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人はいつかは死ぬ

2月24日(火)
人から進められて、中島らもの『ガダラの豚』のⅠ、Ⅱを読んだ。中々面白かったので、図書館で中島らもの本を探していたら『特選明るい悩み相談室』という本があった。これは朝日新聞に連載され、朝日文庫として刊行されたものを集英社が編集し直したものだという。この本の“その2”に以前MOTOGENさんのブログにあった「焼きじゃがにみそをつけて食べると死ぬ?」という相談が載っていた。

517TPVPBM1.jpg以前、祖母から「じゃがいもを焼いてみそをつけて食べると死ぬ」と聞いた。「迷信だ」というと「本当だ」と真剣に言い張る。ホントに死ぬのでしょうか?

これに対して中島らもは「迷信と言うよりおばあちゃんのおっしゃることが正しい。これは本当のことです。実際、今年98歳になるおじいさんなのですが、友人の医者が診たときにはすでにご臨終でした、亡くなる前にひとこと、“おのれ、わしが12のときに焼きじゃがいもにみそをつけて食いさえせなんだら死なずにすんだものを”と言い残して逝去されたそうです。」と答えた。

結局人間いつかは死ぬから「焼きじゃがいもにみそつけて食べると死ぬ」ということ自体は間違っていないことになる。さらに中島らもは言っている。
 月夜に、カニにマヨネーズをつけて食うと死ぬ。
 ラッキョウを6つ一度に口に入れると死ぬ。
 納豆にソースをかけるとまずい。
などの言葉があってどれもうなずける事ばかりです。

「人はいつかは死ぬ」この事実はどんなことがあっても覆す事は出来ない。昨日のブログに書いた、ムルソーの主張はその意味で間違ってはいないだろう。「根本において30歳でも70歳でも死ぬのに大して変わりはない。今であろうが、20年後であろうと、僕が死ぬことにかわりはないのだ。」

しかし、いつかは死ぬ生を生きている人間にとって残りの生をどう生きるかの選択は可能なのだ。余命を宣告されているがん患者にとって、死への時間を過ごしている毎日をどう生きるのかは、極めて重要な問題となる。確かに死ぬ生だとしても一時、一時は極めて貴重なものとなる。

梅澤充氏のブログ「がん治療の功罪」2/16の記事に次のように書かれていた。
「がん患者の多くは、終生、ガン患者であることを認識しながら生活していかなければなりません。(私の行なっている治療は)身体には優しく、患者さんの身体を傷害しない治療だからこそ、長生きができるのでしょうけれども、精神的には、かなり辛い治療であるようにも思います。

治療の苦痛は無く、ガンは悪くはなっていないけれども、良くなっているわけではない、その状況を考えて、“いずれこのガンは進行してきて、自分の命を脅かすことになるのだろう”と、常に漠然とした不安の中に生活を続けなければなりません。

私の勝手な考えでは、すべての人間は最期の時を何時かは迎えます。その前に、ご自身の人生をシッカリ見つめなおす時間が与えられるのですから、幸せなことだと思っていますが・・・・。」

がん患者であろうとも、普通の人であろうとも「人はいつかは死ぬ」という事実は変えようがない。その意味で、全ての人は同じ条件で生きているといえると思う。そう考えると何もがん患者や病気を抱えている人だけが特別なのではない。問題は残りの人生をどう生きるのかに関わってくるということだけである。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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カミュの話は難しくて頭に入りにくかったのですが、中島らもの話は私にもすっと分かりました。どうせいつか死ぬのだから、と思って生きているのと、限りある生だから今を大切にしよう、と思うのとでは大違いですね。
昨秋亡くなった義弟は穏やかな最後でしたが、ガンの宣告を受けてから生きる気力が萎えてしまったのでは?という思いを周りの人たちに抱かせました。私の母は87歳ですが、まだまだ生きたいという意識がぎらぎらしています。私のほうが負けそう!
以前心理学の入門書で、絶望した人が結核にかかって若くして死んでしまった例を挙げていましたが、気力=生命力という気がします。
そういう意味でサプリメントも、効く!と信じている人には効果があるのかもしれません。
すぐに疑ってかかる私のような人間は損をするかも…。

おお,明るい悩み相談室読まれましたか。わたしは,連載中,朝日新聞でリアルタイムに読んでいましたので,本は読んでいないのですが。
そうですね。わたしのようななーんちゃって患者でも,常に自分ががん患者であることを意識していて,いまは無症状で,ほとんど日和見状態ではあるが,急に病勢が進行するのではないかという不安とともに生きています。
このまま,ダラダラ行きたい,生きたい,逝きたい。

どの道何時かは死ぬんだと思って気楽に生きていくのが一番なのでしょう。梅澤氏も言っていますが「がん患者で長生きする人の共通点は性格が暗くないことです。経過が良いから明るくいられるという側面も無いとは言えないと思いますが、長生きしてる患者さんは、がんの悪化をみたときも暗く沈んでしまうことはありません。やはり、患者さんの性格と寿命は、明らかに相関していると思います。」
私の場合は待機療法とか休薬とかに無縁で、絶えず薬と付き合わざるを得ません。特に長生きをしたいとは思いませんが、それでもがんと一生付き合っていくつもりで生きている限り気楽に過ごしていきたいと思っています。

はじめまして、MOTOGENさんの所に、訪問しているハナオヤジです。
人間は、いつか死にます。そんな事、小学生の時から判っていた事です。
しかし、昨年の7月に、診断を受け、思ったより短い人生に成る事に戸惑いました。
私が今、思っている事は、この病気でなければ死にません、絶対この病気で死んでやる。
でも、直ぐには死にません!死ねません!やり残した事が沢山有ります。
会社勤めで忙しさのあまり、忘れてしまった事を思い出して、とても少ない・・・
最近、踏切でも、交差点でも今まで以上に左右を確認して渡ります。
交通事故やたの病気で死んだら笑われてしまうような気がします。

ハナオヤジさん。こんにちは。私も会社勤めで、日々追いまくられ休日も返上で働いていました。仕事の意味とか目的とかを忙しさのあまり全く考えなくなり、仕事をこなす毎日だったような気がします。それが突然原発性マクログロブリン血症と宣告され治療生活に入り、今までと全く違った生活になりました。おかげで毎日好き勝手にやりたいように暮しています。以前からは想像できない生活です。これも人生です。全て受け入れてやっていこうと思っています。
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Author:yosimine
がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

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