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骨髄腫セミナー2009

11月22日(日)
快晴の上天気だった。宿泊場所の新潟グランドホテルから、朱鷺メッセの会場まで送迎の車が出ている。9時15分位にロビーに下りて行くと既に送迎の車に人を乗せている。9人乗りなので何台かあり、それがピストンしている。会場までは10分もかからない。

朱鷺メッセの展望室

運転手が今日は天気がいいから朱鷺メッセの展望室に上って見るといいと言った。9時30分前には会場に付いた。荷物をおいて早速展望室に向う。展望室は会議場の建物に隣接した高層ビルにあり、
新潟日航ホテルが入っている。また美術館や飲食店街もある。展望室専用エレベーターで31階の最上階まで行く。

展望室の解説に「朱鷺メッセ展望室は地上約125mに位置しており、日本海側随一の高さを誇っております。その上、新潟市街地はもちろん、日本海、佐渡島、五頭連峰などの景色を一望できる360度の大パノラマです」と書いてある。新潟に来て不思議に高い所に縁があるなと思った。

晴れ渡った空を背景に展望は抜群だ。見ると言っても何時までも見ていられるものではない。15分位で展望室を後にして、会議場に戻った。

新潟085_convert_20091128103154 新潟マリーナ方面

新潟086_convert_20091128103249 NEXT21方面

新潟093_convert_20091128104257 東臨港町方面

「骨髄腫セミナー2009年」

日本骨髄腫患者の会の主催で開かれる。患者の会のメール会員による情報共有や悩み相談に重要な役割を果たしていた掲示板を役員が勝手に閉鎖してしまったという権力行使はどうしても納得できない。しかし骨髄腫の最新情報を知りたいと思って参加した。

10時30分から始まり最初の開会の挨拶は患者の会から堀之内みどりさん、研究会総会の会長である張高明医師が行った。次に堀之内明記念骨髄腫研究女性事業、助成課題発表と授賞式が行われた。基礎研究部門と骨髄腫研究会共同研究の課題に対してそれぞれに助成金が送られる。

基礎講演
「骨髄腫はどんな病気」と題し熊本大学付属病院の旗祐介医師が話をした。初心者向けに極めてわかり易く骨髄腫の仕組みから病状、治療法、副作用、骨病変に対する治療など全体を網羅して話した。

まとめ
・抗がん剤には色々な種類がある。
・長所と短所を考えて、適切な治療が決まる。
・治癒は困難だが、よい時期を長くしよう。
・これからはいろんな薬が出来てくる。希望が持てる時代。

骨髄腫の良い所を前向きに考えたら
・予防は不可能、発病の原因は不明-60歳以上に多い老化の一種
・進行はゆっくりの事が多い-時間のゆとりがある。
・いろいろな薬が作られている-あの手この手で治療が可能、病気と共存できる。
・ひとりひとりの病状が違う-他人の病状を気にしなくてもよい。
・骨髄腫患者が増えている-専門医も増えている、薬剤も開発されやすくなった。

次のランチョンセミナーは昼食を食べながら聞く事になる。パネルディスカッション形式で、治療中の患者、病状が安定していて治療を中断している患者5人がかわるがわる自分の日常生活、経験を語るというものだ。

分科会
5つに分かれていて、「64歳以下治療経験のある方」の分科会に出席した。
分科会は13時15分から始まり14時30分近くまで講演が行われその後質疑応答となった。分科会と平行して専門医による個別相談会が行われおり、放送でまだ空きがあると言っていたので思い立って申し込む事にした。「骨髄抑制を伴わない併用療法はないか」と聞くためだ。それが14時30分から15時までの予約だった。

分科会の講演は慶応大学病院の服部豊医師が行った。若年者と高齢者の標準治療の説明から始まり、サリドマイド、ボルテゾミブ、レナリドミドの特性と難治例に対する効果と副作用について欧米における臨床試験の結果を参考にしながら話を進めた。

次に「ダブル自家移植対自家移植後の同種ミニ移植」の効果の比較を様々な臨床試験の結果から説明した。その結論は各国によって異なる。同種移植の考え方としては、移植関連死やQOLの低下が著しく骨髄腫の標準的治療に組み入れられていない。

結論
1、骨髄腫治療は、年々めまぐるしい進歩がある。共によく勉強しましょう。
2、骨髄腫は症例によって臨床症状や治療への反応性が著しく異なる。主治医とよく相談して治療法を選びましょう。
3、副作用を覚悟に完全寛解や治癒を目指すのも一方(若年ハイリスク症例)。糖尿病や高血圧と同じく治癒困難な慢性疾患として病状安定を目指すのも重要(高齢標準リスク症例)。

個別相談
講演が終わる時間が丁度個別相談の時間だった。相談相手は新潟県立がんセンターの医師だった。治療経過は事前の相談用紙に記載してある。

骨髄腫研究会のプロトコールの話の中で出てきたボルテゾミブ+デキサメタゾンを通常の1,4,8,11というやり方ではなく、週1度にして5週サイクルにするという投与方法だ。イタリアでボルテゾミブの週1回投与と週会2回投与比較した所、治療効果は変わらず、末梢神経障害は24%対6%と大幅に減少した。こういった例を出してどうだろうといった話をした。

医者は骨髄抑制の少ない治療法はなかなか考え付かないと言った。そして突然自己末梢血幹細胞移植はどうだろうかという話をした。移植用の造血幹細胞は後2回分残っている。これによって健全な造血幹細胞が生着すれば正常細胞の機能は回復されるのではないかというのだ。

移植は副作用が強烈だから一番やりたくない治療法だ。しかしこれからの選択肢に入れてもいいだろう。医者も結局骨髄抑制の少ない抗がん剤の併用療法について答えはなく、役に立てなくてと言ったが、やはり他の医者でもそうかと確認できた事が役に立った。

閉会の挨拶

最後に分科会の部屋の前で閉会のスピーチが行われ、Susie Novisさんとアメリカの骨髄腫専門医Brian Durie医師の挨拶があった。Durie医師の印象に残った言葉として、IgGの値を気にする以上に、カルシウム値、腎臓の状態、貧血、骨に注意を払ってもらいたい。副作用に関して必ず医師に相談すること、病気になったという恐怖感を希望に変えて行こう、新しい薬はどんどん開発されている。

最後に2日間会場の廊下で、絵描きでイラストレータの末吉陽子さんが自作の展示販売を行なっていた。その末広さんが木目を生かして書いた絵を堀之内さんからSusie Noviさんに贈呈した。これで2日間の全スケジュールは終了した。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
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