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N氏の見舞いに行く

4月18日(日)
 T大病院 
T大医学部付属病院に見舞いに行くのは20年ぶり位だ。長男が小学校6年の時に、10日ばかり入院した事があって病棟に行った事がある。その頃は、まだレンガ作りの古い建物で病棟内の全体の色調がこげ茶色で、暗く薬品臭くじめじめしている感じだった。

原発性マクログロブリン血症の患者であるN氏は、心不全の治療が一定終了しそろそろ退院するので、その前に一度会っておこうと思って見舞いに出かけたT大病院の病棟1階フロアーには、「T病院患者・家族会」の交流会に参加した事があるので、3、4度行った事があり、新しくなった病棟は見ているが病室を訪問したことはない。

病棟は入院棟Aと入院棟Bの2つあり、A棟は高層の新しい建物で、B棟は昔の建物を内装し直した状態だ。A棟の上層階は個室になっていて、皇室専用の部屋もあり、かなり高額な個室もあるとN氏が説明してくれた。T大病院も独立行政法人になったので収益も考えなければならない。

最初に入院棟総合案内で受付をする。そしてカードを受け取る。このカードキーを使わないと病室のあるフロアーの入口の扉を開ける事が出来ない。つまりちゃんと受付を通し、面会する患者名を特定しない限り病室に行けないことになる。勝手に病室に入ることが出来ない。防犯対策なのだろう。A棟の循環器内科の病室のある階にエレベーターで上がっていくと病室に行く通路に扉があり、カードを差し込むと扉が開くようになっていた。

 N氏の話
N氏の話を聞いた。健康診断で血液検査をした所血液中のタンパクが多かった。専門病院での精密検査の結果、IgMの値やその他の検査で、原発性マクログロブリン血症と診断された。その時のIgM値は3200で本来なら様子見ということで、定期的な検査だけで済むはずだった。

その頃から心臓の調子があまりよくなかった。胸が締め付けられるような感じになったり、急な階段を上ったり、激しい動きをした時など息が切れるようになった。こういった心臓の状態を聞いて血液内科の担当医はWMの治療を開始しようと判断した。この判断の根拠は不明だが、医者は心アミロイドーシスを疑っていたのだろうか。

リツキシマブとシクロホスファミドの併用療法を最初は入院で、その後通院で4クールやったが、IgMは2500以下にはならなかった。またシクロホスファミドによる吐気があり、化学療法は中止となった。

 N氏の入院
定期的な検査でIgMをチェックしていたが、2500から徐々に3000に近付いてくる状態だった。その進行は極めて緩慢なものでありすぐに治療を開始しなければならないような進行ではなかった。そのうち心臓の状態がかなり深刻になってきた。胸が苦しくなったり、息切れ、動悸は続いていたが、さらに体重が急激に増加し、顔がむくんできた。東大の循環器内科に行って診察を受けた。すぐに入院する事になった。

心不全の症状としては、血液がスムーズに流れないので、臓器に水分がたまりやすくなる。肺に血がたまる(肺うっ血)と水分が肺に染み出してくる。腎臓の血流が減るため尿の量が減り体全体に水分がたまって体重が増える。つまり心臓の機能が低下し体内の水分の排出がうまくいっていないということだった。

 入院での治療
3月25日に入院し、最初の2週間位は体内の水分調整を行った。多すぎると心臓に負担をかけ少なすぎると腎臓に負担をかけるということで摂取水分の厳密な管理がなされた。同時に溜まった水分の除去をする治療が行われた。レントゲンで見ると肺のかなりの部分が真っ白だった。胸水がかなり溜まっている。その除去のため肺にカテーテルが差し込まれた。その他薬物療法も併用し、その結果体の全体のむくみもなくなり体重も元に戻った。

入院後行った検査の結果が徐々に明らかになってきた。心臓の隔壁の厚さが通常の1.7倍あったという。これでは心臓の機能が低下するのは当然だ。原因究明のため心臓の生検を行った。3mmのカテーテルを大腿部の血管から挿入し、心臓まで送り込み、組織の一部を切り取って採取した。その組織の分析の結果、心臓隔壁が厚くなった原因は、免疫グロブリン由来のタンパクが心臓に沈着したものだということだった。

心不全に対する対処療法は行うことは出来るが、根治するにはWMの治療を行う以外にはないと言われた。循環器内科の方は退院するが、次は血液内科での診断、治療に任せる外ない。

 これからどうするのか
血液内科の医者が、循環器内科で行われた様々な検査の結果を見て、彼の心臓病に対してどういった判断をするか分らないが、参考までにアミロイドーシスに関する資料をネットで検索し、印刷して持っていったものを渡した。また難病指定の特定疾患の医療費公費負担に関する資料も用意していって渡した。

リツキシマブとシクロホスファミドの併用療法でIgMが2500以下にならない事に対しては、薬物耐性の可能性を指摘し、幾らでも他の治療法があるという事を自分の経験から話した。

自己末梢血幹細胞移植に関しては、年齢が60歳を越えているので、医者はあまりやりたくないと言っているということだった。ミニ移植の場合、ドナーを探さなければならないし、移植後のGVHDの問題もある。移植をしなくてもWMの治療法は幾らでもあるので、医者と相談していい方法を見出していく外ない。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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なければならない。その先に希
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