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免疫グロブリン・抗体について

4月18日(金)
 抗体(antibody)とは、リンパ球のうちB細胞の産生する糖タンパク分子で、特定のタンパク質などの分子(抗原)を認識して結合する働きをもつ。B細胞は細胞ごとに産生する抗体の種類が決まっている。自分の抗体タイプに見合った病原体が出現した場合にのみ活性化して抗体産生を開始することになる。

抗体は主に血液中や体液中に存在し、例えば、体内に侵入してきた細菌・ウイルスなどの微生物や、微生物に感染した細胞を抗原として認識して結合する。抗体が抗原へ結合すると、その抗原と抗体の複合体を白血球やマクロファージといった食細胞が認識・貪食して体内から除去するように働いたり、リンパ球などの免疫細胞が結合して免疫反応を引き起こしたりする。これらの働きを通じて、脊椎動物の感染防御機構において重要な役割を担っている。

「抗体」という名は抗原に結合するという機能を重視した名称で、物質としては免疫グロブリン(immunoglobulin)と呼ばれ「Ig」と略される。すべての抗体は免疫グロブリンであり、血漿中のγ(ガンマ)グロブリンにあたる。(参考Wikipedia)

 IgGはヒト免疫グロブリンの70-75%を占め、血漿中に最も多い抗体である・主に二次免疫応答において産生される抗体。[補体結合能][皮膚感作能][リンパ球][単球][血小板]などのFcレセプター(受容体)に対する結合能に重要。母児免疫に重要。

IgAはヒト免疫グロブリンの10-15%を占める。分子量は160,000。血液中および外分泌液中に存在し、粘膜感染における局所免疫反応に重要。

IgMはヒト免疫グロブリンの約10%を占める。分子量は970,000。通常血中のみに存在し、感染微生物に対して最初に産生され、初期免疫を司る免疫グロブリンである。

B細胞の分化に伴い細胞表面に発現し、細胞外刺激を伝達するレセプター(受容体)として、細胞分化や抗体産生に関与し、主にリンパ節、脾、骨髄、小腸粘膜、気道粘膜で産生される。血液型に対する凝集素、異物(細菌など)の抗原に対する自然抗体などは通常IgMに属する。

 今までIgMの増減に関しては注意深く見守ってきたが、そのほかの免疫グロブリンに関しては全く注意を払っていなかった。Y氏のブログで、「IgGを改善させるための免疫グロブリン製剤を点滴してきました。IgGが改善するまで行うのですが、現在の私のIgGは196で、これが300程度まで改善すれば終了とのことでした。」とあった。

私の場合はIgGが最低370なのでIgGに関しては免疫グロブリン製剤は必要ないと思われるがIgAは正常値よりかなり低く、放っておいても大丈夫かなという気がするが医師からは何の指示も出ていない。そこでIgMや抗がん剤治療とIgGやIgAがどのような関係にあるか分析してみようと思う。IgGとIgAは血液検査でいつも検査項目に入っているわけでなく資料は限られているが、手元にある中で見て調べてみたい。

IgGとIgAの数値がどうなっているか持っている資料から抜き出してみる。
 IgG 正常値870~1700、括弧( )内はIgMの数値、治療内容。
2006/10/2 539(995、VAD療法中、第2回移殖前) 11/10 501(290、移植後) 11/22 583(153) 12/6 852(84) 12/20 1040(78)
2007/1/10 1102(99) 1/24 1147(133) 3/7 989(170) 3/22 935(390) 4/4 991(526) 4/18 945(528) 5/2 889(740) 5/30 797(1150、MP療法開始) 6/13 661(1269) 6/27 609(1390) 7/11 555(1407) 7/25 526(1540、MP療法実施中) 11/9 337(1368、ベルケード療法実施中) 11/26 391(617)
2008/1/11 370(496、ベルケード療法実施中)

この内容から言って、抗がん剤の影響でIgGが下がるということはなく、IgMが下がる(正常値に近づく)につれIgGも正常値になっていっている。通常IgMが増加する(=腫瘍化した形質細胞が増加する)と、正常な形質細胞の生成機能が衰えIgGなどのIgM以外の免疫グロブリンの生成が阻害されると言われている。しかし、2007年4月以降は、IgMの数値や、抗がん剤の影響とは全く無関係に下がり続けている。1月10日が最新検査だが370という低い数値が免疫機能にどのような影響を与えるのか今度医者に聞いてみる必要がある。 

 IgA 正常値112~580、括弧( )内はIgMの数値、治療内容。
2006/11/2 56(481、第2回移植後) 11/10 42(290) 11/22 30(153)
12/6 19(84) 12/20 15(78)
2007/1/10 16(99) 1/24 27(133) 2/7 28(170)11/9 27(1368、ベルケード療法実施中)11/26 22(617)
2008/1/11 20(496、ベルケード療法実施中)

IgAは一貫して、正常値と比べかなり低い数値で推移している。特にIgMの影響や抗がん剤の影響が出ているわけではない。移植後IgMが78まで下がった時でも、ベルケード療法によって617まで下がった時もIgAの数値は低迷したままだった。

 1月11日の検査でIgGが370(正常値870以上)、IgAが20(正常値112以上)、IgMは4月16日検査で1160(正常値35~220)である。IgMは腫瘍化した(がん化した)形質細胞で作られているので抗体としての機能は果たせないだろう。またIgGとIgAはかなり低い数値であり、免疫機能が十分果たせる状態ではないだろう。

IgM,IgG,IgAの主要な免疫グロブリンの状態がかなり衰えていたり機能していなかったりしている状態であり、白血球が4月16日検査で2700(正常値3700以上)という状態と合わせてみて、免疫機能は不十分な働きしかしていないことになる。感染には十分注意しなければならない。

 形質細胞は骨髄中で作られる白血球の一種であるBリンパ球(B細胞)から生ずる。通常最近やウイルスが体内に入ると幾つかのB細胞が形質細胞に変わる。形質細胞は体内に入った各種最近やウイルスと闘うために様々な抗体を作り感染症や病気を防ぐ。

この形質細胞ががん化し形質細胞性腫瘍が生じると、健全な赤血球、白血球、血小板が発生する余地が少なくなり、感染症にかかりやすくなる。今の所、IgMの状態から言って形質細胞性腫瘍はそれほど増えておらず、正常細胞への影響はないと思われるが、増加することによって生ずる影響についは十分注意する必要があるだろう。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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おじゃまします。
私が変な質問をしたために、余計な?心配をかけてしまったようですね。

>IgAは正常値よりかなり低く、放っておいても大丈夫かなという気がする.....

選択的IgA欠損症とかX連鎖高IgM症候群と言う、IgAがほとんど出来ない病気がありますが、IgAに関しては、「放っておいても大丈夫」となっています。一部の感染症になりやすいという場合もありますが、普通は、感染してからの対処療法となります。
なお、IgGに関しては、>500なら余り問題ありませんがそれを大幅に下回ってくると、よたをさんの様な治療となります。

IgGは、抗がん剤に関係なく、IgMに関係する。IgAはどちらにも影響されないと分析されているようですが....。

同じ数値を見ていると思いますが、私には、抗がん剤・IgMとも関係ないとは言えないと見えますが.....。最近は、骨髄の造血能力の低下の可能性もあり、三要素が絡み合っているような気がします。

一般に、原発性マクログロブリン血症(WM)のIgM以外の免疫グロブリンは、正常か少しの低下(MOTOGENさん程度)ですが、骨髄腫(MM)では大きく下がることがあるとされています。そこで、WMとIgM-MMを鑑別するときにIgM以外の免疫グロブリンを参考にします。ただし、例外も稀ではないので他の状況も加味して総合的に判断します。
私が知りたかったのは、抗がん剤の影響を排除するため、フルダラビン投与前の値でした。
---------------------------------

一つ気になったのですが
>2006/10/2 539(995、VAD療法中、第2回移殖前)....

一回目終了後、2回目の移植の間にもVADを行ったのでしょうか?
もしよろしければ教えてください。

入院時には血液検査の資料が渡されておらず、IgMと白血球などの血液検査の結果は知らされていましたが、その他の数値は知らされておらず、IgGやIgAの数値は分かりません。入院時IgMは7300あり、フルダラビン療法の過程で9400まで上がってしまいました。
1回目の移殖は6月18日大量抗がん剤の投与、20日移植というスケジュールで行いました。その結果IgMは下がり、安定していましたが、9月頃から上昇し始め2回目の移殖をすることになりました。
第2回移殖前のVAD療法に関して、10月11日外来時、IgMが1240だったので一日も早く入院してIgM値を下げようということで、急遽12日に入院し、14日からVAD療法を始めました。18日にVAD療法を終えるというかなり中途半端なやりかたでした。22日大量抗がん剤の投与、24日自己抹消血幹細胞移植を行いました。というように5回目のVAD療法を2回目の移殖前に少しでもIgMを下げようということで行ったということです。。

 いまさらながらですが,Igの語源がわかりました。
 わたしの場合は,IgMとセットで,必ずIgA,IgGの数値も出ています。
 IgGは正常値ですが,IgAが低くなっています。投薬(シクロホスファミド),休薬には,あまり影響を受けないようです。
http://wm.txt-nifty.com/blog/2008/04/20084_cffc.html

 以下は,わたしと主治医のやりとりの記録で,MM患者会投稿では書いたものの,全世界にむかって公開しているMYブログには書いていない部分です。
 コメントの中なら,めだたないので,書いてもいいでしょう。

Q1.IgAが低い(43)が,からだにどのような影響があるか。
A1.免疫力が低下して,感染しやすくなる。ただ,IgAは,もともとが110くらいのものなので,43がそれほど低いというわけではない。

Q2.異常増殖したIgMは,本来のIgMとしての効力はないのか。
A1.IgMの中には正常な機能を持つIgMも含まれているはずであるが,IgM計測値のうち,どれくらいが正常なIgMかはわからない。

MOTOGENさんへ
IgAとIgMの件についての医者の説明は良く分かりました。参考にさせてもらいます。

No title

免疫グロブリン(IgA・IgG・IgM・等)につきまして、拝見させて頂きました。ありがとうございました。上記の各種免疫グロブリンにおける、血液値の高低と癌に関して、情報がございましたら、お知らせいただけたら、幸いです。また、現在IgEの数値が4000前後で、数年前は87という低値でした。医師に聞いても何かの原因とのことだけで、心配する必要はないというだけです。アレルギーの検査をしたことはあるのですが、一般的な花粉やダニの値は高めではありますが、IgEとの因果関係はわかりません。合わせて情報がありましたら、お願いいたします。

IgE

斉藤さん、入院の最中で忙しく返事が遅れてすいません。IgEの資料はほとんどありません。直接関係するものではありませんが参考に出来るならば使ってください。

日本での免疫グロブリンの種類 
 IgG 型が70~75%、
 IgA型が 10~15%、
 IgM型が10%
 IgD型は1%以下
 IgE型は0.001%以下と極微量しか存在しない。

多発性骨髄腫での免疫グロブリンの割合
 IgG 型が59.1%、
 IgA型が 21.8%、
 IgM型が0.2%、
 IgD型は3.5%、
 IgE型は0.001%以下と極微量しか存在しない。
 ベンスジョーンズ(BJP)型は13.1 %

免疫グロブリンの基準値
 IgG:800~1600mg/dl(血清)
 IgA:100~350mg/dl(血清)
 IgM:60~250mg/dl(血清)
 IgD:9mg/dl未満(血清)
IgE:250iu/ml未満(rist)0.34PRU/ml未満

免疫グロブリンのそれぞれの特徴
IgG:IgGはヒト免疫グロブリンの70-75%を占め、血漿中に最も多い抗体である。軽鎖2本と重鎖2本の4本鎖構造をもつ。IgG1、IgG2、 IgG4は分子量は約146,000であるが、IgG3はFab領域とFc領域をつなぐヒンジ部が長く、分子量も170,000と大きい。IgG1は IgGの65%程度、IgG2は25%程度、IgG3は7%程度、IgG4は3%程度を占める。血管内外に平均して分布する。

IgM:IgMはヒト免疫グロブリンの約10%を占める。基本の4本鎖構造が5つ結合した構造をもつ。分子量は970,000。通常血中のみに存在し、感染微生物に対して最初に産生され、初期免疫を司る免疫グロブリンである。

IgA:IgAはヒト免疫グロブリンの10-15%を占める。分子量は160,000。分泌型IgAは2つのIgAが結合した構造を持つ。IgA1は血清、鼻汁、唾液、母乳中に存在し、腸液にはIgA2が多く存在する。

IgD;IgDはヒト免疫グロブリンの1%以下である。B細胞表面に存在し、抗体産生の誘導に関与する。

IgE
IgEはヒト免疫グロブリンの0.001%以下と極微量しか存在しない。寄生虫に対する免疫反応に関与していると考えられるが、寄生虫の稀な先進国においては、特に気管支喘息やアレルギーに大きく関与している。

IgEの"E"というアルファベットはこの抗体が紅斑(Erythema)を惹起するということに由来している。健常人における血清中のIgE濃度はng/ml単位であり他の種類の免疫グロブリンと比較しても非常に低いが、アレルギー疾患を持つ患者の血清中では濃度が上昇しマスト細胞や好塩基球の細胞内顆粒中に貯蔵される生理活性物質の急速な放出(脱顆粒反応)を誘起する。これらのことからIgEはヒスタミンなどと並んでアレルギー反応において中心的な役割を果たす分子の一つとして数えられる。また、IgE分子の性質として胎盤通過能や補体結合能を有さない。分子量188kDa。

(参考;Wikipediaなど)
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yosimine

Author:yosimine
がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

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