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ピンク・フロイト “Time”

1月28日(水)
久しぶりにピンク・フロイトのアルバムを聴いていた。曲を聴く時、あまり歌詞は気にしないのだが、“Time”という曲の歌詞が気になって対訳を読んでみた。

mhbp78.jpg 倦怠にまみれた一日を刻む時計の音
 おまえはただ無造作に時を浪費していくだけ
 故郷のちっぽけな土地から出ようともせず・・・

 陽だまりの中で寝そべることに飽き飽きして
 家の中から降りしきる雨を眺める毎日
 若いおまえにとって人生は長く
 どんなに無駄に使っても有り余るほどだ

 だが ある日おまえは
 10年があっという間に過ぎ去ったことに気がつく
 いつ走り出せばいいのか 誰も教えてくれない・・・

時間は無慈悲に過ぎ去っていく。手のひらの上の砂が零れ落ちるようにさらさらと自分の意思とは無関係に流れ落ちていく。それは若かろうと、そうでなかろうと同じ速度で過ぎ去っていくものである。

以前「時間、瞬間、永遠」という記事を書いた。人はすべて時間を体験している、しかしいざ時間とは何かと問われればその答えは千差万別である。誰の言葉が真実かどうかはそれを読む人の生き方に大きく関係してくるだろう。何故ならば時間とは瞬間であり今でしかないのだから、今をいかに生きているかそのことと密接な関連の下に考えられるものであるからである。

時間を自己にとってよそよそしい排他的なものとして、自己の人生を奪っていく敵対的なものとして捕らえるのではなく、いかに自らのものとして獲得していくかという事が問題である。それは瞬間を自覚的に選択して生きていくとことに他ならないが、そのことの立脚点は何か。ハイデッカーはそれを死を自覚したときの人間の選択のあり方から“被投的投企”という言葉で説明している。

「“どうして自分はここに存在するのか?”という不安から、自分がこの世界に投げ込まれており、ここから決して逃れられないこと(被投性)を自覚せざるをえない。被投性を自覚すると、ヒトは、いつか自分が死によって、この世界から強制的に退場させられる事に気がつく。

この死の自覚からさらに自分の生の意味をもう一度捉えなおし、再構成する試みが始まる。この試みは投企と呼ばれる。世界の中に否応なしに投げ込まれていた者が、不安を通してそれを自覚し、そこから新たに自分を捉えなおし、新たな生き方を始めるという流れが読み取れる。

死の自覚を通して、人間は自分を新たな可能性に向けて投げ込むことができる。人間は不安を通して被投性に直面させられるが、逆にこれによってはじめて、存在と自由の真の意味が得られるのである。」(日本実業出版社「絵でわかる現代思想」より)

時間は、若く人生は永遠に続くのだと思って生きている人にとっても、病によって余命を宣告されている人にも同じように歩みを刻んでいる。しかし瞬間はその中身を選択する事ができる。どのように死と向かい合って自己の現状を見つめられるかが重要ではないか。そこに時間の多様性が存在していると思う。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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ご無沙汰です

Pフロイトの歌詞は ヤバい感じの匂いがするものもありますよね^^
私は「時間」を良く考えます。落ち込んでいるときの自分の時間って
もったいない!と思いながら抜け出せないときもあります。
前向きに明るい性格 を目指していて ふと気づけば この歳。
情緒不安定な最近です

多くの人は日常生活の中に身を任せ流されていきます。振り返ることもなく立ち止まることもなく。そしてある時自分の人生はこれでいいのだろうかと気がつくのでしょう。多くの場合気がついたときには遅すぎるのです。
確かに病気になるということは好ましいことではありません。しかしこういったきっかけがないと人は中々立ち止まることが出来ません。自分の人生を振り返り再構築していくきっかっけを病気は与えてくれたのです。そういった意味で病気になったということは必ずしも否定的な面ばかりではないと思っています。
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yosimine

Author:yosimine
がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

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