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病気と仕事と年金

5月18日(月)
 仕事と自分の時間
病気にならなければ何の矛盾も感ぜずそのまま仕事を続けていたとは思う。会社は64歳まで身分は嘱託だが働くことは出来る。しかし定年になったら退社しようとは思っていた。それまで耐えて頑張って行こうとは思っていた。

確かに在庫管理、出庫準備に関するトラブルは仕事の苦労の多くの部位分を占めていたが、土日も出勤し深夜まで続く不規則な勤務形態に対しても、自覚はしていなかったが年齢的なことも含めてやはりきつくなってきていたのかもしれない。こういった仕事では自分の時間は全く持つことが出来なかった。日曜でも夜仕事が入っていると昼間何かまとまったことをやるという意欲が湧いてこない。仕事以外自分の人生は存在しなかった。

仕事中の怪我で血が止まらず専門病院での検査の結果、医者からガンの宣告を受けた。その時渡された診断書には「血液ガンの疑いあり。一般的には3ケ月から6ケ月の治療期間後、社会復帰が可能と考えられております」と書かれていたので3ケ月~6ケ月の治療で職場復帰できると思い、仕事が忙しく疲れ気味だったということもあり、これで少しは休めると楽観的に思い込んで将来への不安は感じなかった。

 職場復帰
病気はそれまでの人生を大きく変えることになった。よきにつけ、悪しきにつけ。入院した最初の頃は職場復帰が何時出来るか、化学療法での抗がん剤がなかなか効かずあせっていたが、1度目の移植による体力の消耗と、その後のIgMの増加によって2度目の移植をせざるを得なくなって職場復帰に関してはもはや不可能と諦めた。

そのうち1年の休職期間が終わり退職となった。どの道職場に籍があっても給料は保証されず傷病手当金で給料の6割が支給されることには代わりがなかった。籍があれば、早く職場復帰しようと無理しても職場に戻り、リハビリ勤務など到底出来る職場ではなかったので通常勤務に就かざるを得なかっただろう。また塗装場があり有機溶剤を扱っており、荷物の出入りが激しく埃っぽく労働環境としては感染症の問題からいえば最悪だった。1日中マスクをかけて仕事が出来るわけはない。

職場復帰し給料をもらうようになると傷病手当金は打ち切られる。また病気が悪化してもその時は傷病手当金は支給されない。そういった意味で休職1年目での退職については会社と争うことはしなかった。どの道定年退職が2年近く早まったようなものだ。

 障害厚生年金
がん診断から1年半で障害者厚生年金が申請できる。血液がんで障害年金がもらえるかどうか色々調べてみた。なかなか支給されない狭き門だ。社会保険事務所に申請書類を取りに行った所、無理ですよと門前払いを食らいそうになった。社会保険労務士事務所のホームページにある血液ガンで障害厚生年金3級を取った例を幾つかコピーして持っていって説明したら書類を渡してくれた。

個人で申請しても中々通らないらしい。個人で申請して不許可になり、社会保険労務士事務所に頼んで許可になった例が掲載されていたのだ。障害厚生年金の申請書類が非常に複雑で、病状経過を事細かに記載しなければならない。日記をつけていたのでそれは何とかクリアーできた。医者の書く項目も多岐にわたる。医者も慣れていないと大変だと思う。

厚生年金に加入していてよかったと思った。障害国民年金だと2級までしかない。2級だと例えば多発性骨髄腫での圧迫骨折などで歩行困難などの症状がない限り、一般的に血液ガンで日常生活を普通に送れ外来治療をしているような人は当てはまらない。ただ倦怠感や、感染症の恐れだけでは無理だろう。ただ障害厚生年金の場合は3級があり、かなり広い範囲で認定の対象になる。おかげでどうにか申請は受理され、障害等級3級に認定され、毎月年金の報酬比例分が支払われるようになった。

 老齢厚生年金
丁度、傷病手当金が終了になった月の翌月に60歳の誕生日だったので、特別支給の老齢厚生年金の報酬比例部分が支給されるようになった。60歳から支給されるのはS28.4.1生まれまでで、それ以降は徐々に支給年齢が引き上げられ、S36以降は老齢厚生年金の報酬比例部分の支給はなくなり65歳になって老齢基礎年金(定額部分)と一緒に支払われる事になる。

老齢厚生年金と障害厚生年金を共に受け取ることは出来ない。どちらかを選ぶほかないが、金額は全く同じだ。ただ親切にも社会保険事務所の人が、教えてくれたのは老齢年金の場合は配偶者加算や障害者加算があるということで、金額からいうと老齢年金と障害年金を足した位にはなる。これで生活はどうにかなる。

 高額な医療費
今サリドマイドの個人輸入やゾメタの点滴、支持療法の薬などで、医療費が月8万近くかかっている。収入の半分近くが治療費に持っていかれる。サリドマイドが保険適用になっても、医療費総額は変わりない。今より1万円位高くなる。サリドマイド100mgでの月の支払いは5万9千円になる。国民健康保険で8万以上は高額医療費で戻ってくるが実際にかかる金額は9万円程度だろう。ただ3ケ月8万以上の高額医療費請求をした場合、4ケ月目からは4万4千円以上が高額医療費の対象となるのでかなり楽になる。その意味でサリドマイドの保険適用は医療費負担の削減になるのは確かだ。

 老齢厚生年金と老齢基礎年金
64歳になれば老齢厚生年金の報酬比例部分(在職中の給与に比例)にプラスして老齢基礎年金の定額部分(定額単価×加入月数)が支給されることになる。また障害厚生年金も支給されるようになる。S24以降に生まれた人への支給は65歳からになる。

何十年も給料から何万円も何でこんなに取られるんだと憤慨しながら払い続けてきたのだから、何としても64歳以上生きて貰わないと損だというつくづく思う。ただ老齢基礎年金の定額部分の繰り上げ支給という制度があるようだから、あまり長生きできそうもないのでそれを利用する手もある。ただし繰上げにするとその期間にもよるが64歳からの支給が大幅に減額される。

公園であったお爺さんが嘆いていたが、何時死ぬか分らないからと息子に言われて、実際には65歳まで働いていたのでその必要はなかったのだが、繰上げ請求をしたら86歳の現在まだ元気で生きている。しかし繰り上げ請求をしたため大幅に年金は減らされている。むしろ65歳からの繰り下げにすればかなりの額がもらえたはずだ。

ただこの年齢の人だったら60歳から報酬比例部分と定額部分が同時に支給されていたはずである。繰り上げ支給という意味が違うとは思うが。人の寿命は予測できない。このような事もあるらしいから判断は難しい点はあるが、私の場合は繰上げ請求をしても絶対に損にはならないはずだ。

 こういう事を考えていて、ふと老齢年金関係の書類を見ていたら、「障害等級3級以上の障害の状態にあって、かつ退職している方は、60歳から報酬比例部分と定額部分をあわせた年金額が支給されます」と書いてあった。年金ダイヤルに電話して確かめてもらったら、「障害者加算」というのは、「老齢基礎年金の定額部分の支給」ということだったのだ。つまり、既に60歳から年金は満額出ていたということになる。つまり64歳まで待たなくてもいいということだ。これを今頃になって知るとは、公的文書の理解はなかなか難しく、知らないと損することばかりだ。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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 障害厚生年金の紹介,ありがとうございます。
 圧迫骨折などで歩行困難などでないと,受給できないものと思っていました。
 いまは,まったくの健常者でも失業する時代ですから,経過観察しながら働こうとしても,がん患者というだけで,働き口はないでしょう。年齢差別もあるし。
 わたしは,いまのところ障害厚生年金は必要ありませんが,将来に備えて,予備知識だけでも仕入れておきます。

>ただこの年齢の人だったら60歳から報酬比例部分と定額部分が同時に支給されていたはずである。繰り上げ支給という意味が違うとは思うが。人の寿命は予測できない。このような事もあるらしいから判断は難しい点はあるが、私の場合は繰上げ請求をしても絶対に損にはならないはずだ

 yosimineさんも,公園であったお爺さんのようになってしまうような気がします。^^;

障害年金については、申請する時、色々調べたものをブログに書きました。申請する機会がありましたら、よろしかったら参考にして下さい。
「障害年金について」  http://trakl.blog121.fc2.com/blog-entry-50.html

確かに、人の死は誰も予測できません。仮に86歳まで生きるとすると、あと25年以上生きなければなりません。病気のせいだけでなく、色々体にもがたが来るだろうし、認知症になる可能性もあります。長生きするのもこれはまた大変なことだと思います。人生限りあると思っていたほうがかえって楽な気がします。
プロフィール

yosimine

Author:yosimine
がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

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