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赤血球と貧血・疲労

6月12日(金)
疲労の状態については何度か言及した。もう移植時の大量抗がん剤の影響による体力消耗は回復したと思う。しかし、原発性マクログロブリン血症という病気の特性としての貧血があり、それが疲労の原因だと書かれている。ひたすら続く抗がん剤の投与による影響もあるのだろう。

未だ、疲労感はある。一旦動きだすとハイキングでもウォーキングでも1日休んだりしながらでも動き続けることが出来るが、家にいるとしばらく動き続けると休みたくなってしまう。又少し激しく動くと息が切れてしまい、走ったり、急坂や急な階段を上ると息が激しくなり、しばらくは立ち止まって息を整えなければなければならない。

原因は貧血にある.即ち赤血球にあるということだ。昨日の定期検診報告で赤血球に関するデーターを掲載したがその内容について触れてみたい。

日本骨髄腫の会の翻訳チームが紹介している翻訳文の中に「貧血と疲労の理解」(Understanding Anemia and Fatigue)という文献があった。そこから少し引用する。

「多発性骨髄腫患者では貧血は非常に多い症状のひとつですが、実際、診断時には少なくとも60%~70%の患者に貧血が見られます。また貧血を原因とするもの或いは化学療法などによる疲労が非常に多く見られ、その患者の割合は90%~100%に上ると推定されています。 

多発性骨髄腫患者に貧血が生じる理由は、骨髄中の形質細胞が正常よりも急激に成長し、その数を増やし骨髄中に腫瘍を形成するからです。この腫瘍が骨髄の造血機能を妨げることによって、赤血球(RBC)が不足する結果となります。このように赤血球が不足する状態が貧血として知られています。多発性骨髄腫による疲労は、貧血が基になって生じます。通常の活動能力への障害が続くことが、がん性疲労が通常の疲労と異なる点です。」

赤血球関連数値
RBC・赤血球数  基準値425~540
344(6/11)←320(4/1)←354(1/21)
HCT・ヘマクリット値・血液中に占める赤血球の全容積  基準値40~48%
35.3(6/11)←33.5(4/1)←36.2(1/21)
HGB・ヘモグロビン  基準値13~16
10.9(6/11)←10.5(4/1)←11.7(1/21)
網状赤血球・造血能の指標  基準値5~20
15(6/11)←12(4/1)←13(1/21)

MCV・平均赤血球容積  基準値80~100
103(6/11)←105(4/1)←102(1/21)
 赤血球のサイズ
  大球性(101以上) - 赤血球が通常よりも大きい。赤血球の分化に異常があることを示唆する
  正球性 (80~100)- 通常のサイズ
  小球性 (80以下)- 通常よりも小さい。赤血球を作るための材料が不足していることを示唆する

MCH・平均赤血球血色素量 基準値28~32
31.7(6/11)←32.8(4/1)←33.1(1/21) 
  28以上 正色素性貧血
  28以下 低色素性貧血

MCHC・平均赤血球血色素濃度  基準値31~36
30・9(6/11)←31.3(4/1)←32.3(1/21)
 ヘモグロビン濃度
  正色素性(31以上)- 通常の濃度で含まれている
  低色素性(31以下)- ヘモグロビン量が少ない。ヘモグロビンの産生に障害のあることを示唆する。

貧血の治療の第一は輸血である。ヘモグロビンの減少を基準に輸血の必要性を判断する。。日本赤十字社医療センターの統計では、52%が10g/hd以下で行っている。輸血は貧血を緊急に治す必要があるあると時に効果的だが、その効果は数週間しか続かない。造血幹細胞機能が衰え、自己再生能力持たない場合、輸血を繰り返さなければならないという問題がある。

その外にエリスロポエチン製剤がある。これら薬は赤血球増殖を刺激するもので、多発性骨髄腫を含む、さまざまな疾患によって引き起こされる貧血を治療するために使用されている。また鉄分補給剤なども補助的に投与される。

貧血の原因は出血、溶血、鉄欠乏、ビタミンB12欠乏などがあってその鑑別が必要だが、WMの貧血は、形質細胞腫瘍の増加によって、骨髄中の赤血球の賛成が妨げられると解説にあるように、形質細胞腫瘍の増加を抑える治療を行わない限り、改善しない問題だろう。

今IgMは1456あるが、また形質細胞腫瘍の量は来週のマルクで分ると思うが、この量でも貧血・疲労が生じるのだろうか。入院した頃IgMが7000~9000あり、ヘモクロビンの量は一貫して入院前から9.0~9.5の間だった。それでも疲労感はなかった。

赤血球関連数値を見ると、赤血球やヘモグロビンが少ないので貧血にはちがいないが、赤血球の容積は若干多いが、血色素量や、血色素濃度は基準値となっている。貧血の種類としては大球性正色素性貧血と分類されるのだが、だからといって疲労感の原因はよく分らない。この分類は病的貧血の治療のための分析には役に立つとは思うが、原因が「がん性疲労」である現状ではどのように活用できるのだろうか。

形質細胞腫瘍や長年の抗がん剤治療が、骨髄の造血幹細胞の産生機能にダメージを与えているのだろう。数値はそれなりにあっても力が弱くなっているのではないかと思う。これからも治療は続く限り疲労感からは解放されないのかもしれない。一時でも休薬して体から薬を流しだせれば少しは変わるのだろうが、そうもいかない。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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