識を変えていかないと患者のQOLは確保できない。それには患者自身が意識を変えていかなけれ駄目だ。

彼は入院2日目の日に急に胸が締めつけられるような痛みに襲われた。痛みはすぐ治まり心電図をとったり、心臓エコーなどをやって検査したが異常は見つからなかった。彼は強度の便秘症で病院に着てからすぐに大量の便秘薬を処方してもらって服用し始めた。便秘薬を一時に大量に飲んだことが原因ではないかといわれた。いまだ原因は分からない。

2人目の人
骨髄異型性症候群から急性骨髄性白血病に移行し、その治療を続けている50歳過ぎの人だ。病気治療のため、通院に便利なように病院から歩いて5分の所に引っ越したが、引っ越してまだ荷物の片付けも終わっていない時に入院することになった。6月初めから既に1ケ月以上の入院している。今日で1週間ほどの化学療法を終え、後は血球の回復を待つだけだが、最低3週間はかかるだろう。

彼は早く退院したがっている。化学療法の後、移植をすることになっている。現在ドナーを探している。医者から移植の成功率は5割で、移植関連死が20~30%だといわれた。最近の医者は患者にとってかなリ厳しい治療成績などを告知している。本には書いてあっても患者は医者から言われると色々考えてしまう。そして移植をするか否か選択を迫られるのだ。医者は移植を勧める。大体の患者は医者の言う通りに移植を選択することになる。

彼は医者に「移植で死ぬ可能性があるといわれた。自分の持っている時間は、他の人の持っている時間よりも圧倒的少ない。一日50時間あっても100時間あっても足りない。自分にとっての時間は他の人の何倍も貴重だ。化学療法を終え一時退院するが、移植までの間、出来るだけ長い間外で暮らしたい。出来るだけ早く退院したい。」そう訴えていた。死を垣間見て、限りある命を自覚した時に、1分1秒がどれほど貴重か思い知ることになるのである。

3人目の人
まだ30歳少しの人だ。若くて血液がんに罹ってしまった人を見ると、その人の将来について考えざるを得ない。急性骨髄性白血病でほかの病室から1週間前に移ってきた。来た時から点滴していたが治療は明日から始めるということだった。キロサイト(シダラビン)の1週間点滴を中心とした化学療法を行っている。発熱が続きメロペンやバンコマイシンなどの抗生剤を点滴している。今の所いつも輸液ポンプ3台つけた点滴台を体から離すことが出来ない。DCEP療法の時経験したが中々大変だ。

今日医者から好中球はほとんど0だから感染には十分注意するようにと言われていた。今までもアイソレーター(空気清浄機)付のベッドで過ごすような好中球の状態であり、風呂とトイレ以外はベッドから離れないようにと指示されていたはずだ。しかしここの病棟は血液内科専門病棟と違って管理が行き届かないところがあって、彼は面会人が来るとデイルーム(面会室)に行っていた。

今回好中球がほとんどないということで看護師が再度注意した。「デイルームには子供も出入りするので、感染のリスクが病院のほかの場所より大きい。好中球がほとんどない状態なのでこれからはもっと感染に注意するように」と。確かに2,3人面会人が来ると病室は狭いし、病室の他の人にも話し声で迷惑をかけることもあるので、テーブル、椅子のある面会室で面会したい気持ちは分かるが、血液がんの場合病気そのものよりも、感染症による死亡の方が多いのでよほどの注意が必要だ。

一時は私も含めて3人がアイソレーター付ベッドに寝ていたので、通路がかなり狭くなった時期があった。今アイソレーターを使っている2人の好中球は最低値だということだ。2人とも少しは自分の現状を理解し感染に敏感に対応してくれるだろうか。今までは2人とも好き放題ベッドから離れて売店に行ったり、デイルームに行ったりしていた。

時々看護師が注意していたが、そういった生活スタイルは中々変えることは難しい。私も早朝散歩に出かけたりコインランドリーを使うため病室から出たり大分違反したので、あまり人のことは言えないが、彼らは好中球の減少は半端ではないので、最大限の注意は必要だろう。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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まとめtyaiました【入院19日目・同室の人たち】

7月6日(金)今回の入った病室は全ての相部屋がそうであるように4人部屋で、私を含めて全て血液がんの患者だった。3人の中で白血病の2人の患者は治療真っ只中で、様々

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