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オルセー美術館展「ポスト印象派」

7月14日(水)
東京ミッドタウンと国立新美術館

六本木の国立新美術館で開催されているオルセー美術館展に出かけた。「ポスト印象派」と表現されているが、以前は後期印象派と言われていて、馴染みの深い画家の作品が一同に会し見る事が出来るという貴重な機会だ。

オルセー美術館の主要な作品が海外で展示されることは二度とないだろう。今回オルセー美術館が改築のため休館するという事があったため実現したものである。今まで画集でしか見られなかった貴重な作品の実物を見られるという。既に開催から2ケ月たちそろそろ空いているだろと思った。

地下鉄の六本木で下車し地上出ると、目の前には東京ミッドタウンの高層ビルが空をおおっている。昔の防衛庁の建物の印象が強かったので、全く違った場所に来たような錯覚に襲われる。

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全ての街が同じような建築様式で高層化され小奇麗に装飾されて、均一化された無機質の面白みのないものに変えられていくのを止める事は出来ないのだろうか、とふと思ってしまう。

国立新美術館は2007年に出来たばかりだ。上野に幾つもの美術館があり、竹橋に国立近代美術館がありこれ以上美術館が必要かとも思う。箱物つくりは日本の政治家や官僚が好むのは分るが、これだけ美術館があると、それぞれの展示物の内容を恒常的に充実したものとして維持するのが難しいのではないかと思う。そういった思いはあるが、いい出し物があれば見には行く。

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平日の午前中だったので混んでないだろうと思ったが、何と20分待ちだという。長い列が1階ホールに出来ている。20人位ずつエスカレーターで2階の展覧会場入口まで案内される。会場内もかなり混んでいてゆっくり1つの絵を集中して見ているといった雰囲気ではなかった。1時頃展覧会場を出る頃には誰も並んでおらず、すぐに会場に入れる状態だった。午後に来たほうがよかったのかもしれない。

オルセー美術館展
展覧会の案内には次のように書かれていた「本展は印象派を起点にして、19世紀終わりから20世紀初めにかけての絵画の諸相を一堂にご紹介するものです。時代の精華ともいうべき名作の数々を通じて、ポスト印象派世代の果敢な挑戦と、彼らが残した豊穣な遺産に、新たな眼差しを注いでいただけましたら幸いです。」

今回はモネ5点、セザンヌ8点、ゴッホ7点、ゴーギャン9点、ルソー2点をはじめとする絵画115点が、オルセー美術館からごっそり来日したというから、これだけの優れた絵画を1度で見られる機会はめったにないだろう。

今回出展されたのが、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラといった画家たちの絵で、これらの作品を通して、印象派以降絵画はどのように変遷をとげ現代絵画に至るのかその道筋を示しているものであった。

20100127_1378931.jpg彼らの絵は、確かな形態描写、堅固な構図、鮮やかな色彩、観念的なものへの志向などを通して、印象派の関心の外にあった傾向を復権し深化させ、20世紀初頭の前衛美術の登場を促すものであった。その過渡ゆえの迷いと苦悩が筆致の中に現れている。

展覧会は10章に分かれ、印象派から現代美術に至る経過を明らかにする絵画を展示している。
第1章 1886年-最後の印象派  モネ、ドガ、シスレー、ピサロなど
第2章 スーラと新印象派 スーラ、シニャック、ピサロ、レイセルベルへなど
第3章 セザンヌとセザンヌ主義  セザンヌ、ドニ、ゴーギャン、ピカソなど
第4章 トゥールーズ=ロートレック  ロートレックの作品3点
第5章 ゴッホとゴーギャン  ゴッホ、ゴーギャン
第6章 ボン=タヴェン派  ベルナール、セリジェなど
第7章 ナビ派  セリュジェ、ドニ、ヴュイヤール、ボナール、ヴァロットン
第8章 内面への眼差し モロー、ルドン、ヴュイヤール、ボナール、ドニなど
第9章 アンリ・ルソー  ルソーの作品2点
第10章 装飾の勝利  ドニ、ルセール、ヴュイヤール、ボナール

印象派の影響を受けながら新しい絵画の可能性を模索した画家たちの軌跡が、展示会の会場を歩きながら堪能する事が出来る。しかし何といっても写真でしか見たことのない馴染み深い絵を、間近で見られるということは、何にも増して貴重なことだ。

特にゴッホの「自画像」や「星降る夜」をみて感じた。カンヴァスに重ねられた絵の具の厚み、筆致の力強さは本物の絵を見ない限り分らないだろう。絵を見ながらゴッホがどのような気持ちで筆を運んでいたのかを想像できるような気すらさせる程、彼の絵は見る人に心に訴えかける多くのメッセージを発していた。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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