NPOグループ・ネクサス第7回フォーラム
9月5日(土)
世界リンパ腫デー(9月15日)/ライムグリーンリボン記念
NPOグループ・ネクサス第7回フォーラム(東京)
「リンパ性血液がん~より良い患者ケアと治療に向けて」
プログラム
急性/慢性リンパ性白血病の病態と治療について 13:10-14:50
非ホジキンリンパ腫の病態と治療について 15:10-15:50
B細胞リンパ腫の治療について 16:10-16:50
リンパ腫に対する造血幹細胞移植について 17:10-17:50
上記の催しが行われ、聴きに行った。原発性マクログロブリン血症と診断され、ずっとこの病気が多発性骨髄腫の係累だと思っていて、骨髄腫関連の文献を読んで病気についての情報を集めていた。しかし、幾つかの資料で、WMが非ホジキンリンパ種に分類されていることを知り、リンパ種に対する知識も必要だということを痛感した。
そういうことで、リンパ腫の知識を得ようと今回ネクサスのフォーラムに参加した次第だ。会場は2ケ所に分かれ、希望の内容の講演を聴くことが出来る。私は最初の講演を第2会場で聴き、それ以降を第1会場で聴いた。興味ある内容を選択できるということは有り難いことだ。
原発性マクログロブリン血症は、2001年のWHO「非ホジキンリンパ種の分類」では成熟B細胞腫瘍の中の4番目にリンパ形質細胞性リンパ種(原発性マクログロブリン血症)という形で分類されている。WHO分類2008年改訂版でも8番目に載っている。WMは病理学的にリンパ種の一種として分類されている。
講演の中で話されたが、リンパ球の腫瘍としては急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫をはじめ各種ある。それぞれ、正常リンパ球のどの段階で発癌したかによって性質が異なると考えられている。そのためリンパ球の成熟過程を知っておくことが理解の助けとなる。
Bリンパ球の分化は、移動しながら、姿、形、働きを変えていく。最初骨髄の中で急性リンパ白血病となり、それが遺伝子の変化などにより、血液やリンパ管、リンパ節に広がり非ホジキンリンパ種になり、骨髄組織の中では多発性骨髄腫となる。といった一連の分化過程の中で様々な病状を呈する。
その意味で、WMの治療は本来的には、非ホジキンリンパ腫の治療法が中心になると思われるが、私の場合は入院して最初に投与したフルダラビンが全く効果を発揮せず、IgMはむしろ治療中の3週間の間に2000も上昇してしまった位だ。抗CD20モノクロナール抗体リツキシマブ(リツキサン)を使用しようと思ったが、CD20陰性だったため使用できなかった。
Bリンパ球の分化の過程で、急性リンパ白血病の場合の前Bリンパ球においてはCD20は発現しない、悪性リンパ腫の成熟Bリンパ球の場合CD20は発現する。多発性骨髄腫の形質細胞の場合CD20は発現しないということだ。そういったことで、私の場合は、IgM型骨髄腫ではないかといわれている。つまり非ホジキンリンパ腫より多発性骨髄腫に近いという訳だ。
リンパ腫と骨髄腫の中間的名病気と言うこともあって逆に色々な抗がん剤を使用しながら対応できている面もある。慢性リンパ白血病、リンパ種、骨髄腫の薬を様々に合み合わせながら治療効果を上げているように思える。
現在、非ホジキンリンパ種の標準的治療法となっているR-CHOP療法の解説があった。最初に驚いたのがリツシマブ価格だった。この療法は3週間おきに8クルー行う。375mg/m2の1回分の薬の価格は約30万円に達し、4回投与で約120万円、8回投与で約240万円という極めて高価だということだ。サリドマイドも高額だがその比ではない。
ネクサスの現理事長が入院していた時はまだ保険適用がされていなくてあまりにも高くて使えず、CHOP療法を行ったと言っていた。第1回目は副作用が出た時の対応が必要なので入院するが2回目からは外来で出来る。血液検査をし、診察をし、リツキサンの点滴は4時間かけて行う。その後抗がん剤の投与で1時間かかるという1日仕事となる。
9月2日に外来治療センターでゾメタの点滴を行っていた時に、隣のベッドの人がリツキサンの点滴をやっていたが、途中で気持ち悪くなり、一旦治療を中断した。しばらくして医者が来て、入院して長時間かけて点滴をする方法に変えようということでその日の治療は中止になった。
CD20が発現したら私もリツキサンを使った療法を始めようかと医者が言っていたがベルケード以上に負担がかかるなという気がする。それしか方法がなかったら仕方がないが。
講演内容は、急性、慢性リンパ白血病の病態と治療が詳しく解説されたた。非ホジキンリンパ腫に関してはリンパ球の説明から、リンパ球の分化の過程の解説、標準治療から最新治療まで、ゼヴァリンなどの使用を含めた説明がなされた。さらに地固め療法や難治性のリンパ種への造血幹細胞移植の奏効率、自家移植と同種移植メリット、デメリットなどが話された。
今まで多発性骨髄腫については一定程度知識はあったが、白血病やリンパ種については体系的に耳にする機会がなかった。今回は網羅的に効くことが出来てこれからの治療に何らかの形で役に立て行きたいと思う。

NPOグループ・ネクサス第7回フォーラム(東京)
「リンパ性血液がん~より良い患者ケアと治療に向けて」
プログラム
急性/慢性リンパ性白血病の病態と治療について 13:10-14:50
非ホジキンリンパ腫の病態と治療について 15:10-15:50
B細胞リンパ腫の治療について 16:10-16:50
リンパ腫に対する造血幹細胞移植について 17:10-17:50

そういうことで、リンパ腫の知識を得ようと今回ネクサスのフォーラムに参加した次第だ。会場は2ケ所に分かれ、希望の内容の講演を聴くことが出来る。私は最初の講演を第2会場で聴き、それ以降を第1会場で聴いた。興味ある内容を選択できるということは有り難いことだ。
原発性マクログロブリン血症は、2001年のWHO「非ホジキンリンパ種の分類」では成熟B細胞腫瘍の中の4番目にリンパ形質細胞性リンパ種(原発性マクログロブリン血症)という形で分類されている。WHO分類2008年改訂版でも8番目に載っている。WMは病理学的にリンパ種の一種として分類されている。

Bリンパ球の分化は、移動しながら、姿、形、働きを変えていく。最初骨髄の中で急性リンパ白血病となり、それが遺伝子の変化などにより、血液やリンパ管、リンパ節に広がり非ホジキンリンパ種になり、骨髄組織の中では多発性骨髄腫となる。といった一連の分化過程の中で様々な病状を呈する。
その意味で、WMの治療は本来的には、非ホジキンリンパ腫の治療法が中心になると思われるが、私の場合は入院して最初に投与したフルダラビンが全く効果を発揮せず、IgMはむしろ治療中の3週間の間に2000も上昇してしまった位だ。抗CD20モノクロナール抗体リツキシマブ(リツキサン)を使用しようと思ったが、CD20陰性だったため使用できなかった。
Bリンパ球の分化の過程で、急性リンパ白血病の場合の前Bリンパ球においてはCD20は発現しない、悪性リンパ腫の成熟Bリンパ球の場合CD20は発現する。多発性骨髄腫の形質細胞の場合CD20は発現しないということだ。そういったことで、私の場合は、IgM型骨髄腫ではないかといわれている。つまり非ホジキンリンパ腫より多発性骨髄腫に近いという訳だ。
リンパ腫と骨髄腫の中間的名病気と言うこともあって逆に色々な抗がん剤を使用しながら対応できている面もある。慢性リンパ白血病、リンパ種、骨髄腫の薬を様々に合み合わせながら治療効果を上げているように思える。

ネクサスの現理事長が入院していた時はまだ保険適用がされていなくてあまりにも高くて使えず、CHOP療法を行ったと言っていた。第1回目は副作用が出た時の対応が必要なので入院するが2回目からは外来で出来る。血液検査をし、診察をし、リツキサンの点滴は4時間かけて行う。その後抗がん剤の投与で1時間かかるという1日仕事となる。
9月2日に外来治療センターでゾメタの点滴を行っていた時に、隣のベッドの人がリツキサンの点滴をやっていたが、途中で気持ち悪くなり、一旦治療を中断した。しばらくして医者が来て、入院して長時間かけて点滴をする方法に変えようということでその日の治療は中止になった。
CD20が発現したら私もリツキサンを使った療法を始めようかと医者が言っていたがベルケード以上に負担がかかるなという気がする。それしか方法がなかったら仕方がないが。

今まで多発性骨髄腫については一定程度知識はあったが、白血病やリンパ種については体系的に耳にする機会がなかった。今回は網羅的に効くことが出来てこれからの治療に何らかの形で役に立て行きたいと思う。
テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記