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病院PFIの問題点

8月13日(水)
病院の改修工事
定期外来で通院している病院にチラシが置いてあった。「改修事業等に関するお知らせ」と題し、「建物の老朽化が進み、医療設備等への対応が難しくなっており、平成21年4月から建物の改修工事に着手する。また工事の施工とあわせて、改修工事開始以降、診療や病院経営以外の病院施設などの維持管理業務、医療事務などの病院周辺業務を本事業の特別目的会社(株・駒込SCP)に包括して任せる(PFI方式)事になる。」とあった。

これによって効率的病院運営が可能になり、患者サービスの向上を図る、という。儲け主義、効率化と医療内容の充実とは何時の場合でも矛盾するものだ。儲けるには患者サービスはとことん削る外ない。駒込SCPが、施設整備業務、維持管理業務、医療周辺業務の他に医療機器、医薬品等の調達業務までも受け持つ。21年から17年契約とするとなっている。

医療機器の購入などは中々出来なくなるだろうし、医薬品はもちろん全部ジェネリックになるだろう。清掃や給食やその他、出来るだけ安い下請け業者を使うだろうし、下請け会社は徹底的に安い労働者を調達するほかない。給食の材料も可能な限り安く仕入れるようにするだろう。あるいは食事代を値上げするだろう。

民間企業が参入するということに伴う利潤追求型経営姿勢が患者にとってどれ程のデメリットになるか考えただけで心配になる。1年位前病院の労働組合がPFI導入に反対していたが、組合とはどういった話し合いになったのだろう。結局PFIは導入されてしまったようだ。

病院PFIとは何か
PFI法とは、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」。つまり、民間の知恵を活かし、公立の病院をうまく運営しようという病院改革だと言われた。PFI(Private Finance Initiative)は1992年にイギリスで生まれた新しい公共事業の手法で民間の持つ経営ノウハウや資金 (Finance)を活用して、税金からの支出を軽くしようというものである。

PFIでは民間企業が事業の主体となって資金調達から施設の設計、建設から維持管理、運営までのサービスを提供することとなり、 行政は年間の契約金を払ってサービスを購入して、サービス内容の水準が保たれているかどうかの監視を行うこととなる。

これを病院に適用する。病院PFIが何をするのかと言えば、例えば医療材料費、薬品費、医療消耗品、給食材料、このような物も 全部PFIが引き受け、その他に光熱費、委託料、手数料、修繕費などもPFIに委託される。 さらに、情報システムの管理、患者の搬送、警備などもPFIが委託を受けてこの金でやる。

結局病院は医療職員を雇い医療をやっていくということになっているが、医薬品、医療材料、医療機器それも全部 PFIが押さえてしまって、その中でやる医療というものはどういったものになるのか、果たして本当にそこで必要な医療の提供が可能なのだろうか。

結果本来公共機関としての自治体病院が果たすべき使命を忘れ、医療の内容も採算を優先した株式会社病院のようになっていくのである。

規制改革会議
そもそも病院PFIが発生する背景として、市場原理主義の導入を柱とした福祉切捨て、医療費削減を目的とする小泉-竹中の構造改革路線がある。内閣府の規制改革・民間開放推進会議(規制改革会議)を中心に医療分野における市場原理導入が強力に打ち出されていった。

規制改革会議の議長でもあるオリックスの宮内会長をはじめ、規制改革会議構成メンバーに医療分野の規制緩和で、商機の拡大が見込める企業の人間が多く入っていることは何とも不可思議なことである。自社の利益のために政策を決定していこうとするのは当然であり、それは政治の私物化でしかない。

本来、公の会議の構成メンバーは、 担当する事項の利害に抵触しないことが基本的条件であり、欧米では抵触すれば conflict of interest と言って大きな 問題になり、宮内氏など規制緩和で恩恵を受ける企業関係者は、絶対にメンバーにはなれないのである。このオリックスが、その後高知医療センターをPFIとして中心的に担っていくのである。

高知医療センター
病院PFIのモデルケースとしてもてはやされた高知医療センターが色々な問題を噴出させてきている。

高知医療センターは県立中央病院と高知市民病院を統合し17年3月に開院。民間の資金とノウハウを公共事業に導入する「PFI方式」を全国で初めて病院に導入した。県市病院組合はオリックスを代表とする特定目的会社(SPC、11社で構成)「高知医療ピーエフアイ」と30年間、約2130億円で契約。SPCは病院建設と医療以外のサービス提供などを担う。

gaikan_02.jpgこの医療センターを巡ってオリックス不動産社員の松田卓と、前院長の瀬戸山元一が贈収賄容疑で逮捕され、裁判を行なっている。このような発注内容を巡る汚職の入り込む余地も多分にあるPFIなのである。

高知医療センターに対してSPC(オリックス等)は入院収益について要求する。この病院は「590床の一般病院と50床の結核病院、8床の伝染病棟、これを9割で回転する。 そして、初年度は一ベッド当り一日4万122円でやる。その次からは4万3421円の診療収入を上げてもらう。

外来の単価については最初は6900円そして、その後は8193円の外来収益を上げてもらう。 そして、それでも足りないので他の会計から33億円ほど公費の助成を要求する」よう言って来ている。病院の医療内容にまで事細かに指図して来ている。絶対に損しないように不足分は結局税金でまかなう事になる。

要するに高知県の医療PFIは、病院経営に触手を伸ばしてきたオリックスと高値の契約を 結ばされ彼らの餌食になったということである。
(参考資料: 明石市医師会医政研究委員会「日本の医療保障の未来像」)

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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yosimine様
はじめまして コメントありがとうございます。辛いご病気ですね!
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