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3万人を超える自殺の原因

7月4日(金)
7月4日の朝日新聞の朝刊に「自殺数、地域別に分析」という記事があった。
「年間の自殺者数が10年連続3万人を超えるなか、民間の自殺実態解析プロジェクトチーム(PT)が、これまで公表されなかった警察署別のデータをもとに初めての詳細な分析を試みた。この中で自殺に至る要因が連鎖していることを明らかにした。」

 例えば会社員であれば配置転換―過労―家族不和―うつ病―自殺。自営業ならば事業不振―生活苦―多重債務―うつ病―自殺のような経過をたどる。「自殺を防ぐにはうつ病対策が重要なのは事実だが、そうなる前の段階における要因も知り、企業や医師、行政の各担当者が有効な対策を考えてほしい。」(PT清水代表)

自殺の要因の最多はうつ病だが、うつ病になる要因を考えなければならない。自殺に直結するうつ病になる要因を取り除かない限り自殺者が減ることはない。要因の2位は家庭不和、3位は身体疾患、4位は生活苦、そして職場の人間関係、職場環境の変化、失業、事業不振、過労などがありそれが重なることによってうつ病になる。

統計表によると自殺の原因は健康問題になっているが、この多くがうつ病であり、また過重労働による身体疾患と考えていいだろう。そういった結果波状的に生ずる家庭不和、家庭問題が大きな割合を占めている。勤務問題、経済生活問題は当然のことながら現在の労働過程に起因している。つまり90%が現在の大企業中心の産業再編成の犠牲者だとも言えるのである。

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 現在の新自由主義経済(注)の下で、「聖域なき構造改革」の大号令の、小泉・竹中のネオコン(注)路線の下、そして経団連の奥野を含めた経済・財政諮問会議の方針によって、産業再編合理化が急ピッチに進められた。労働法制の規制緩和の中で大量のリストラと合理化、下請け切捨てを行い、正社員を削減し、下請け、派遣労働者を大量に導入していったそういった政策、路線の結果が今の自殺者の増加に繋っている。その結果大企業はバブル期を超える収益を上げ、労働者は悲惨過酷な労働条件で死に追い込まれているのである。

何故うつ病になるのか。それはほとんどの場合、現在の労働の在り方から来ている。会社員の場合、リストラを免れた人は、減らされた人の分まで働かなければならない。毎晩遅くなり、休日も休みを取れない。当然家庭不和になる。また過労による身体疾患を抱えることになる。それで会社を休むと、給料はカットされ生活苦になる。そういった連鎖の中でうつ病になり自殺に追い込まれる。

一方リストラされた方は即、失業、生活苦に見舞われる。たとえ新しい職場に見つける事が出来ても、長年一つの職場でこつこつと仕事をしていた人が、かなりの年齢で慣れない仕事を強制され、そこでの人間関係、職場環境に溶け込む事が出来ず、うつ病になっていくということになる。残るも地獄、去るも地獄、それが今の正社員の現状だ。

 自営業者にとっては、多くが大企業の下請けで、景気の安全弁として使われている。忙しい時には、徹夜徹夜で仕事をこなし、仕事がなくなると従業員にどうやって給料を払うか考えなければならない。大企業は商品の売れ行きよって、下請けを意のままに操る。景気が悪くなれば切捨てる。

下請けは自衛策として下請け派遣を利用する。「秋葉原事件」の背景にあるのは、トヨタ式生産方式(利益至上主義)に他ならない。容疑者は関東自動車工業に派遣会社日研創業から派遣されていた。

トヨタを含めて自動車業界は今減産調整をしている。若者の車離れ、ガソリン高、米国の景気低迷で車が売れなくなり、大幅な経費削減に取り組んでいる。そのために派遣社員を景気の調節弁として切捨てていっている。トヨタにとっては売り上げが落ちても、利益を落とすことはないそういった構造の中で派遣労働者は絶えず首切の不安の中で仕事をせざるを得ない。

自営業者の事業不振は、大企業の利益保持のための犠牲の結果なのだ。頼り切ってきた大企業にある日仕事を打ち切られる。どうにかしようと負債を抱える。それが雪だるま式になり身動きが取れなくなる。そして死を選ばざるを得なくなるまでに追い詰められる。自殺の原因の多くは、小泉-竹中-奥野の経済諮問会議の路線による、産業再編合理化の結果なのである。

新自由主義:市場原理主義の経済思想に基づく、均衡財政・福祉および公共サービスの縮小・公営企業民営化・経済の対外開放・規制緩和による競争促進・情報公開・労働者保護廃止などをパッケージとした経済政策の体系。

ネオコン(新保守主義):
新自由主義を基本とし、地方を基盤とし安定的な経済を与える従来の保守とは異なり、大都市市民を基盤にして台頭した。経済的には政府による介入を極力排し、市場や企業の活動への規制をなくす傾向が強い。大企業や富裕層への減税と間接税増税、福祉削減、規制緩和などによって特徴づけられる。(Wikipediaより)

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