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ももバーにて

6月19日(金)
2ケ月1度定例で行われている「ももの木」の飲み会、ももバーに出かけた。ももバーは、患者同士が、お酒でも飲みながらざっくばらんに、気楽に自分の抱えている問題などを話し合える場所だ。

最初は1ケ月一度行われていた。場所もその度に探していたが、今は2ケ月一度新宿3丁目の『楽屋』という喫茶店で18時から2、3時間位の目処で行っている。元患者の人の知り合いが店をやっているので、かなり融通を利かせてくれる。

というよりも新宿3丁目の駅から3、4分という便利な所にありながら、裏通りで入り口が狭く目立ちにくいということあって、座席は30人分位あるが、なじみ客以外めったに来ない。だから仮にももバーで、2、3時間席を占拠していたとしても全く困ることないといった感じだ。

場所は新宿三丁目駅から、明治通りを一つ中に入った通りにある。狭い通りの10メートル程先の右側に見える赤いちょうちんが喫茶『楽屋』の入口となる。この店は、その名の通り寄席の「新宿末廣亭」楽屋が前身で、創業は昭和33年、50年以上の歴史ある純喫茶だ。末広亭の真後ろという位置にある。

ドアを開けると即、階段。上っていくとそこに広がるのは、懐かしい昭和の正統派の喫茶店で店内は昔懐かしい雰囲気を感じさせる。昔から店をやっている70歳近くの女将が1人で店を切り盛りしている。彼女の母親が店をやっていて、それを引き継いでやっているという。

ここの壁に貼ってあるメニューの文字は、全てが寄席文字で書かれている。これは寄席文字の大家である橘右近と橘左近の両氏が書いたものだそうだ。 また、喫茶店としては非常にめずらしい蕎麦やうどん、餅が食べられる。ももバーが始まるのが18時からだから、お腹を空かした人には丁度いい。

ももバーといっても患者や元患者が多い関係上、お酒を飲む人は限られている。そういう人は名物の「つづみ」というそばを食べればいい。「たぬき」のことを「狸の腹鼓」をもじって「つづみ」と言っているそうだ。

このように、「モモバー」ではある人は酒を飲み、ある人はそばを食うなど、勝手に注文して話を始めていく。参加人数も多い時もあるが通常7、8人で話しやすいし、田中医師がいることで、普段主治医になかなか聞けない病気の悩み、治療への疑問など色々相談も出来る。

今日の話題は田中医師のある提案からの論議となった。彼はずっと患者学というものを、当然のことながら患者の立場から考え、患者が自立し医師と対等の立場で発言していくそういった運動を作っていこうとして各地で患者会を作り、その運動を援助してきた。

今日の話は、突然視点を変えてみようと思ったということから始まった。患者-家族-医者の三者の関係の中で、患者と家族の動きについては一定の方向性が見えてきている。問題は医者をどうして行くのかという所にあると、発想を変えてみたという。

医者は、一般的には、難しい勉強をして、中学、高校、大学をエリートとして長い間過ごして来た結果、世間一般の問題意識とはずれている所がある。医学的知識は豊富でも人間関係の作り方、他者とのコニューニュケーションの訓練を受けていない。またそういった事を必要としてこなかった。その結果、患者との関係は、即物的に対応しがちである。こういった医者の現状が患者の要望、欲求、苦悩に対して、真摯に話を聞いたり相談にのったりする関係の形成を妨げている。

3分間診療ということがよく言われている。1,2時間待たされて、診察室に入ると、医者は患者の顔を見ることもなく、パソコンのデーターを見ながら、幾つかの指示をして診療は終わる。その間3分という訳だ。

確かに診療報酬の金額にも問題がある。1人診断して医者が受け取る金額は、再診料700円を下回る。昨日行った骨髄穿刺(マルク)で医者が受け取る技術料は100円だそうだ。もちろん医者は診療報酬が安いからなおざりにするわけではない。こういったシステムで動いている厚生労働省指導下の病院という機構に問題があるのだろうと思う。

医師不足が言われていて、医者の過重労働の実態が色々と報道されている。確かに患者が集中する部門や、地方と中央の格差など、医者の労働条件の悪化が進行しているのは確かだが、多くの医者は決して、長時間労働だから大変だとは思っていない。むしろやりがいを感じて仕事をしている人が多いのも確かだ。

医者が時には患者の声に耳を傾けるそういった場を補償できるような体制が必要であり、それは医者の意識を変えていくほかない。患者は自ら様々な工夫を重ねながら、同じ病気の人とたちと交流を持ち、家族間の繋がりを作ってきた。そしていかに医者との良好な関係を形成できるか色々模索してきている。そういったものとして、医者の現状を分析し、医者の変革を目指す所から、患者学に今までとは違った視点で迫ってみたい。

こういった田中医師の提案を受けて、患者と医者の関係をどうしていくのかについて、参加者が様々な意見を言い合った。今日の話はこの議題に集中してしまって他の話しは出来なかったが、色々考えなければならない問題を含んでいることを実感した。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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