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東アジア死刑廃止大会・分科会3

12月14日(月)
front_convert_20091215115705.jpg14日、15時から17時、参議院議員会館の第4会議室で、東アジア死刑廃止大会・分科会3として「アジアの死刑制度の現状について考える院内集会」が行われた。

東アジア死刑廃止大会は全体会(死刑と文化)、分科会1(裁判員と死刑)、分科会2(宗教者と死刑)、分科会3(院内集会)と4つの催し物で構成されており、12月5日から行われている。

この大会は、「死刑に異議あり!」キャンペーンが主催している。このキャンペーンは、2006年以来の死刑執行の急増と近年の死刑判決の増加を憂慮し、日本の死刑廃止に向けて死刑執行の即時停止を政府に求める広範な全市民的運動を作り出すために、アムネスティ・インターナショナル日本と監獄人権センターの呼びかけで2008年7月に発足したものである。

参議院議員会館で行われた集会の内容は、基調報告としてデイビッド・ジョンソン(米国、ハワイ大学教授)の講演と、台湾と韓国の死刑執行停止状態の報告、質疑応答であった。

講演は
「アジアにおける死刑の状況と日本の特異性」-次なるフロンティア:アジアにおける国家の発展、政治変化、そして死刑といった表題で行われた。

欧州における死刑廃止は政治状況の急展開によることが主だった。独裁政権が崩壊したリ、革新政権に変ったりした時に死刑廃止が実現している。その時でも世論の大多数は死刑賛成だった。しかし革新政権の牽引によって人権感覚を養うことで死刑廃止を維持している。

アメリカでも日本でも死刑は維持されているが歴史的に見るとかなり減少している。1640年代アメリカでは100万人に対して35人処刑されていた。1950年頃から100万人に1人以下になって来ている。日本でも1870年には年間1200人が処刑されていた。しかしその後10年もたたない内に200人を切り、1900年には10数人にまでになる。これは明治維新、文明国として欧州列強に肩を並べるのに大量な死刑執行は野蛮な印象を与えるとして減らしていったことによる。

2008年現在アジアの29地域では、16ケ国が死刑廃止をしており、7ケ国が10年以上執行していない事実上の廃止国であり、13ケ国が未だ死刑制度を維持している。アジアにおける一貫した傾向として死刑は減少し、執行ゼロ期間が頻発している。経済発展と死刑の減少に比例している。政府の性格による死刑政策および実務への影響、死刑制度改革のための先頭からのリーダシップへの依存、人権および政府の規制が死刑に影響を与えている。

何故日本は死刑を存置するのか歴史的経過、外部要素、内部要素などある。保守政権の長期支配、アジアにおける地域的組織の弱さ、死刑に対する世論の支持、贖罪と人権に関する日本文化の特徴、ピナル・ポピュリズム、厳罰化、被害者のためという考え方などが理由として挙げられた。

日本の死刑の特徴として、意図的な存置であり惰性的な存置ではない。近年アジアで唯一死刑が増加している。憲法9条、国家による殺人に対する懸念。処刑をめぐる秘密と沈黙。処刑方法に変化がない。1989年以降冤罪死刑確定者の無罪釈放がない(米35年間に139件の無罪釈放があった)。

こういった状況が新たな裁判員制度、新たな政権与党によって変化をもたらすことが出来るかどうか。死刑に対する裁判員制度の影響として、世論に対しては死刑を知れば知るほど死刑を好まなくなるというマーシャル判事の仮説がある。起訴に対しては慎重さを、取り調べに対しては可視化を、弁護活動に対しては改善、強化を、裁判官には新鮮な視点を与えるなどの影響が出るというがそれがうまく機能するかどうか問題だ。

死刑廃止はいわば歴史の必然だ、いずれは廃止されるだろう。世論は相対的には意味を持つものではない。死刑制度改革のための革新政府が先頭に立ってリーダーシップを発揮し世論を指導してい事が必要である。そういった勢力を育るてことを含めて死刑廃止に向けた運動を続けていって欲しい。

アジアの死刑廃止運動からの報告
として、台湾の死刑廃止推進連盟執行長・林欣怡、韓国東国大学法学部教授・朴秉植の2人からの話があった。

台湾では

1942年から87年まで独裁政権による戒厳令状態にあり政治的な意味も含めて死刑が行われていた。2000年に平和裏に政権移譲が行われ、総裁は死刑廃止を主張し、法務大臣もそれを受け3年以内に死刑廃止を行うと宣言したが失敗した。

2006年秘密裏に死刑を執行しようとしたがそれがマスコミに明らかになり大きな反対運動の中で執行できなくなり、それ以降死刑執行はない。現在の法務大臣は仏教徒で死刑廃止を考えている。どのような代替刑を設定するか、世論との関係で考慮中である。

韓国では
97年、金泳三大統領が退任直前23人の大量死刑執行を行った。その後金大中大統領が誕生し、自ら死刑判決を受けその後釈放された経験からあくまでも死刑制度廃止を貫き、2007年10年間の執行停止により事実上の廃止国になった。

1975年に人民革命党事件があった。大法院で死刑判決が下され18時間後に処刑された。2007年再審で誤判が明らかになり被告人の無罪が確定したがもはや取り返しがつかない。

韓国で連続殺人事件が3件続けて起こり、死刑再開に世論が沸き立った。李明博大統領自身死刑に賛成と言っており、政権は死刑再開に向けてチームを作って検討を開始したが、大統領の尊敬するカトリックの枢機卿の死によって喪中ということで執行されることはなかった。

韓国では宗教家の役割が極めて大きい。また死刑存置派が被害者感情を言うが被害者支援を行っているわけではない。現在自助グループを作り被害者支援に取り組んでいる。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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こんばんは。(V)oo(V)
「死刑に意義あり!」キャンペーンでは,死刑賛成キャンペーンになってしまいますよ。
大勢に影響のない誤字は無視しているのですが,この場合は,正反対の意味になってしまうのでコメントしました。<m(__)m>

いつも誤字の指摘有難うございます。これからは誤字、脱字に十分気をつけて、その一掃に心がけていきたいと思います。
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がん治療とは長く細い道を辿ら
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