スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

院内患者家族交流会(おしゃべり会)

11月12日(金)
 定例の交流会が14時から、血液内科病棟の談話室で行なわれた。今日の話で印象に残ったのは、同種移植後のGVHD(移植片対宿主病)がどのような症状を呈するのか改めて知ったということである。同種移植を行なった人が、多かれ少なかれGVHDの様々な症状に苦しめられきたという話は何度か聞いたことがある。

GVHDとは移植された造血幹細胞(移植片)が患者(宿主)の体内で生着・増殖し、そのリンパ球が患者の細胞を「異物」として認識し攻撃する病気で、発熱、発疹、肝障害等の症状を呈する。ときに多臓器不全等を生ずることもある。

 白血病の患者であるA君は2回目の移植を8月半ばに行なった。第1回目の移植のドナーは兄であって血縁者間の移植であったためGVHDは殆どなかった。しかし半年もしないうちに再発してしまった。今度は同じ人(兄)からの移植は避けようと、骨髄バンクから提供を受ける事にした。HLAが完全一致のドナーは見つからなかった。一座不一致のドナーがいて、その人の造血幹細胞を使用する事にした。

通常、骨髄移植はHLAが一致した場合行われているため、HLAの一座不適合(ミスマッチ移植)によって今回の激しいGVHDが起こったのではないかと考えられる。GVHDは移植後2~3週間後に好発し、60日以内の発症の場合が多い。皮膚症状が初発となることが多いが、おもな障害臓器は皮膚、消化管、肝臓である。

移植では、エンドキサン(シクロホスファミド〉を中心とした大量抗がん剤の前処置を行なったがその影響はあまりなかった。移植後1ケ月ばかり経ちそろそろ退院の準備を始めた頃、最初の皮膚疾患が現れた。

 発疹が出て全身が赤く腫れ、皮膚がはがれてくる。その後目に来た。目やにが激しく出るようになった。それに加えてドライアイになり涙が出ず、目やにがこびりつき目が開けられない状態で、毎日眼科で目やにの除去をしなければならなかった。また眩しく部屋を一日中暗くしなければならなかったので個室に移らざるを得なかった。免疫抑制剤やステロイドの継続投与、パルス状投与が試みられたが中々効果は上がらなかった。

さらに下痢が続き検査の結果、腸管の大腸と小腸の間の所が炎症を起こしているということで、食べ物の摂取が禁止された。それから1ケ月以上、一切食物を口に入れることは出来なかった。フルカリックという経中心静脈栄養で水分、電解質、カロリー、アミノ酸及びビタミンの補給をせざるを得なかった。

一週間前からやっと重湯を口にする事ができた。この食事メニューは、重湯、スープ、実のない味噌汁、プリン、ゼリー、アイスクリームといった消化のいい物が繰り返し出てくるので種類は限られている。移植以降の入院生活で18kgも体重が落ちた。ここまでひどいGVHDの話は聞いた事がなかった。これだけGVHDが激しければ、かなりのGVL(移植片対白血病細胞反応)効果が期待できるだろうと言った所「GVLはもう十分だから早く今の状態から開放されたい」と嘆くばかりだった。

皮膚疾患には2日に一度皮膚の乾燥を防ぐために脂肪の点滴を行なっている。発熱もなかなか収まらず解熱剤の点滴も続けている。一時はベットから起き上がることすら難しい時期もあった。立ち上がったときに踏ん張れず転倒したこともあった。9月には退院できると思っていたが、皮膚疾患はかゆみや痛みはないがいつ治るか分からない。腸管の炎症の回復がどうなるかも分からず退院のめどは立っていないということだ。

 A君は30代半ばで10歳と7歳の子供がいる。これからが頑張り時だという気持ちが強かった年代だったに違いない。こういった時期に既に500日近くの入院生活を続けて来ざるを得なかった。その胸の中は、我々60歳前後の患者とはまったく違うだろう。

体重の減少とGVHDによる体力消耗で退院しても職場復帰はすぐには難しく、半年以上の休養は必要だと本人も言っていた。職場は退職扱いになっているが、治ったらいつでもまた働いてもらいたいということだから再就職の心配はない。出来るだけ早い回復を願う外ない。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

コメントの投稿

非公開コメント

No title

血液って本当に重要ですよねw
血液サラサラに良いですよvvv
http://sarasarasa.com

No title

どういったことでこのブログに行き会ったのでしょう。血液さらさらこそが私の病気・原発性マクログロブリン血症にとって極めて重要な課題なのです。

この病気はリンパ球の中の形質細胞が腫瘍化し、免疫グロブリンM(IgM)というタンパク質を過剰に作り出し、それが血液に流れ出し、血液を粘着化させるものです。IgMの増加を抑えるために抗がん剤を恒常的に服用し続けています。

血液さらさらは重要なのですが、原因が形質細胞腫瘍なので、その増殖を抑えるほか血液をさらさらにする方法はないのです。折角貴重な方法を提示してくださったのに食事療法では残念ながら解決できません。

血液サラサラはニセ科学

こんばんは。(V)o\o(V)

 チエコさんにていねいに返信していますが,チエコさんが読むことはありません。
 わたしだったら,「迷惑コメントとしてニフティに報告の上削除する」処理をします。ニフティは,わたしの使っているプロバイダです。
 これは,いわゆるSPAMコメントというやつです。
 自分のサイトへのリンクを貼るのが目的です。

http://www.google.co.jp/search?q=%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E9%87%8D%E8%A6%81%E3%81%A7%E3%81%99%E3%82%88%E3%81%ADw+%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%81%AB%E8%89%AF%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%82%88vvv+&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a

 あちこちのブログに,同じコメントを書いています。
 いちいち人手でやっているわけではなく,ネットを特定のキーワードで検索して,ヒットしたブログに自動的にコメントを書き込むというスクリプト(コンピュータプログラムのようなもの)が存在するのです。画像認証要求も自動解析するので,完全には防ぎきれません。
 今回のキーワードは「血液」でしょうか。

こんばんは! これから目薬点して寝ます。
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%B0%E3%82%93%E3%81%AF%EF%BC%81+%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E7%9B%AE%E8%96%AC%E7%82%B9%E3%81%97%E3%81%A6%E5%AF%9D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a

スパムコメント

スパムコメントなんですね。こんな事が出来るとは、驚きました。「血液サラサラ」とか「これから目薬点して寝ます」といった言葉で、あんなにも多くの人のコメントに侵入する事が出来るとは全く考えが及びませんでした。貴重な忠告有難うございます。これからは気をつけてチェックしていきたいと思います。
プロフィール

yosimine

Author:yosimine
がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
望があると信じながら。

最近の記事
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
リンク
月別アーカイブ
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。