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U2とアフリカ

6月1日(日)
5月31日の朝日新聞は『アフリカ特集』ということで、ロック歌手のボノ、ボブ・ゲルト両氏が編集委員を務めた紙面が掲載されていた。ボノ氏はU2の歌手で、U2の曲は何度か聞いたことがある。その彼の現在の活動については知識がなかった。彼は国際NGO「DATA(債務、エイズ、貿易、アフリカの頭文字)』の共同設立者として途上国支援に取り組んできている。

U2とは
200px-U2sbs_japan.jpgU2は76年にアイルランドはダブリンで結成。80年、『ボーイ』にてシーンに登場する。パンク/ニューウェイヴの息吹を十分に吸い込んだ煽動的かつストイックなサウンドを展開。そして、「ブラッディ・サンデー」「ニュー・イヤーズ・デイ」など、彼らの代表曲を収録した83年の衝撃作『WAR(闘)』にて爆発的支持を獲得していく。

70年前後のロックの全盛期以降、色々な形でロックが変質していき、低迷していく中で、U2は正統派とも思えるサウンドで人々を引き付けていった。アイルランド紛争のさなかに起きた「血の日曜日事件」を取り上げた曲は、音楽を聞く前にその題名に衝撃を受けたことを覚えている。その頃聞くべきロックがなかったこともあって、“Bloody Sunday”はよく聞いた。

U2の主張

『WAR(闘)』のオープニング曲”Bloody sunday”では、1972年北アイルランドで英国兵が無差別発砲し、14人のカトリック市民を虐殺した「血の日曜日事件」を取り上げ、それを弾劾する一方、不偏の非暴力主義をアピールし、IRAの活動を批判する立場をも示した。現実の社会矛盾を抉り出し鋭く告発する姿勢、政治的な問題を臆することなく全面に打ち出し、自らの主張をアピールする勇気に感動した。世の中の不正に対する怒りをロックで歌い上げたのである。

70年前後ベトナム戦争に反対するプロテスト・ソングがジョーン・バエズなどによって歌われていたが、その後ロックは自らを主張することなく、音の変容にエネルギーを割いてきたような気がする。こういった中で突然、露骨に、ストレートに自らの政治主張を打ち出してきているU2の音楽に惹かれていくのは必然であった。彼らは音楽を通して宗教紛争、反核、人権、薬物依存症などの社会問題提起を行った。アフリカの発展途上国やエイズ問題などへのチャリティー活動にも積極的に参加してきた。この延長線上にボノ氏の今の活動があるのだろう。

ボノ氏の発言
U2のボノ氏は、7月のG8サミットに向けて、来日したのだろう。そこでのアフリカ援助をアピールするために。彼は語る「日本は援助を倍層しても、ドイツの今年の援助額のほぼ4分の1に過ぎない。日本は近隣地域で何百万人をも貧困から引き上げるという目覚しい成功を収めた。同じ戦略をアフリカに適用すれば似たような結果が出ないだろうか。貧困だけでなく政治腐敗とも闘っているアフリカ諸国が、インフラや教育、医療制度など経済成長の前提に投入できる資金が不足しないよう確保しなければならない」と。

アフリカの現状
船橋洋一氏は次のようにアフリカの現状について語る。「アフリカほど人間社会と国際社会の脆さを映し出してきた地域はない。貧困、エイズ、内戦、破綻国家、難民、テロ・・・。今ここで世界の『底辺の10億人(ボトム・ビミリオン)』のほとんどの人々が生存と戦っている。

アフリカには最近、もう一つの顔がのぞく。石油・ガス・レアメタルの産出、中国、インドの進出、成長得の離陸など、アフリカはビジネスとなりつつある。ただグローバル化の加熱の中で、それは国内の富と所得の格差をさらに広げる。」

アフリカへの援助の問題
「アフリカへの援助は善か悪か」セネガルのアッジ・ウオッルジ氏は語る。「アフリカ開発会議で何十億ドルもの大金がアフリカに貸与されるだろう。だが、その金のほとんどは、アフリカの政治家たちが欧米で買う別送やジェット機などに使われ、欧米に還元される。大多数のアフリカ人は負債を背負いながら、貧困や飢え、病気、無学といった屈辱に耐え続けなければならない。

援助国は被援助国に対して、援助金の使い方を厳しく指摘すべきだ。強力な監視制度による厳しい統治規則を負わせない限り、「支援」真の意味でアフリカ人のためにならない。」

ODAによる援助の問題
ODAによる資金が、必ずしも必要でない橋などの建築物に使われそれを日本の建設会社が請け負うという構造が問題となったことがある。国民の税金が結局、建築会社の利益になるという仕組みが明らかになった。またアフリカの病院で、埃まみれになったCTスキャンがテレビで映されたことがある。故障したが、修理する人がいなくてそのままになっているという。医師は言う「必要なのは何百万もする高価な医療器械でなく、薬なのだ。薬を買う金がなく、薬があれば治る病気も治らない」現地の実情を無視した援助は全く意味を持たない。

我々の税金から拠出される援助金がどのように使われているのか、それを監視、管理する責務を政府は果たすべきだし、それを我々はチェックしていく必要があるだろう。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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