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荒井まり子原画展

6月4日(金)
一昨日、病院の帰りに「荒井まり子さんの原画展」を見に行った。免疫グロブリン製剤の点滴をやったので、終了が16時近くになってしまったので、「北区のさんぽみち」を巡るには遅すぎた。

4,5日前、知人との話の中で荒井まり子さんの原画展を6月1日からやるという事を聞いた。場所は千駄木と根津の中間にあるギャラリーTENという所だ。病院から歩いていけるので丁度いいと思っていく事にした。

『子ねこチビンゲと地しばりの花』はこの本が出版された時に読んだことがある。獄中にいた荒井まり子さんとは面会した事もある。本の中のイラストは21枚だが、60点も書かれていたことを知って見に行く価値はあるなと思った。

展覧会名:「子ねこチビンケと地しばりの花」原画展
       -未決囚十一年の青春・復刊記念
期日: 6月1日(火)~6月13日(日)
内容: 1974年連続企業爆破事件で爆発物罰則違反の幇助罪に問われた著者が本の復刊を記念し、自ら描いた原画60点ほどを展示。制約の多い獄中で描いたイラスト画展。


駒込周辺016_edited_convert_20100603001229  駒込周辺020_edited_convert_20100603001300
 ギャラリーTEN入口                    展示会風景

『小ねこチビンケと地しばりの花-未決囚十一年の青春』という本は、23年ほど前径書房から出版された。絶版になっていたが、今度復刊される事になった。荒井まり子さんは本の中で、故郷宮城県古川村での事、高校時代、大学入学と学生運動、中退、短大再入学、東アジア反日武装戦線”狼”との関わりをありのまま素朴な文章でつづっている。

彼女は“狼”との関わりの中で精神的無形的幇助罪という極めて曖昧な罪名で逮捕され、起訴され拘留された。物理的有形的幇助などは全く立証されず、逮捕のために作られた罪名でしかない。そしてその後11年もの間東京拘置所に拘留され、拘置所生活余儀なくされた。
                                    
その閉ざされた空間の中で、黒のボールペンと鉛筆という限られた手段でイラストを描き続けた。黒ボールペンのインクのたまりやかすれも巧みに使いこなし、鉛筆の芯を削って背景色を作り出すなどの苦労をしながら、丁寧に一本一本の線を大切に扱っており、これは作者の心の優しさの現われだろう。
                                                      まり子さんのイラスト
まり子_convert_20100604212536獄中では絵を描く制約が多く、それだからこそむしろ、我々が見ている獄中絵画とは、様々な作者たちの心の中を映し出している場合が多く見られる。この本の中には、著者自ら描いた21枚のさし絵があり、これが文章を引き立てその繊細な美しい線描は本の内容に奥深さを与えてくれる。

連続企業爆破事件を起こしたグループへの親近感はあったとしても、それを有形的無形的幇助という罪名で11年も拘留し続けるなどあまりにも不当だ。彼女の考え方は本の中のこの言葉で表されている。決して爆弾によって社会を変えようなどとは思っていなかった事が分るだろう。

「・・・もし、抑圧された人々の苦しみへの共感がないところで、彼らを自分たちと共に闘う人間に変革しようとしたなら、それはたとえ彼らを苦しめている差別や抑圧、搾取をなくすために闘うんだという大義名分があったとしても、本質的には学校や監獄における『非行少年』や『犯罪者』の『補導』『矯正』と少しも変わらないのではないだろうか。革命という大義名分など、抑圧された人々にとってはこれまで彼らを抑圧してきたと同じ言葉の一つにすぎないわけだからね」            

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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