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院内患者家族交流会(おしゃべり会)

1月8日(金)
K病院患者・家族交流会は2ケ月1度奇数月の第2金曜日に行われている。血液内科病棟のカンファレンスルームを使用出来るので入院中の患者も参加し易い。治療中で白血球が減少している患者は参加できないとしても、副作用も少なく体調が良ければ暇で退屈な時間を潰しているのが多くの患者の現状である。病院内でイベントがあると多くの患者が集まってくることを見てもそれは明らかだ。

病棟内で行われる患者・家族交流会の大きな意味は、患者が参加しやすいという利点があり、例えばこれから移植を受ける患者は、移植とはどういうものかという不安にさいなまれている。医者や看護師からの説明はあるだろうが、医者が持ってくるのは「移植同意書」に署名捺印してくれというものだ。そこには移植によって死亡する場合もあるなどと書かれていて驚いてしまうだけだ。

患者交流会で移植体験者の話を聞いて、移植はそれ程心配することはないということを納得する事が出来る。ただ移植に当たって口内炎の予防にはこうしたらいいといったような色々な注意点を聞く事が出来て、移植に対する取り越し苦労的な心配事も解消され、これからの心構えのためにも役に立つ情報がかなり得られその事によって精神的に楽になるのは確かだと思う。

今日参加した20代半ばの男性患者がいた。彼は料理の修行をしていてオーストラリアで調理の専門学校に通っていた。この国に永住するつもりだったそうだ。去年の10月、だるさが続き風邪だと思って病院に行った。そこで血液検査をして急性リンパ性白血病と診断され入院となった。専門学校の学生は健康保険に入る事が義務付けられていて保険診療が受けられてそれがかなり助かったという。

治療薬は日本とあまり違いないだろうと思うが、日本ではあたり前のように使われているカイトリールという吐気止めも使われず吐気に苦しめられ、また抗がん剤の使用量も欧米人の標準量なのだろうが、日本人には多かったのだろうか副作用がかなりひどかった。大量の抗がん剤投与が1週間ごとに行われその消耗感でふらふらになって食欲もなくなってしまった。

さらに食事もひどくは吐気などもあってほとんど食べられなかった。途中から栄養剤の点滴は行われたが、2ケ月弱の入院で10キロも体重が減って、退院した時にはふらふら少し歩くと息切れがして立ち止まる位だった。

迎えに来たお兄さんに連れられてやっと空港に着いて日本に戻って来た。外国での治療はやはり言葉の壁とかもあり色々不安があるだろう。通常の会話が出来る英語力があっても医療関連の専門用語は中々理解しがたい。

この病院に入院し地固め療法を何クールか行い、その後お兄さんとHLA型が一致したので造血幹細胞移植のドナーが血縁者で確保できたということで、移植を受ける事になっている。

彼は、オーストラリアの病院の食事の不味さに比べるとこの病院の食事は素晴らしいと思えるほどだと言っていた。病院でなくてもオーストラリアの食事は何とも味気ない。料理という概念がないのだろうか。肉は牛でも豚でも鶏でも焼くだけそれに市販のたれをかけて食う。サラダは葉っぱをむしっただけでテーブルに供えてあるドレッシングをかける。魚介類専門店に行っても大量の魚が蒸して出てきて、それにドレッシングをかけて食べる。何とも味気ない。それが病院食になったらどうなるか想像できるような気がする。オーストラリアから帰って来た彼は「食事は何といっても日本が最高だ」と言った。

オーストラリアの観光旅行に行ったことがあるが、住み易そうな土地柄だと思った。退職してオーストラリアに移住している日本人も結構いるらしい。彼が永住しようと思った気持ちも分るような気がする。

彼は言っていた。アメリカでなくて良かった。アメリカだったら保険会社に契約していなければ何百万円かかったかもしれない。保険会社と契約していたとしても『シッコ』という映画で訴えているように、保険会社は保険料支払いを拒否するためのあらゆる算段を行使してくるので保険に入っているからといって安心出来る訳ではない。

病棟から来た患者を含め9名の参加だった。参加者の一人がマスコトのグッズを大量に作ってきた。3cm位のウサギや熊のぬいぐるみや、貝に金紙銀紙貼ったもの、蛙(病院から家に帰る)が縫われているボタンなど多種多彩のグッズを持ってきてくれた。専門家並みの腕前だ。患者にあげて欲しいということで看護師長に預けて配ってもらう事にした。殺風景なベッドに横たわっている生活をしている時にこういったグッズが心の慰めになるのは確かだ。外からの贈物は何よりも嬉しいものだ。

クリスマスの時にはツリーに飾る多くの可愛いグッズが必要となる。この病院ではクリスマス時期にはナースセンターの入口にツリーが飾られる。大体照明用の円い玉がぶら下がっている位だ。そこに色々な物が飾られれば雰囲気は盛り上がるだろう。是非12月になったら大量のグッズを持参して欲しいもだと、彼女に念を押しておいた。

患者・家族交流会はこんな感じで「おしゃべり会」と名づけられているように和気藹々と言いたい事を言い合って、暇つぶしの人も情報を欲しがっている人も参加しながら3時間があっという間に過ぎていくのであった。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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なければならない。その先に希
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