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医者の選択が生死を分ける

8月16日(月)
居酒屋での話の続き。7月末食道がんで亡くなったN君の親しい友人が彼の病状経過について話してくれた。N君は、昨年の秋口から体調が思わしなかった。夏ばてかなとも思ったが、食欲がなく、どうも胃の辺りがすっきりしない。

職場の傍の〇〇胃腸病院という所に行って診察を受けた。職場に近く通うのに便利だということで選んだということだ。病院では軽い胃炎ということで薬を処方された。この診断が食道がん発見を遅らせる決定的なものとなった。体調不良や、飲み込みに問題があるということも、胃が悪いからということで納得してしまった。症状が改善しないのを不思議に思いながらもひたすら胃薬を飲み続け、がんを半年間も放置する事になってしまった。

12月末彼が飲み込みに問題があると言っていたので、1月には精密検査を受け食道がんが発見されたと思っていたが、食道がんの発見はそれから3ケ月後だったのだ。何故入院が3月になってしまったのか疑問だったが、胃腸病院で間違った治療をを受け続けていたということだった。どんな固形がんの場合でも、発見が早ければ治癒する可能性はかなり高い。食道がんはⅠ期の場合、5年生存率が78%となっている。

胃腸病院の薬では一向に症状が改善しない。3月になってやはりどうもおかしいということで、総合病院に行って精密検査を受けた所、食道がんと診断された。しかしもはやがん細胞は全身に転移しており、手術で食道のポリーフを取り除くだけでは収まらなくなっていた。

結局放射線治療と抗がん剤治療を行う事になった。3月から5月まで入院し、その後退院して通院で治療を受けていたが、病態が悪化し6月に再入院したが、もはや手の施しようもなかった。

昨年の秋口に職場の近くの胃腸病院に行かず、彼が持病の心臓疾患で定期的に診察を受けている総合病院で、検査をしてもらえばその時に食道がんは発見出来たろう。半年間の発見の遅れが彼の生死を分ける事になった。半年前に発見できていれば手遅れにならず、食道がんは転移せず、手術で取り除く事が出来、治癒の可能性も十分あったはずだ。悔やまれてならないという話だった。

胃腸病院はどのような検査をしたのだろうか。患者本人が胃の不調を訴えてきているので最初から胃に問題があるという先入観で診察したのかもしれない。内視鏡検査などもやって、胃炎があったのは確かなのだろう。しかし検査の過程で食道の異常に気がつかなかったのだろうか、と思ってしまう。

今の医者は専門が細分化され、1つの分野ではかなり詳しいが他の分野の知識に乏しい場合が多い。しかし半年間患者の病状が一向によくならないということで、他の病気の可能性を考えなかったのだろうか。医者の責任は重い。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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