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地球温暖化の問題

2月17日(日)
『インディペンデント』の記事
「地球の気温が現在から2.4度上昇した場合、北アメリカでは新しく発生した埃の塊が、アメリカ中心部、ネブラスカ州を中心とした高原を砂漠化する。南はテキサス州から北はモンタナ州まで北米の5つの州に渡って砂丘が出現することで、農業や牧畜が消滅する。

グリーンランドの氷床の溶解が止まらず海面上昇が加速、珊瑚礁や低地デルタ地帯を海に沈めることになる。ペルーとアンデス山脈の氷河が消え、1000万人が水不足に直面する。海水の温暖化はグレート・バリア・リーフを消し去り、熱帯から珊瑚礁が実質的に消滅することになる、世界中で3分の1の生物種が絶滅する。」

この記事は2006年2月3日付「インディペンデント」紙の記事の冒頭である。この記事の後3.4度、4.4度、5.4度、6.4度上昇した場合、地球はどうなっていくのかが書かれている。

地球温暖化は止まることを知らない。全米科学振興会会長のジョン・ホルドレン教授は「既に世界は危険な気候変化の状態に入った。管理不能なほどの気候変動を回避することはもはや不可能ではあるが、しかし今こそ行動を起こすべき時である。」と警告した。NASAゴッダード宇宙研究所のジェームス・ハンセン所長も「この10年に大きな変化を起こさなければ人類は滅亡しかねない」と言う。人類が生き残るには、楽観的に見てこの10年が勝負だというわけだ。

2003年10月米国国防総省による報告書が出された。「地球温暖化によって2020年まで続く未曾有の異常気象こそ今後の我が国、更には世界各国を苦しめる深刻な問題となるだろう。温暖化によりヨーロッパ主要都市は水没、アジアは大干ばつで砂漠化し、世界はパニックに陥り、無政府状態となり、気象災害と戦乱(水、食糧、エネルギーの争奪戦)で数百万人が犠牲になる。」「テロよりも温暖化のほうがアメリカにとって国内外の安定でははるかに国家的脅威である。」

地球温暖化の現象i_0203_01.jpg
地球温暖化は人間活動の拡大で、二酸化炭素・メタン・亜鉛化窒素などの温室効果ガスの濃度が増加することで、地球の表面温度が上昇し以下のような現象が起きる。

1、海面水位が上昇することで、領土がなくなる。水没の危険。
2、豪雨・干ばつなどの、異常気象の増加。
3、生態系への影響・貴重な遺伝子の減少。
4、森林伐採や異常気象による砂漠化の進行。
5、水資源などへの影響、水不足の発生。
6、熱帯性感染症発生の増加(マラリヤ・コレラなど)
7、気温上昇による穀物生産の低下。食糧不足問題。

トロント大学の研究グループが50年後の地球のシュミレーターを出した。「北極地方では海水面が拡大し、白夜の夜は熱帯のように感じるようになる。南アジア一帯はモンスーンによる豪雨が荒れ狂う。南極北極の氷が溶け、アジア沿岸地帯は水没し、田畑も水を被る。夏の猛暑が地表から水分を奪い、耕作地は荒地と化す。北半球のカナダ、北欧等高緯度の国ほどダメージは大きい。平均気温2,3度の上昇でも北極圏の近くでは10度も上昇する。」

ポジティブ・フィードバック
このような進行しつつある事態が、ある現象を引き金として連鎖的に次の脅威を生み出して、それよって温暖化を加速度的に進行させてしまう。このポジティブ・フィードバック(悪循環)の例を5つ挙げて見よう。

1、凍土の溶解
シベリアの森林伐採によってむき出しになった永久凍土が溶け池が出来、更にそれが太陽熱を受け広がり湖となる。この湖の底からメタンガスが湧いてくる。このメタンガスが地球温暖化を二酸化炭素の20倍以上進めてしまう。シベリアではこの30年間で平均気温が2度も上がり、メタンを放出する湖の面積は2000年には1974年に比べて58%も増えている。

2、森の衰退
急速な温暖化では木は成長できなくなる。森が二酸化炭素を吸収する場から、排出する場になってしまう。「10年間の間に0.13度の気温の上昇がある」という。すると木が生長する間に、10年間で距離にして85km南に植物分布が移動することになる。それによって木が次々と枯れ、微生物に分解され二酸化炭素を排出し、温暖化を加速する。

3、海の酸化
海は現在二酸化炭素を吸い込んでいる。大気中の二酸化炭素が増えると、酸性化した海水に珊瑚礁などが溶け出してくる。珊瑚の中には炭酸カルシウムの形で固められていた二酸化炭素が大量に溶け出し、海は二酸化炭素を吸収しきれなくなり、逆に排出する側になる。

4、メタン・ハイドレードの脅威
これは海の底の大陸棚に雪のように白く積もったメタンガスで、「燃えるシャーベット」と呼ばれている。地球の歴史の中でこのメタン・ハイドレードが溶けたことがある。解けたとき何が起こるのか。地球の海がすべて蒸発し、水蒸気になり生き物は全て絶滅した。

海が二酸化炭素を排出する程酸性化する頃には、メタン・ハイグレードも溶け出し、地球上の生命が絶滅してしまうこともありえなくはない。

5、氷河の溶解
極地の氷河は太陽の熱を反射して宇宙に戻していた。しかし今世界中で氷が溶け出している。すると地表面や海水面に直接太陽が当たり熱を反射するどころか吸収し、更に周辺の氷河を溶かしていく。むき出しになった黒い表土は今度は熱を吸収する。北極海やグリーンランドでは2005年から2006年の一年間で60k㎡、日本の面積の1.6倍の氷が消失してしまっている。

何が出来るのか
2007年2月「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が地球温暖化に対する第4次報告を発表した。「気候システムの温暖化には疑う余地がない。このことは大気や大洋の世界的平均温度の上昇、雪氷の広範囲にわたる溶解、融解、世界平均海面水位の上昇が観測されていることから今や明白である。」と断言した。

こういった状況の中で我々は何が出来るか。田中優著「地球温暖化」の中に次のような提言がある。

1、社会の仕組みを変えてニ酸化炭素排出量を減らす―電力消費のピークを下げれば捨てる電力も減る。フロンガスの回収。
2、家庭からニ酸化炭素を減らす―省エネ家電の利用、待機電力のカット。
3、熱の省エネ―緑のカーテン、町の緑化、エコ住宅
4、自然エネルギーの活用-太陽光発電、風力発電、洋上(オフショア)風力発電、バイオマス発電、燃料電池。
5、石油は決して安くない・石油エネルギーからの決別-石油獲得のための軍需費、温暖化による災害復旧費、化石燃料に対する補助金を上乗せすると実際の価格の20倍になる。
6、食べ物を国産に変える-現在の膨大なフード・マイレージ-食物輸送距離がかかっている(日本9002億800万、一人当たり7093、単位t×km)。輸送にかかる運搬に伴うCO2の削減。

鶴瀬俊介著『気象大異変』の中の「今なら間に合う生き残り10ケ条」に次のように書かれている。

1、東海大地震の被害を食い止めるため浜岡原発(地震による爆発で800万人の死亡予想)を即時止めよ。
2、自然エネルギーにシフトせよ。
3、自動車産業をEV(スーパー・エレクシード-電気自動車)に大転換せよ。(CO2の20%削減)
4、鉄道、船舶輸送にシフトせよ。
5、オール電化住宅を規制せよ。
6、断熱材、断熱サッシに補助金を。(冷暖房エネルギーの大幅削減)
7、屋上・壁面緑化の推進。(原発25基が不要になる)
8、コンクリートから木造都市へ。
9、和食ベジタリアン国家へ。(牛肉半減でCO2は20%削減できる)
10、モミ米備蓄サイロを大量建設。(食糧自給率を高める)

温暖化の現状への理解を深めよう
個人の力では限界はあるが出来ることがないわけではない。例えば世の中からレジ袋をなくすだけで「温暖化防止」「化石燃料の節約」の効果がある。日本で消費されるレジ袋の数は300億枚。これを製造するのに原油約56万klが使われる。これは東京ドーム約450杯分になる。更にこれがゴミとして焼却される際に原油にして約18万klの石油が必要となる。

生産から焼却までの間に排出される二酸化炭素の量は120万トンとなる。確かにこれは日本のニ酸化炭素排出量の0.1%に過ぎない。しかし問題はこういったことへの自覚を通しながら地球環境への関心を深めていくことが重要だと思う。

参考文献:『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるのか』 田中優著・扶桑社新書
       『気象大異変』 鶴瀬俊介著・リヨン社
       『レジ袋がなくなる日』 環境問題を考える編集者の会・マイクロマガジン社
  

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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