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障害年金について

11月16日(金)
障害年金について
  血液がんの抗がん剤治療においては、たとえがん細胞を死滅させることが出来たとしても、抗がん剤による体力消耗、内臓の損傷やGVHDによる後遺症など、半年、1年たっても思うように回復することなく、通常の労働にはなかなか復帰することが出来ない、一生何らかの形でがんと闘い続けなければならない。そういった状態でどのような保障が得られるのかということで、障害年金について取り上げてみたい。

 障害年金の対象というと一般的には身体の外面的障害、四肢や視力、聴力などの障害を思い浮かべると思う。しかし障害年金支給の対象は血液がん患者でも該当する。労働不能度において等級がありそれに該当すれば支給される。その内容について解説したい。「知らないと損をする障害年金」というわけだ。

1、障害基礎年金の支給要件(国民年金法に基づいて支給される障害年金)
  障害基礎年金は、傷病により初めて医師の診療を受けた日(初診日)において、次の(1)(2)のいずれかに該当した人がその初診日から起算して1年6カ月を経過した日(障害認定日)に障害等級の1級または2級に該当したとき、または障害認定日に障害等級の1級及び2級に該当しなかった人が、65歳に達する日の前日までに障害等級に該当し、請求を行ったときに、その障害の程度に応じて支給される。

(1)国民年金の被保険者であること。
(2)国民年金の被保険者であった者であって、日本国内に住所を有しかつ、60歳以上65歳末満であること。
ただし初診日の前日において、初診日の属する月の前々月までに被保険者期間があるときは、その被保険者期間に係る保険料納付済期間と保険料免除期間とを合算した期間が被保険者期間の3分の2未満であるときは支給されない。

2、障害厚生年金の支給要件(厚生年金保険法に基づいて支給される障害年金。各種公務員等が加入している共済年金、船員保険法に基づいて船員の障害年金も、障害厚生年金とほぼ同様である)

 障害厚生年金は、傷病により初めて医師または歯科医師の診療を受けた日(初診日)において、被保険者であった人が、その初診日から起算して1年6カ月を経過した日(障害認定日)に障害等級の1級から3級に該当したとき、または障害認定日に障害等級の1級から3級に該当しなかった人が、65歳に達する日の前日までに障害等級に該当し請求を行ったときに、その障害の程度に応じて支給される。(不支給の要件は障害基礎年金と同じ。)

3、障害基礎年金の年金額
1、障害基礎年金の年金額は定額となっており、2級の障害については
    792,100円(月額66,008円)
2、1級の障害については2級の障害の年金額の1.25倍の額
    990,100円(月額82,508円)
3、障害基礎年金の受給権を取得した当時、受給権者により生計を維持されている18歳到達年度の末日までにある子又は障害等級の1級若しくは2級の障害の状態にある20歳末満の子があるときはその子一人につき227,900円(月額18,991円)を、二人のときは、455,800円(月額37,983円)を、三人目からは、455,800円に一人増すごとに、75,900円(月額6,325円)を加えた額が加算される。

4、障害厚生年金の年金額
  障害厚生年金の年金額は次のように計算する。
1級障害の場合
  (平均標準報酬月額×7.125/1000
       ×被保険者期間の月数×1.000)×1.25+加給年金額
2級障害の場合
  平均標準報酬月額×7.125/1000
       ×被保険者期間の月数×1.000+加給年金額
3級障害の場合
  平均標準報酬月額×7.125/1000×被保険者期間の月数×1.000=A
※Aの額が603,200円未満のときは603,200円とする。
(注1)1級、及び2級の障害厚生年金には、それぞれ1級、及び2級の障害基礎年金も同時に支給されるが、3級の場合は障害厚生年金のみである。したがって厚生年金保険においては、1・2級と3級では年金額に大きな開きがある。以下概算表を掲載する。

5、障害手当金について
支給要件:
 (1)初診日に厚生年金の被保険者である。
 (2)初診日から起算して5年以内に症状が固定化し、これ以上の治癒の効果が期待できない場合。
 (3)障害等級3級より軽い障害の程度。
手当金の支給額 
  平均標準報酬月額×7.5/1000×被保険者期間の月数)×2=A
    Aの額が1,206,400円未満のときは1,206,400円とします。

6、障害認定基準・障害等級
血液・造血器・悪性新生物(血液がん)による障害の区分
  悪性新生物そのものによって生じる局所の障害
  悪性新生物そのものによる全身の衰弱又は機能の障害
  悪性新生物に対する治療の結果として起こる全身衰弱又は機能の障害

1級-著しい衰弱又は障害のため、身のまわりのこともできず、常に介助を必要とし、終日就寝を強いられ、活動の範囲が概ねベッド周辺に限られるもの。
2級-衰弱又は障害のため、身のまわりのある程度のことはできるが、しばしば介助が必要で、日中の50%以上は就寝しており、自力では屋外への外出等がほぼ不可能となったもの又は歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの。
3級-著しい全身倦怠のため、歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの又は軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働や座業はできるもの。
 
7、成功事例に学ぶ(木本社会保険労務士事務所ホームページより)
■慢性骨髄性白血病
 Aさん(40歳代)からの電話による相談でした。
 慢性骨髄性白血病で障害厚生年金を請求したいということでした。現在も、勤務されていますが、疲労感は激しくこのまま働いていく自信もないので障害年金が受給できれば助かるのですが・・・ということでした。

 血液データは投薬の効果がありデータ的には良好な数値を示しており、疲労感は激しいものの、今のところ、ご自分で体調をコントロールしながらの勤務は可能なのです。働くことが出来ているという事実関係で障害年金が出るかどうか。というご相談でした。疲労感、動悸、息切れ、発熱も常時あり、労働に著しい制限を加えているということが認められ障害厚生年金3級が決定になりました。

多発性骨髄腫
 Bさん(50歳代)からの相談でした。
 多発性骨髄腫で障害厚生年金の請求を代行してくださいというご依頼でした。
 Bさんは、歩行に支障が出てきたことを不信に思い病院を受診されたことが最初に病院を受診されたきっかけでした。その時に、「多発性骨髄腫の疑い」というがあるので、血液内科のある大学病院に転院されました。

 大学病院で、多発性骨髄腫と診断され、造血幹細胞移植などの専門的な治療を受けられた結果、病気の進行は止まって現在は安定されています。しかし、骨病変による疼痛や骨折の危険があり、発病前の仕事には戻ることができず、日常生活も制限されている状態で、障害厚生年金を請求した結果 障害年金3級の年金証書が届きました。

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

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