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帯状疱疹(3)

7月4日(火)
 目が覚めたら、帯状疱疹神経痛の痛みが半減している。昨日まで寝返りをうつのにも苦労していた。服の布が体に触れると神経が逆撫でされるように悪寒が走る。いつも痛み体にまつわりついてその影響かどうか分からないが、暑さのせいもあるのだろうが、熱はないが体がだるくすぐ横になりたくなってしまう。日中の半分位寝ころんでいる状態だった。痛みが体の消耗を加速しているようだ。不思議な事に痛みが薄らいだ事によって、熱っぽさもなくなり体を動かす事もおっくうでなくなってきている。

今日辺りから、以前処方された鎮痛剤としてのパキシルを飲み始めようと思っていた。この薬は本来抗うつ剤で、あまり飲みたくはなかったのだが、このまま痛みが続くようだと飲んだほうがいいだろうと判断した。しかしいい塩梅にまだ痛みは残っているがほとんど感じられなくなった。このまま収まってくれることを願がわざるを得ない。

02_01.gif 入院していた時には、看護師が通常の検温の時に、痛みの強さを測るスケールというのがあり、5段階に分かれていて、そのどの段階に痛みがあるか聞く。痛みの段階に応じて神経ブロックのスケジュールや服薬している薬の量を決めていく。スケールといっても自分で痛みの強さを申告するというものでしかない。

最初に帯状疱疹に罹った時は今回の痛みよりも遥かに強い痛みに苦しめられた。徐々に回復していったもののそれが半年も続いたのだ。入院中だったから、ペイン・クリニックに通うのもエレベーターで別の階に行けばいいだけで、神経ブロックをするのにも空いた時に呼び出されるので待つ事もなかった。今の自宅療養の状態で痛みを抱えながらペイン・クリニックに通わなければならない事になったらしんどい話だと思っていた。

 入院していた病院での疼痛のケアは、きちっとやってくれていたように思える。移植の時口内炎の痛みで苦しんでいた患者にモルヒネが投与されていたことを聞いた時に、そう思った。「先生に痛みを取ってほしいと頼んだんですが、がんの治療をしているんだから、仕方がないって言われたんです」といった患者の話は良く聞く。

患者会であった人がベルケードの末梢神経障害の痛みで、夜も寝られないので医者に相談したが、「治療法がない、仕方がない」と言われ何もしてくれないと嘆いていた。ベルケードの治療は終わっており自然回復を待つほかにないということだそうだ。

確かに痛みなくすことが出来る薬はないが、痛みを抑える薬は幾らでもある。その頃私もベルケードの末梢神経障害の痛みがあってガバペンを処方してもらっていて、一定の効果を上げていたので、その旨を伝え担当医に処方してもらうことを薦めた。

 以前市民公開講座で、慶応病院内に緩和ケアチームというものがあり活動していることが報告された。がんで入院した場合、人は多くの問題を抱えることになる。精神的苦痛(先行き不安、治療の展望が分らない)、肉体的苦痛(治療上の苦痛)、社会的負担(家族間の軋轢、会社のこと、経済的なこと)などを総合的ケアすることが緩和ケアの目的だ。

2004年にムンディファーマという製薬会社が、日本の痛みに関する大規模な調査(3万人対象)を行っている。その結果によれば、「慢性疼痛保有者のうち約78パーセントが、自分の痛みは適切にコントロールされていない」と感じている。つまり、適切な痛みの治療を受けられず、痛みが放置されている人が8割にも上っているというのだ。

 疼痛ケアの遅れについて「がんサポート情報センター」の報告には次のように書かれていた。「がん治療医たちのがん疼痛と治療に関する知識不足、経験不足です。これは痛みについての無関心、無理解から来ている面もありますし、前に言ったように、本業で精一杯で痛みのほうまで手が回らないこともあります。また、麻薬は最後の手段とか、中毒や依存症になるなどと、疼痛治療に用いられる医療用麻薬に対する誤解や偏見が原因となっている面もあります。これらががん疼痛治療の普及を妨げているのです。」

同じ報告で患者側の問題も指摘されている。「痛みは限界まで我慢すると思う」と答えた人が21パーセントもいた。つまり、痛みがあっても、医師に訴えないのだ。別の調査でも、鎮痛薬を服用している患者の3分の1が「医師に遠慮」して、痛みを訴えていないことが明らかになっている。医師への遠慮だけでなく、多くの患者が「緩和ケアの開始=がん治療の中止」と考え、がんの治療にストップがかけられるのが嫌で、痛みを隠す傾向もあるようだ。

確かにモルヒネもそうだが、やはり医療用麻薬の使用ということには患者自体も抵抗がある気がする。よほどの痛みに耐えかねる場合はそんなことはいってられないが。やはり痛みは医者にはっきりと訴え適切な治療を受けることが何よりも必要とされているのではないか。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
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