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時間について

7月21日(木)
 時間があるということは、つくづく精神的にいいことだと思う。いらいらする事がなくなり、ストレスを感じることなく生きていく事が出来る。働いていた時は、毎日毎日時間に追われ、何時までに何々を仕上げなければといった時間との競争の中で翻弄されていたような気がする。

例えば、スーパーのレジで並んでいる時、前のおばあさんが勘定を払う時、財布から小銭を一枚一枚取り出して、かなり時間をかけて清算しているといった場面によく遭遇する。以前だったらいらいらして早くしてくれと怒鳴りたくなってしまうほどだった。

今は、ゆっくりやってください、とお年寄りを優しく見守ってあげる事ができるほどの精神的余裕が生まれた。これが可能なのは時間があるということだ。何時から現代人はこんなに時間に追われるようにせこせこと仕事をし、精神的余裕をなくしてしまったのだろうか。

忙しいと心を忘れる。優しさもいたわりもなくなる。機械のように仕事をこなすしかない。人間的感情は仕事の効率にとってむしろ妨げになる。雑念を捨て日々目的のために邁進するしかなくなる。限界を超えるほどのノルマを科せられそれをこなすには、ただただ黙々と感情を失ったロボットのように昼夜動き続けなくてはならない。

いつの間にこんな世の中になってしまったのだろうか。そこには労働の楽しさも意味も全て奪われてしまっている。昔のSF小説に出てきそうな場面が今まさに現実のものとして、日本の労働者が置かれている。

沖縄に行った時、知り合ったフランス人から聞いた。「労働時間は週35時間(1日7時間労働で週休2日制)で、年5週間の休みがある。それで今回3週間休みを取って東京に行く前に沖縄でしばらく過ごそうと思っている。確かに給料はそれほど良い訳ではないが、老後の保障はしっかりしているから安心だ」ということだ。

日本にだって労基法32条に「週40時間を越えて労働させてはならない」という条文があることにはあるのだが。財界の言いなりの政府のおかげで、例外規定を積み重ね結局有名無実化されてしまった。

ヨーロッパでは60歳以上の人はほとんど働いていないと聞いたがどうかと質問したら、皆、趣味で、あるいはボランティアで仕事をしている。家にじっとしていてもしょうがないからね、ということだった。もちろんフランス人全てがそういった生活が出来るわけではないし、移民もいるし働き続けなければならない人も多くいるだろう。しかし平均的フランス人が老後の心配をしなくて済むということは本当に恵まれていると言えるだろう。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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