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仕事・貧困・老後

10月6日(土)  
 外はさわやかな秋晴れだ。空気が澄んでいる。昨夜はまたプレドニンのせいで眠れず3時頃睡眠導入剤を飲んだ。眼が覚めたのは8時近くだった。珍しく寝坊してしまった。今年の春西武線沿線の緑地保全地域巡りをしていた頃のほうが元気だったのだろう。抗がん剤を服用している影響だろうが体力が落ちている気がする。時間があっても金がない、時間があっても体力がない世の中うまくいかない。
 
 週末だといって何の代わり映えもない。まあ退院後毎日毎日同じ生活を送っているのだから今さらではあるが。色々な人の労働を見ているとやはり同じことの繰り返しであるのは間違いない。病院に行って特に思った。毎日毎日朝から晩まで、採血室の受付で書類を渡す人、採血室で血液を抜き取っている人、経理でパソコンの前で計算し清算する人、受付で再診の機械の前で患者にやり方を指示する人、全てが同じことを繰り返すばかりなのだ、労働が機械化され分業化されている。しかしそれがあれだけの人間でより多くの患者の面倒を見られるシステムとなっているのだ。

 ベルトコンベアーでの労働が問題になったが、他の労働だって多かれ少なかれ同じなのだ。前の職場の前が大東スレートという瓦作りの工場だったが、窓から見える光景は、職人がベルトコンベアーから流れてくる瓦を5枚ずつ重ねて横の台に順番においていくというものだった。午前、午後5分の休み、1時間の昼休み以外ずっとそれをやり続けるのだ。それを見て自分にはとても出来ないと思った。

 「労働は辛いものだからその代償として賃金がもらえるのだ。逆に楽しいことをしようとすれば、それにお金を払うだろう。」と社長が言った。辛いこと、同じことの繰り返し、何ら自分の成長、発展につながらないことを1日中も黙々とやらざるを得ないのだ。食うために。それに比べれば嫌なこと辛いことをやらなくて、同じ事を繰り返しているのはまだいいのかもしれない。

 ある医者の生活をテレビでやっていた、夜22時に37時間の勤務(次々と急患が来て帰れない、徹夜で手術をやり続けなければならなかった)が終わりやっと家に帰れる。また明日も朝から仕事だ、というものだ。この医師は総合周産期母子医療センターに勤務している。産婦人科医が不足している状況で、救急救命センターとしての役割を持ち、総合医療設備を持っている病院だということでさらに仕事は忙しくなる。

 目的意識性があり意義ある仕事でもこういった労働ではロボットと同じように仕事はこなすものになってしまう。次から次へと問題が起こりそれへの対応に四苦八苦しているのもストレスがたまる、確かに単調ではないが労働というものに付きまとう必然的な苦悩というものはある。今の正社員の現実とかなりダブっているといえるだろう。

 何が今の労働者の悲惨な状況を生み出したのだろうか。バブル崩壊後のデフレ不況における企業再編に問題がある。年間収入が200万円以下の人が1000万人以上いるという。昨年の交通事故で1万人が死亡している。しかし自殺者はその3倍の3万2千人いる(これは統計上失業率と関係している)。格差社会の中で正社員には収入と引き換えに過労死、過労自殺を強いるほどの労働の集中、一方では非正規労働者(日雇い、派遣、パート)を低賃金・使い捨て労働として虐げているという分極化が進行している。

日本の貧困率(統計資料から)
日本国民貧困率 15.3% *先進国では世界第3位
66~75歳の貧困率 19.5%
76歳以上の貧困率 23.8%

 1.2億人の人口のうち15%、即ち1,800万人もの人が貧困に喘いでいるとされているのです。マスコミ等で報道されますのは上場会社の社員のボーナスや賃金のことであり、確かに上場会社の社員は素晴らしい年収を貰いよい生活を送っています。ところがそれは極わずかな数字であり、95%の国民は関係ない話なのです。

 今年7月7日に厚生労働省から発表されました【国民生活基礎調査】によれば、55.8%の世帯が<生活が苦しい>としており、4,632万3,000世帯がありますから、何と2,584万世帯が生活苦に直面しているのです。

 この調査では全世帯の平均所得(2003年)は579万7,000円であり、これは7年連続して減少しているとされています。そして65歳以上の高齢者世帯では所得は290万9,000円であり、前年よりなんと13万7,000円も減っており、10年前(1993年)の水準にまで戻ってしまっているのです。

 しかも、64.2%の高齢者は年金しか収入がない状態になっており、これは10年前に比べ10.2ポイントも急増しているのです。(一部の金持ちの高齢者が平均年収を上げていてほとんどの人は年金と貯金の食いつぶしで生活している) 若い世代にに関しても18~25歳の貧困率は16.6%という低い数字となっている。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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