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化学療法

11月10日(土)
化学療法・薬物療法の始まり
 薬剤により原因に作用して疾病を治療するという化学療法の方法論は、その実践は古く、ペルーのインディオがマラリア治療にキナ樹皮を利用したことにまで遡るが、がんに対する化学療法は1940年代に窒素マスタード剤と坑葉酸剤の登場により始まった。

 パウル・エールリッヒが化学療法の概念として提唱した「魔法の弾丸」に相当するがんの化学療法剤の研究開発は第二次世界大戦後に上記の窒素マスタード剤(アルキル化剤)と坑葉酸剤(代謝拮抗剤)に始まった。

薬物有害反応
 「薬」は、一般に「効果」と「薬物有害反応(副作用)」の2つの作用がある。通常、薬として使っているものは、効果の方がずっと強く、薬物有害反応がほとんどないか軽度だが、抗がん剤の薬物有害反応は、他の薬に比べて非常に強い。

 副作用:血液毒性-骨髄抑制(白血球減少・感染症の恐れ、発熱、血小板減少・出血傾向、ヘモグロビンの減少・貧血)、胃腸障害(悪心、嘔吐、便秘、下痢)、口内炎、脱毛、肝機能障害、腎機能障害、末梢神経障害等。

 下記のグラフは第1回移植前後の白血球、ヘモグロビン、血小板の数値の変化である。大量抗がん剤の投与が6月18日、移殖が6月20に行われた。グラフに見られるように抗がん剤投与後1週間位(6月26日)で白血球、血小板は急激に減少する。その後さらに1週間位(7月3日)で移殖した造血幹細胞が増殖し正常細胞は回復してくる。

 ヘモグロビンへの影響はそれほどはなかった。白血球の回復の速さは、自己末梢血幹細胞移植であったことと、白血球を増やすG-CSFの力が大きい。通常は回復まで2,3週間はかかる。ここでは抗がん剤がどのように正常細胞に影響を与えるかを表している。

無

抗がん剤の種類
1)代謝拮抗剤-増殖の盛んながん細胞に多く含まれる酵素を利用して増殖を抑え込もうとする薬。(フルダラビン、フルオロウラシル)

2)アルキル化剤-アルキル化剤は、強力で異常な結合をDNAとの間に作る。するとDNAの遺伝情報が障害され、またDNAそのものも損傷を受ける。細胞が分裂してがん細胞が増殖する際には、アルキル化剤が結合した場所でDNAはちぎれ、がん細胞は死滅する。(シクロホスファミド、メルファラン)

3)抗がん性抗生物質-ある種の抗生物質と同じように、土壌に含まれる微生物からつくられた。もともと細菌やカビに効く構造を持った抗生物質の化学構造を変化させたりすることにより、がん細胞を死滅させる効果を発揮するようになった。DNAに結合して分離できないようにする。酵素を抑止してRNA(リボ核酸)合成を阻害する。(塩酸ドキソルビシン)

4)植物アルカロイド-植物より産生され、微小管の形成を抑止することで細胞分裂を妨害する。微小管は細胞裂の活力源であり、これ無しには細胞分裂は始まることは無い。(エドポシド、ビンクリスチン)

5)その他-白金製剤:DNAと結合することにより、がん細胞の細胞分裂を阻害する。
トポイソメラーゼ阻害剤:DNAを合成する酵素(トポイソメラーゼ)の働きを阻害することにより、がん細胞の分裂を阻害する。

6)分子標的治療薬-近年の分子生物学の急速な進歩により、がん細胞だけが持つ特徴を分子レベルでとらえられるようになった。それを標的とした薬は分子標的薬と呼ばれる。(リツキマシブ)
(資料:ウキペディア、国立がんセンターホームページ)

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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