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成田山新勝寺

1月6日(水)
川崎大師に行ったことだし、成田山にも行ってみようと思い立ち出かける事にした。成田山は交通安全の祈願をする寺院として知られていて、元勤めていた会社の下請けの運送会社は正月2日に毎年かかさず交通安全の祈願のため成田詣をしていた。社長以下10数名でマイクロバスを借りて出かけていた。運送会社にとって交通事故は死活問題になる。そのための安全祈願だ。

日暮里から特急に乗り丁度1時間で京成成田駅に着く。駅前からは赤い欄干の開運橋を渡ってJP成田駅からの表参道に合流する。どこの観光地の寺院でもそうだが、門前町の情景は興味深いものがある。寺院の参詣の前に門前町を散策するのも楽しみの一つといえるだろう。

成田山の門前町は駅前から成田山門前に至る表参道が中心となっている。ここには、創業百年以上という老舗もあり、随所に蔵造りの漢方薬店、見上げるばかりの三階建木造建築の大型旅館などが見られる。また成田名物の羊羹、鉄砲漬、川魚の佃煮、地酒などの土産物屋があり、甘酒やうなぎの串焼き、焼きたての煎餅等、店の前にテーブルを出して売っている。

成田山005_convert_20100106192453 表参道の人波

焼きたての煎餅をパリパリやりながら参道を歩いている人もいる。成田の地酒「長命泉」のワンカップやにごり酒もある。飲食店の多くがうなぎ専門店だ。「川豊」といううなぎ専門店に人だかりがしていた。外の店とは比べ物にならない位の人だ。幾つかの雑誌やテレビで紹介されたらしい。全くそんなことは知らなかった。多くの人がよくそんな情報を掴んでいるなと感心するばかりだ。

何故成田でうなぎが名物料理なのだろうか。恐らく、昔は手賀沼や利根川で鰻、川魚、鯉などが収穫できこの地域で容易手に入れる事が出来たのだろう。店先で生きた鰻を職人がさばいている。頭を固定し、見事な手際で次々と鰻を蒲焼の形におろし、串を打って行く。つまりスーパーで買う冷凍鰻ではないということだ。沿道の様々な店をひやかしながら表参道を進んでいくと、成田山新勝寺総門に辿り着く。

成田山新勝寺

縁起:成田山開山の祖、寛朝大僧正は、天慶3年(940年)平将門の乱を鎮めるため朱雀天皇の勅命により関東に下り、この地に成田山を開山した。成田山は真言宗智山派の大本山で、全国8カ寺の別院や末寺など合わせて65力寺を有する。本尊は弘法大師開眼の不動明王像と伝えられ、江戸期から「成田のお不動様」とよばれ親しまれてきた。22万平方メートルの広大な境内には、国指定重要文化財である額堂や光明堂、釈迦堂、仁王門、三重塔が点在している。関東三大不動の一つ。

表参道はやがて総門に行き当たりそこから仁王門、本堂へと行く事になる。総門は真新しく堂々とした雄姿を現していた。成田山新勝寺では、平成20年に開基1070年祭記念大開帳が行われ、これに合わせて平成19年11月には総欅造りの総門が完成した。

成田山008_convert_20100106192552 総門

成田山051_convert_20100106193228 仁王門

参道の右側に土産物店の屋台が軒を並べている。客殿の光輪閣を左に見て、石段を登ると大提灯が下がる仁王門をくぐる。仁王門から東海道五十三次にならった53段の石段を上がると左右に翼殿を持つ重層入母屋造り大本堂の雄姿が視界に入ってくる。ここには弘法大師が彫ったという本尊の不動明王がまつられている。その内陣の広さは、畳296枚分もあるといわれている。

成田山002_convert_20100106192728 大本堂

成田山001_convert_20100106192648 三重塔

成田山035_convert_20100106193135 釈迦堂

大本堂右手には三重塔一切経堂鐘楼がある。大本堂前の広場左手に釈迦堂がある。釈迦堂は安政5年(1858)に建立された前本堂で、仏教を開いた釈迦如来がまつられている。堂の周囲には「二十四孝」の彫刻などが施され、江戸時代末期の特色を示している。

本堂の裏の階段を上ると額堂がある。これは文久元年(1861)建立、信徒から奉納された額や絵馬をかける建物で、近世における庶民信仰を示すものとして興味深い。正面にあるのは光明堂で元禄14年(1701)建立された旧本堂で、大日如来、愛染明王、不動明王が安置されている。その裏に奥の院の洞窟があり、毎年祇園会に扉が開かれる。

成田山004_convert_20100106192811 額堂

成田山007_convert_20100106192852 光明堂

成田山012_convert_20100106192944 平和の大塔

さらに奥に進んで行くと「平和の大塔」が鮮やかな朱色の威容を現す。昭和59年(1984)に完成した大塔は、成田山の真言密教の教えの根本である相互礼拝・相互供養の曼陀羅世界を表しているという。

大塔の中に入ると、1階には、「成田山霊光館」の収蔵資料を展示してある。成田山の歴史や門前町成田の様子、市川團十郎等について約6万点という豊富な収蔵資料があり、県の文化財に指定されている『大絵馬』はかなりの迫力だ。写経道場もある。2階には不動明王の巨大な像が安置されている。3,4階は信徒による掛仏が奉安され、5階の最上階の天井にはステンドグラスがはめられ部屋に鮮やかな光を投げかけている。その中には五智如来が安置されていた。

大塔から「成田山公園」に降りていく。様々な建造物や仏像を見た後でゆっくりと自然の中を散策するのは気が休まる。公園内は自然の起伏が巧みに取り入れられ、起伏を縫って遊歩道が作られている。特に園内中央にある竜智、竜樹、文殊と名づけられた三つの池の周囲は人もあまり来ず静かなせせらぎの音が聞こえるほどだ。

竜智の池の中にある浮御堂の周りには数多くの鯉が泳いでいる。しばらく行くと雄飛の滝が巨大な岩山の中から顔を見せる。所々木立の間から姿を見せる大塔が、成田山にいることを思い出させる程、自然に溢れた公園だった。

成田山020_convert_20100106193038 成田山公園・竜智の池の浮御堂

京成成田駅に着いたのが12時過ぎで、成田山新勝寺を後にしたのが15時過ぎであった。成田山公園も含めてかなり中身の濃い散策になった。帰りは表参道で行列の出来る鰻屋「川豊」でうな重を食べ、焼きたての煎餅を頬張りながら、長命泉のワンカップを飲んだことは言うまでもない。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
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