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アフリカの悲劇・2-戦争

2月25日(月)
アフリカを巡る2本の映画
nairobi_poster.jpg『ナイロビの蜂』-アフリカ人を使った人体実験
あらすじ:
 アフリカのナイロビで働くの実直なイギリス人外交官ジャスティン(レイフ・ファインズ)の妻で救援活動家のテッサ(レイチェル・ワイズ)が赴任先のケニアの湖の近くで死体として発見された。彼女は大手製薬会社が結核の新薬発売のために人体実験的な投薬治療を大規模に行っている事に気付き、世界に糾弾するつもりで動いていた。彼女の死に疑いを持ったジャスティンは、自らその真意を確かめるために行動を起こす。

 彼女はヨーロッパの製薬会社が、アフリカ人を人体実験に使っている事実を知った。副作用で多くの人が死んでいる。服用する前に同意書にサインをさせ、製薬会社は 免責を得ている。アフリカの貧しい人の命は、極端に安い。誰も人体実験を止めようとしない。そこで彼女は敢然と立ち上がった。このアフリカで行われているエイズや結核の危険な新薬をアフリカ人を使って非人道的な人体実験していることを、レポートにしてマスコミに発表しようとする。しかし、それを阻止しようとするイギリス政府と製薬会社によって彼女は抹殺されてしまう。

 製薬会社と大物政治家の金を巡る巨悪の癒着、それにいかにに立ち向かうか、握りつぶされようとする真実をいかに暴いていくのか。日本での薬害エイズにおいて製薬会社と官僚と政治家との癒着の中で多くの犠牲者を出してきたように、アフリカにおいても先進国のエゴによって巨大な売り上げ確保のためにアフリカ人を実験動物・モルモットとしてしか見ていない製薬会社と政治家が鋭く糾弾されている。

『ブラッド・ダイアモンド』―アフリカにおけるダイヤの意味
あらすじ:
 激しい内戦が続く90年代のアフリカ、シエラレオネ。愛する家族とつましくも満ち足りた生活を送る漁師ソロモン。しかしある日、反政府軍RUFが襲撃、ソロモンは家族と引き離され、ダイヤモンド採掘場で強制労働を強いられる。そんな中、彼は大粒のピンク・ダイヤを発見、その直後に起きた政府軍による来襲の混乱に紛れてダイヤを秘密の場所に隠すのだった。

一方、ダイヤの密輸に手を染める元傭兵ダニーはある時、密輸に失敗し投獄される羽目に。すると、その刑務所にはソロモンも収容されていた。そして、彼が巨大ピンク・ダイヤを見つけ隠していることを耳にしたダニーは釈放後、ソロモンも出所させ、家族捜しに協力する代わりにダイヤの隠し場所を明かすよう迫る。

また、アメリカ人女性ジャーナリスト、マディーに対しても、彼女が追っている武装組織の資金源“ブラッド・ダイヤモンド”の実態に関する情報をエサに、自分たちへの協力を取り付ける。こうして3人は、それぞれの思惑を胸に、ピンク・ダイヤを目指す危険な道へと進んで行く。
(注:ブラッド・ダイヤモンド=紛争(戦争)の資金調達のため不法に取引されるダイヤモンド、いわゆる紛争ダイヤモンド)

 求めるものは愛する息子か、沢山の血に塗れたダイヤモンドか、この物語ではダイヤ争いによって家族と離れ離れになり、凶悪部隊から息子を救おうとする漁師のソロモンと、ソロモンが見つけた争いの元となったピンク・ダイヤを命懸けで追う売人アーチャーが大きく対比される。そしてその2人の背景に広がる、血塗られたダイヤ戦争が生々しく描かれる。暴力 少年兵 難民 ダイヤ 隠蔽される真実 騙し合いが交錯し物語りは展開する。最後にダイヤを売るソロモンが何にもまして確認したのは家族の安全と身柄の確保だった。それは何にも変えられない絶対条件だった。

資源を巡る戦争
 ピークオイルが現実的なものとして存在している。2010年頃、石油の発見や埋蔵量は1975年以降減っており石油の消費量が生産量を超える。需要が生産に追いつかなくなる。これに対し先進国は石油確保のための戦争を行っている。

これからの戦争は、いろんな種類のグローバル化が進んだ結果、地球上の資源の寡占化が進み、争奪戦が、極めて露骨になり、その結果、大義名分の無い、なりふり構わぬ戦争になる。 資源と言っても石油、食糧、水が主要な獲得目標となる。温暖化で耕地面積がどんどん減っていくアフリカがその焦点となっている。

世界の戦争地域は5つに分類することが出来る。
1、石油がある地域―イラン、イラク、東チモール、スーダン、その他アフリカ諸国
2、天然ガスが採れる地域―新疆ウイグル自治区
3、そのパイプラインが通る国-アフガニスタン、チェチェン
4、水が豊かな地域-アフリカ諸国(農耕民と遊牧民の武装衝突が起きている)
5、鉱物資源が採れる地域―フィリッピンのミンダナオ島、アフリカ諸国

 ブッシュがはじめたイラク戦争も、石油資源を確保したい、また石油の代金決済をドル以外の通貨にさせないためのものだった、と言われている。日本においても自衛隊のイラク派遣の目的について政府答弁で石油の利権確保のものであることを表明している。

「最も重要なエネルギーセキュリティーとは、自分の地域で作ったエネルギーを利用することだ。決して軍事でよその国を制圧することではないし、その海峡を抑えることではない。」とドイツの元首相、シュナイダー氏は発言する。

 世界の紛争地は資源とその通り道を中止として動いている。将来のエネルギー確保やテロや戦争のない社会を望むのであれば自然エネルギーに変えるほかない。世界の総軍事費は石油の奪い合いが起きて以降明らかに増えている。これを自然エネルギー開発のため使えば、枯渇しつつある化石燃料を奪い合う戦争は必要なくなる。

温暖化との関係で言えば、軍事行動で石油によって排出した二酸化炭素総量は世界6位になる。これは軍事による爆破や破壊によって排出されるニ酸化炭素は含まれていない。温暖化を防いで人類の破滅を回避するためには軍事に頼らない世界を作っていく必要がある。(参考:鶴瀬俊介著『気象大異変』リヨン社)

アフリカにおける戦争の現状-先進国の利益のために
 南アフリカの黒人差別が廃止されたため、鉱山業への濃く新の進出がゆるされようになった。これまで完全な独占を続けてきた白人支配層にとって、金鉱の利権が黒人に奪われることは許されない事態であった。そこで大手鉱山会社は、金の採算コストを大幅に下げる価格戦争を挑んだ。それによって、中小の鉱山を苦しめて自分の傘下におさめ、ロスチャイルド財閥の鉱山だけが生き残れるようにした。

 ローデシアは、80年になってようやく白人政権が屈服して国名をジンバエブに変えた。ところが、現在も人口で数%の白人が経済の大半を握って準奴隷社会を維持している。こうしたアフリカにおける民族の生存を掛けた葛藤が、欧米の上流社会における妖しいダイアモンドの輝きと、金価格の裏に潜む壮絶な闘いを反映しているのである。

 アフリカのルアンダに大量の武器が輸出され、80万人虐殺という悲劇が展開された裏で虐殺の責任者である過激派政権にフランスの軍事支援が行われて来たのである。ここは昔からヨーロッパの金属財閥にとってタンガニーカ湖とビクトリア湖に至る最重要ルートを形成している。この地域のツチ族とフツ族の民族対立はベルギーが委任統治をし、少数民族のツチ族には王位と武器を与え、農民のフツ族を奴隷階級として支配しようとしとたことに原因があった。そのためベルギー領コンゴを支配した鉱山会社ウニオン・ミニエールが誕生してから、金銀とダイヤとウランという鉱物資源を巡って知られざる百年戦争が今日まで続いている。

 アンゴラはアメリカとヨーロッパの財閥によって広大な鉱区のダイヤとゴールドが収奪され、ナイジェリア、南ア、ジンバエブと共に石油も銅山もコバルトも、ウランも、皆一つの資本で動かされてきた。97年にゲリラの勢力のカビラ大統領が登場すると、北米大陸の企業群が新たに現地に入り込んで代理戦争を展開しているのである。

 アフリカには世界の産業を支える膨大な鉱物資源が領土の地底に眠っている。その豊かな富の量に比例して、人間が殺され、そこにIMFの資金が不思議な形で流れこんなでいる。これらの紛争がアフリカ人のための闘いであるはずがない。(広瀬隆著『パンドラの箱』NHK出版より)

 結局世界の金融資本が「アフリカをくいもの」にして肥え太っていく構造になっている。それは奴隷制度の流れの中にあり植民地時代から続いている支配の延長線であり、人類がいまだ人種差別の構造から全く抜け出られていないという現実を突きつけているものである。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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Author:yosimine
がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

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