10月30日(木) 調布市立染地小学校 今回は調布市立染地小学校での「いのちの授業」だった。静かな田園風景に囲まれた中に位置している。校舎の前の並木道は深い緑に覆われていた。この日は「ももの木」から、講師のK氏と私が参加し、K氏の病院で一緒だったF氏も見学したいということで参加した。この日は、5校時、13時35分から14時20分まで「いのちの授業」をし、その後14時30分から16時まで保護者、教師を交えた懇談会が行なわれる予定だ。
この小学校の校長が我々を迎えた。校長室で給食をご馳走になった。校長がひたすら話す。校長の考えでは、卒業式に焦点を持ってくるための取り組みとして、「いのちの授業」と校長による道徳の授業、そして卒業式のスピーチとこの3つ一連のものとして位置づけ年間の行事に組み込んでいる。卒業生に送る言葉の中に「いのち」の重さをいかにいて組み込んでいくか、そのための取り組みの一環として「いのちの授業」があるというわけだ。
昨年度の卒業スピーチでは「困難にぶつかったら、あきらめろ」と言ったという。普通「諦めるな」という。どういうことかというと「あきらめろ=明らめろ」であって、がむしゃらに突き進むのではなく、立ち止まり原因を明らかにして次のステップに進む事が重要だ、ということだ。なかなかユーモアのある面白い校長だ。学校で使われる合言葉に、「あそべ」というのがある。これは「あいさつ、そうじ、べんきょう」が出来る子になろう、ということだそうだ。
この日のために3枚のプリントが用意されていた。「いのちの授業」プロット、「いのちについて一緒に考えてみませんか?」という保護者向けに授業参観とその後の懇談会のお知らせ、そして懇談会の内容案内、なかなか熱心だ。
プロットには「いのちの授業」のねらいとして次のように書かれていた。「いまあるいのちに感謝と喜びを感じ、将来ある自分に勇気や希望を持って力強く生きていこうとする心情を養う。」というものだ。中々難しい課題だ。
校長室で1時間ばかり校長の話を聞いて、担任の教師が呼びに来たので教室に向かう。6年生33名に対する授業だ。すでに参観の保護者が14,5名と教師が2,3名教室の後ろに並んでいた。校長が司会進行を行い、事前アンケートの集計結果や、印象的な内容を紹介する。そしてK氏の「いのちの授業」がいよいよ始まる。
* 授業内容は患者の個人情報が含まれているので公開出来ないことになりました。
保護者との懇談会 授業の後、校長室にもどり保護者を交えた懇談会が行なわれた。我々3人と校長、父母6名が参加した。保護者への通知には次のように書かれている。「ももの木の実践報告(各校での授業の様子など)、保護者の皆様とももの木の皆様との意見交換」
懇談会のレジュメには、以下のような内容で話をしていきたいという事であった。 ・ ももの木とは ・ 今まで取り組んできた活動の紹介 ・ 本日の授業の感想 ・ 子供たちに考えてほしい事 ・ 保護者が考えてほしい事 ・ 保護者からの質問
最初にももの木の活動報告を行なった。次に「いのちの授業」への感想と自己紹介が行なわれた。参加した父母は何らかの病に関係している人だった。そういう人はやはり問題意識が違うのだろう。交通事故で九死に一生を得た人、その妻、夫が腎臓移植を受けた人、血液の内容に異常がありながら未だ病名が特定できない人。父親をがんで亡くした人など自らの体験や近親者の体験などを経ていのちの問題に何らかの接点を持ってきた人たちの考え方、ものの見方は優れて先鋭で、充実した討論が展開された。
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