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上野・東照宮 ぼたん苑

1月19日(水)
眼科と 血液内科の診療を受け、ゾメタの点滴をして、レナリドマイド(レブラミド)とデキサメタゾン(レナデックス)、ダイアモックスなどの薬を受け取り病院を出たのが丁度12時だった。外は春のように暖かかった。日月火の3日間一歩も外に出ていない。冬はそれでなくとも運動不足になる。

少しは歩かなくては体の様々な機能に変調を来たすだろう。運動はいわば健康維持のための義務のようなものだ。外は寒い上、病気を抱え疲れやすく、感染症にかかりやすい時期であるからこそ決意して動こうとしないと、仕事がなければ外出する事もなく体はどんどん退化していってしまう。

疲れやすいといって動かないと、不眠、胃腸障害、骨粗しょう症、高脂血症、糖尿病など様々な疾患を誘発してくる。一方運動は心肺機能を刺激し、循環器系などの内臓の状況を好転させてくれる。

ブログに七福神めぐりなど書いて呑気に暮らしている雰囲気を漂わせているが、やはり、ウォーキングには目的がないとなかなか出かける気がしない。事前に行く所を調べて帰ってから感想を書くというパターンでやることによって、行く決意も高まるというものだ。

花の名所案内に上野東照宮のぼたん苑が紹介されていた。近場なので行ってみる事にした。上野公園は広いので散歩をするには丁度いいだろう。上野公園をしのばず口から降り、西郷銅像の前から公園に入る。

次々と見所が登場する。彰義隊の墓、清水観音堂、花園神社、五條天神社、時の鐘、大仏山パゴタ、お化け灯篭などを見ながら歩いていき、上野精養軒の横を通ると五重塔が見える。東照宮はその傍にあるのでそれを目印にして行けば辿り着く。

東照宮は改築中で門以外は工事用の幕で覆われで覆われ、そこには実物大の建物の写真が貼られている。遠くから見たらもう完成しているのかと思ったほどだ。東照宮の参道に沿って回遊式のぼたん苑が長く延びている。入園料が600円というのには少し驚いたが、折角来たのだから入らないという選択はありえない。

東照宮ぼたん苑の公式HPには冬牡丹について次のように説明されていた。
「昔寒牡丹は花の少ない正月に縁起物として使われていた。牡丹には二期咲き(早春と初冬)の性質を持つ品種があり、このうち低温で開花した冬咲きのものが古来より寒ボタンと呼ばれている。寒ボタンの花は、その年の気象に大きく左右され、着花率は二割以下といわれる。

寒牡丹は抑制栽培の技術を駆使して開花させたものである。春夏に寒冷地で開花を抑制、秋に温度調整し冬に備えるという作業に丸二年を費やし、厳寒に楚々とした可憐な花をつけさせる。苑内には約40品種600株あり、また、蠟梅、満作、早咲きの梅などの花木もある。」

入口に立て札があり、そこに冬ボタンの説明と共に4つの俳句が記されていた。
 
 冬牡丹 咲きし証の 紅散らす (安住敦)
 振り向きし 人の襟足 冬牡丹 (松崎鉄之助)
 ひらく芯より 紅きざし 冬牡丹 (鷹羽狩行)
 唐国に 通ふ心や 冬牡丹 (古賀まり子)

雪よけのワラポッチの中に様々な種類の牡丹が咲いている。牡丹などじっくり眺めたことはない。こんなにも種類があるとは思わなかった。今までバラ園などを好んで見てきたが、ぼたん苑は全く趣が違う。洋と和の違いはあまりにも歴然としている。ぼたん苑を散策していると古き懐かしき昔の時代の庭を歩いているような気分にさせられる。

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苑庭は全体的に和風造りで牡丹の花によく似合っている。所々に赤毛氈を敷いた縁台が置かれ休み処となっている。そこに火鉢が置いてあるという気配りは、ぼたん苑の雰囲気を優しいものにしているようだ。今日は暖かいが、寒い日などは火鉢のぬくもりがかなり嬉しいはずだ。

ぼたん苑は、かなり広く幅はそれ程でもないが奥行きは東照宮の参道に沿っていてほぼ参道と同じ長さだ。売店もあり苗木も売っていて、お休み処では温かい甘酒やお茶、みたらし団子などもある。これだけの面積の庭園に、育てるのが難しい寒牡丹がかなり豊富に咲きそろっている。これだけの数のぼたんを堪能させてくれるということを考えると入場料の値段も頷ける。

苑内には俳句コーナーがあり、自作の俳句を書くことができる。牡丹が植えられている間に俳句や短歌が書かれた立て札が立っている。それがまたぼたん苑の風情を豊なものにしている。少し拾ってみた。

 夢の又 夢の色なり 冬牡丹
 火の色を 恋て火色の 冬牡丹
 踏みこみし 足跡一つ 寒牡丹
 句に詠めば 白さの失せむ 寒牡丹
 しろがねの 心あふれて 寒牡丹

ぼたん苑から東京文化会館方面に出る。至る所に国立西洋美術館の建物を世界遺産にと書かれたのぼりが立っている。世界遺産がどんどん増えていくとあまり有り難味がなくなってしまうのではないか。西洋美術館の隣にオープンテラスのあるレストランがある。軽食と、ビール、ワイン、ジュースなどを売っている。

太陽がさんさんと降りそそぐ。日向ぼっこでもしながらビールでも飲もうと思い、ガーデンテーブルに席をとった。昔はビールはお金を入れて紙コップに自分で注ぐようになっていたが、今ではカウンターで受け取る事になっていた。ほとんどセルフサービスなのに、値段だけは普通の店と変わりない。生ビールが500円だ。

オーバーを脱いでも全く寒さを感じない。日差しが頬に刺すように当たる。隣の席の老人は半袖シャツだけだ。それでも寒くないだろう。寒さが続いた中で太陽の暖かさは身に染みるものがある。ガーデンチェアーでゆったりとした気分で昼間からビールを飲みながら、昼下がりの太陽を楽しむなんてなんという贅沢なんだろうと思った。死に至る病の代償として与えられたのは、生きる意味をかみしめる時間だったのだろうか。

テーマ : 思ったこと・感じたこと
ジャンル : 日記

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がん治療とは長く細い道を辿ら
なければならない。その先に希
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